2013-12-27から1日間の記事一覧

木魚歳時記 第798話

嵯峨(さが)の清涼寺(せいりょうじ)の本尊さまは、三国(インド・中国・日本)伝来の秘仏として有名なそうな。なんでも、栴檀(せんだん)の香木に刻まれた釈迦像(しゃかぞう)が祀られてあるそうな。 「ころんだときがおきるとき」(大河内伝次郎) 本…

木魚歳時記 第797話

「悪いことをしたら閻魔(えんま)さまに舌抜かれる」というそうな。京で、引接寺(いんじょうじ)といってもわからんが「千本閻魔堂)」(せんぼんえんまどう)といえば誰でも知っている。 「行き詰まりは 展開の一歩である」(吉川英治「草庵堂随筆」) 昔…

木魚歳時記 第796話

立つたり、寝たり、あお向け、うつぶせ・・などなど「だるまさん」がなんと一万数千体もあるそうな。<起き上がり相>の達磨大師(だるまだいし)像ももちろん坐ってござる。 「捨てるということさえ捨てよう。 すると裸になれる」(毎田周一) 法輪寺(ほう…

木魚歳時記 第795話

江戸時代、南画家(なんがか)の最高峰と目された池大雅(いけのたいが)は神童(しんどう)と呼ばれるほどの秀才で、ユニークな逸話(いつわ)も多く残されているそうな。 「力の及ばざるところは 如来の領分なり」(清沢満之) 享保(きょうほ)年間に上賀…

木魚歳時記 第794話

閑臥庵(かんがあん)の鎮宅像(ちんたくぞう)は、正保(せいほ)年間に、貴船の奥の院から、黄檗山(おうばくさん)の僧によってこの地に移されたそうな。 「どうにもならんことは、 どうする必要もないこと」(安田理深) 九星(きゅうせい)をつかさどる…

木魚歳時記 第793話

加藤清正(かとうきよまさ)が「文禄の役」(ぶんろくのえき)に朝鮮(ちょうせん)より持ち帰って、秀吉(ひでよし)に献上(けんじょう)した椿(つばき)が地蔵院(じぞういん)に植えられているそうな。 「急がなくてもいいことを、 あなたは急いでいる(…

木魚歳時記 第792話

京の繁華街のド真ん中に、妙心寺(みょうしんじ)という寺があるがのう。昔、この寺の住職(じゅうしょく)の母親が病気になり、好物の「蛸(たこ)が食べたい」と、いいだしたのじゃ。 「念ずれば 花ひらく」(坂本真民) 「坊主(ぼうず)が魚を買うのは・…

木魚歳時記 第791話

報恩寺(ほうおんじ)には、中国で描かれた虎(とら)の絵があるそうじゃ。これが上手に描かれていてなあ。離れて見ると、いまにも動きだしそう見えるそうな。 「人間は、欲に、 手足の付たる物そかし」(伊原西鶴) 昔、秀吉が聚楽第(じゅらくだい)にいた…

木魚歳時記 第790話

昔、平安京に河原院(かはらいん)というお屋敷があったそうな。そこで貴族たちが詩歌管弦(しいかかんげん)を楽しんでいたそうな。 「ひょっとすると<人間>は<出来損ない> じゃあるまいか?」(八木重吉「断章」) その後、家康(いえやす)が、河原院…

木魚歳時記 第789話

昔、上長者町(かみちょうじゃまち)のあたりに、紀の伊国屋道林(きのくにやどうりん)という大商人がいた。 「おとなりなりて、 よろず悪しき心あるなり」(無住「雑談集」) 或る時、長者の手が痛みだし治らない。そこで、弘法大師(こうぼうだいし)が刻…

木魚歳時記 第788話

昔、称念寺(しょうねんじ)という貧乏(びんぼう)寺があった。和尚(おしょう)は猫が好きでなあ、子猫と暮らしていたそうな。 「心。ひろく、ひろく、もっとひろく」(高田好胤) その日は、和尚(おしょう)の虫のいどころが悪くて、いたずら子猫を追い…

木魚歳時記 第787話

昔、円譽(えんよ)というお坊さまがおられた。心のやさしいお方で、山の中で修行(しゅぎょう)をされていたとき、猿や狐にナムアミダブツと書いた紙切れを与え、手を合わすよう説いておられたそうじゃ。 「仏の心とは大慈悲これなり」(『観無量壽経』) …

木魚歳時記 第786話

「空」。心、明るい人は<そら>と読むでしょう。心、淋しい人は<から>と読むでしょう。心、尽(つく)した人は<くう>と読むでしょう。(新井世子) 「なんのこっちやい丸裸」(石川 洋) 「ド-ナツの真ん中には穴がある。でも、穴をよくみると穴はない…

木魚歳時記 第785話

これからは、屁理屈、屁文句を<こね>回さんと、余日(よじつ)を楽しく過ごしたいなぁ・・そう考えていたボクのところに、一通のメールが舞い込みました。 「行きづまりが多いのは 自分が裸になれないからだ」(石川 洋) 「私。木魚について調べようと<…

木魚歳時記 第784話

写真みたいに、俳句も「写るんです」と、素直(すなお)に感動が切り取れたらなあ。けど、本気でやり始めたら写真も奥が深いんやろなあ・・なんでも同じや。 「心配する事が多いのは 今をけんめいに生きていないからだ」(石川 洋) 「ええ俳句つくりたいな…

木魚歳時記 第783話

「法爾自然」(ほうにじねん)と申します。ただひたすら<ありがまま>にお念仏をしなさいということです。法然上人さまは、これで浄土宗をお開きになりました。 「悲しいことが多いのは 自分のことしか分からないからだ」(石川 洋) 「<ありがまま>てえ…

木魚歳時記 第782話

仏教では「諸行無常」(しょぎょうむじょう)。とか「諸法無我」(しょほうむが)と申します。それぞれ「ものごとはうつり変る」。「持ちつ持たれつ」の意味です。いずれも、この世の真理です。 「苦しいことが多いのは 自分に甘えがあるからだ」(石川 洋)…

木魚歳時記 第781話

仏教では「四苦八苦」(しくはっく)と申します。その代表は「求不得苦」(ぐふとっく)です。欲しいものを求めようとして、求められない苦しみです。初めから無理な注文をするからです。 「つらいことが多いのは 感謝をしらないからだ」(石川 洋) 「俳句…

木魚歳時記 第780話

小雪さんへ「スケベに<こだわる>ると、煩悩(ぼんのう)に成長するんやて。煩悩(ぼんのう)は百八もあるんやて、ぼくは一つだけや・・」。ほんまやろか? 「心にくもりなきときは 多くの言葉を必用としない」(石川 洋) 「爺い、その一つはなんですか?…

木魚歳時記 第779話

「人間は、欲に、手足の付たる物そかし」.。とは、彼の西鶴(さいかく)さんが申されしことば。好色にかかわらず、欲望はなにごとも・・うんだうんだ。 「すべて偉大るものは小事の まごころからはじまる」(石川 洋) 欲望はなんでもありか?小雪さんのメー…

木魚歳時記 第778話

昔、昔、還暦(かんれき)の宴なるもの催されけり。司会の言葉が面白い「これまで佐藤さんに、褒(ほ)め殺された方、これからも愛される方、に、本日お集まりをいただきました」。うう。 「人ほど冷たいものはないが 人ほど暖かいもはない」(石川 洋) 彼…

木魚歳時記 第777話

「知に働けば角(かど)が立つ、情に棹(さを)させば流される、意地を通せば窮屈(きゅうくつ)だ」。この名言をそのまんま・・雲谷斎(うんこくさい)は世渡り始めたり。 「手助けをしてくれる人があっても 淋しさを救ってくれる人はいない」(石川 洋) …

木魚歳時記 第776話

「彦九郎像の前で待つ。来んなんだら・・きっぱりあきらる」。狙いすまして放ったバトル。はたして、彼女のハートを射止めしか?舞台回わりてその日その時。彦九郎像の前。件(くだん)の男は、最後の望みに託(たく)しける。はらはらうろちょろ待ちにける…

木魚歳時記 第775話

「彼女にき~ぃめた」。「オスに盗(や)られんうちに・・」。彼の雲谷斎(うんこくさい)、うすら頭にカンナを掛けて、木賊(とくさ)で磨(みが)いてピィカピカ。「さあ、どこからでもかかってこい!」。ちょいと兄さん、かかってゆくのはおまえさんや・・…

木魚歳時記 第774話

寝たる姿や東山。その山麓に、華頂山知恩教院大谷寺(かちょうさんちおんきょういんだいこくじ)。平たくいえば知恩院さん。業界用語でいえば「山(やま)」。厳(おごそ)かに聳(そび)えける。いわずと知れた浄土宗の総本山(メッカ)でござる。 「愛を失…

木魚歳時記 第773話

お玉小僧は不運な子。高三のとき、また落第(らくだい)坊主となりにけり。病弱、虚弱、ああ、最低速のゴロ男。「こんな男には嫁も来ん」と、大坊主は考えたに違いない。「病気したんやから可哀相そうやんか」と、おっかあは思ったに違いない。 「議論は人を…

木魚歳時記 第772話

「こんなことしてたらあかん」。「ロクな坊主にならん」。朝な夕な、大坊主のすなるロング説教どこ吹く風。そんなこんなで、小・中・高・大学・・と、凡(ぼん)の坊(ぼん)で終わりける。 「<私でなければ>というのは 気負い過ぎである」(石川 洋) <…

木魚歳時記 第771話

門前の小僧、習わぬ経を読み。寺の小僧、シ-トン、ファーブル読んでいたならわかりしものを。(留守を狙って)大坊主の書斎に忍び込み、乱歩(らんぽ)全集乱読せり~ぃ。 「出来ない事としないことを 混同してはならない」(石川 洋) 「子どもが<こんな…

木魚歳時記 第770話

なにがどうしてなんとやら。因果(いんが)が応報(おうほう)した?根が、すねっ子、はねっ子、けったいな子。「ボクちゃん、今日、学校休む」。と、いい出しにけり。 「邪魔をする人は 邪魔をされる」(石川 洋) 「ランドセル背負(しょって)お手々を振…

木魚歳時記 第769話

風が吹いたら桶屋(おけや)が儲(もう)かり。医者がサジ投げ坊主が出てくる。そんな因果(いんが)が子に報い?お玉小僧は<けったいな>子。 「苦労したことのない人は 自分のことを先にしたがる」(石川 洋) お玉小僧は<けったいな>子。癇虫(かんむ…