2015-10-01から1ヶ月間の記事一覧

木魚歳時記 第2504話

(ヴァーセッタ) 師(ブッダ)は答えた「この世の欲望を断ち切り、出家して遍歴し、欲望の生活の尽きた人、かれをわたくしはバラモンと呼ぶ。」(スッタニパータ) [ボクの細道]好きな俳句(272) 森 壽賀子さん。「月光とまぐはう波の音ばかり」(壽賀子…

木魚歳時記 第2503話

(ヴァーセッタ) 師(ブッダ)は答えた「この障害、険道、輪廻(さまよい)、瞑想を超えて、渡りおわって彼岸に達し、瞑想し、興奮することなく、疑惑なく、執着がなくて、心安らかな人、かれをわたくしはバラモンと呼ぶ。」(スッタニパータ) 注:「険道…

木魚歳時記 第2502話

(ヴァーセッタ) 師(ブッダ)は答えた「曇りのない月のように、清く、澄み。濁りがなく、歓楽の生活の尽きた人、かれをわたくしはバラモンと呼ぶ。」(スッタニパータ) [ボクの細道]好きな俳句(270) 小笠原和男さん。「まつ黒の鯉さげてゆく冬隣」(…

木魚歳時記 第2501話

(ヴァーセッタ) 師(ブッダ)は答えた「この世の禍福(かふく)いずれにも執着することなく、憂いなく、汚れなく、清らかな人、かれをわたくしはバラモンと呼ぶ。」(スッタニパータ) [ボクの細道]好きな俳句(269) 森 澄雄さん。「妻がゐて夜長を言へ…

木魚歳時記 第2500話

(ヴァーセッタ) 師(ブッダ)は答えた「こだわりあることなく、さとりおわって、疑念なく、不死の底に達した人、かれをわたくしはバラモンと呼ぶ。」(スッタニパータ) 注:「不死の底」とは、ニルバーナ(悟り)の境地を示す [ボクの細道]好きな俳句(…

木魚歳時記 第2499話

(ヴァーセッタ) 師(ブッダ)は答えた「現世を望まず、来世をも望まず、欲望もなく、とらわれのない人、かれをわたくしはバラモンと呼ぶ。」(スッタニパータ) [ボクの細道]好きな俳句(267) 三橋敏雄さん。「太陽はいつもまんまる秋暑し」(敏雄) こ…

木魚歳時記 第2498話

(ヴァーセッタ) 師(ブッダ)は答えた「この世において、長かろうと短かろうと、繊細であろうとも粗大であろうとも、浄かろうとも不浄であろうとも、すべて与えられていない物を取らない人、かれをわたくしはバラモンと呼ぶ。」(スッタニパータ) [ボク…

木魚歳時記 第2497話

(ヴァーセッタ) 師(ブッダ)は答えた「芥子粒(けしつぶ)が錐(きり)の尖端(せんたん)から落ちたように、愛着(あいちゃく)と、憎悪(ぞうお)と、高ぶりと、隠し立てとが脱落した人、かれをわたくしは(バラモン)と呼ぶ。」(スッタニパータ) […

木魚歳時記 第2496話

(ヴァーセッタ) 師(ブッダ)は答えた「敵意ある者どもの間にあって敵意なく、暴力を用いる者どもの間にあって心おだやかに、執着(しゅうちゃく)する者どもの間にあって執着をしない人、かれをわたくしは(バラモン)と呼ぶ。」(スッタニパータ) [ボ…

木魚歳時記 第2495話

(ヴァーセッタ) 師(ブッダ)は答えた「強くあるいは弱い生きものに対して暴力を加えることなく、殺さず、また殺させることのない人、かれをわたくしは(バラモン)と呼ぶ。」(スッタニパータ) [ボクの細道]好きな俳句(264) 関 一路さん。「鷺草や家…

木魚歳時記 第2494話

(ヴァーセッタ) 師(ブッダ)は答えた「在家者、出家者のいずれとも交わらず、住家(すみか)がなくて遍歴し、欲の少ない人、かれをわたくしは(バラモン)と呼ぶ。」(スッタニパータ) [ボクの細道]好きな俳句(263) 富沢赤黄男さん。「蛇苺遠く旅ゆ…

木魚歳時記 第2493話

(ヴァーセッタ) 師(ブッダ)は答えた「明らかな智慧が深くて、聡明で、種々の道に通達し、最高の目的を達した人、かれをわたくしは(バラモン)と呼ぶ。」(スッタニパータ) [ボクの細道]好きな俳句(262) 岩崎すゞさん。「烏瓜咲かすや魔女の息白く…

木魚歳時記 第2492話

(ヴァーセッタ) 師(ブッダ)は答えた「すでにこの世において自己の苦しみの滅びたことを知り、重荷をおろし、とらわれのない人、かれをわたくしは(バラモン)と呼ぶ。」(スッタニパータ) [ボクの細道]好きな俳句(261) 藤田湘子さん。「鯉の口朝か…

木魚歳時記 第2491話

(ヴァーセッタ) 師(ブッダ)は答えた「蓮台の上の露のように、錐(きり)の尖(さき)の芥子(けし)のように、諸々の欲情に汚(けが)されない人、かれをわたくしは(バラモン)と呼ぶ。」(スッタニパータ) [ボクの細道]好きな俳句(260) 岩淵喜代…

木魚歳時記 第2490話

(ヴァーセッタ) 師(ブッダ)は答えた「怒ることなく、つつしみあり、戒律を奉じ、欲を増すことなく、身をととのえ、最後の身体に達した人、かれをわたくしは(バラモン)と呼ぶ。」(スッタニパータ) [ボクの細道]好きな俳句(259) 宮脇白夜さん。「…

木魚歳時記 第2489話

(ヴァーセッタ) 師(ブッダ)は答えた「罪がないのに罵(ののし)られ、なぐられ、拘禁(こうきん)されるのを耐え忍び、忍耐の力あり、心の猛き人、かれをわたくしは(バラモン)と呼ぶ。」(スッタニパータ) [ボクの細道]好きな俳句(258) 加古宗也…

木魚歳時記 第2488話

(ヴァーセッタ) 師(ブッダ)は答えた「紐(ひも)と、革帯(かわおび)と、綱(つな)とを断ち切り、門をとざすことを滅した、目ざめた人(ブッダ)。かれをわたくしは(バラモン)と呼ぶ。」(スッタニパータ) [ボクの細道]好きな俳句(257) 高澤晶…

木魚歳時記 第2487話

(ヴァーセッタ) 師(ブッダ)は答えた「すべての束縛を断ち切り、怖(おそ)れることなく、執着(しゅうちゃく)を超越して、とらわれることのない人。かれをわたくしは(バラモン)と呼ぶ。」(スッタニパータ) [ボクの細道]好きな俳句(256) 福永耕…

木魚歳時記 第2486話

(ヴァーセッタ) 師(ブッダ)は答えた「われはバラモン女の胎(はら)から生まれ人をバラモンと呼ぶのではない。かれは何か所有物の思いにとらわれている。無一物であって執着(しゅうちゃく)のない人、かれをわたくしは(バラモン)と呼ぶ。」(スッタニ…

木魚歳時記 第2485話

(ヴァーセッタ) 師(ブッダ)は答えた「人間のうちで村や国を領有する者があれば、かれは王であって、バラモンでないと知れ。ヴァーセッタよ。」(スッタニパータ) [ボクの細道]好きな俳句(254) 井上菜摘子さん。「棒立ちの君コスモスへ放り込む」(…

木魚歳時記 第2484話

(ヴァーセッタ) 師(ブッダ)は答えた「人間のうちで、司祭の職にあって生活するものがあれば、かれは司祭者であって、バラモンでないと知れ。ヴァーセッタよ。」(スッタニパータ) [ボクの細道]好きな俳句(253) 佐野まもるさん。「一途なる蝶に身か…

木魚歳時記 第2483話

(ヴァーセッタ) 師(ブッダ)は答えた「人間のうちで武術によって生活するものがあれば、かれは武士であって、バラモンでないと知れ。ヴァーセッタよ。」(スッタニパータ) [ボクの細道]好きな俳句(252) 三嶋隆英さん。「万緑や死はもろもろの管とれ…

木魚歳時記 第2482話

(ヴァーセッタ) 師(ブッダ)は答えた「人間のうちで盗みをして生活をするものがあれば、かれは盗賊であって、バラモンでないと知れ。ヴァーセッタよ。」(スッタニパータ) ボクの細道]好きな俳句(251) 鷹羽狩行さん。「摩天楼より新緑がパセリほど」…

木魚歳時記 第2481話

(ヴァーセッタ) 師(ブッダ)は答えた「人間のうちで他人に使われて生活する人があれば、かれは雇人(やといにん)であって、バラモンでないと知れ。ヴァーセッタよ。」(スッタニパータ) [ボクの細道]好きな俳句(250) 宇多喜代子さん。「姦通よ夏木…

木魚歳時記 第2480話

(ヴァーセッタ) 師(ブッダ)は答えた「人間のうちで売買によって生活する人があれば、かれは商人であって、バラモンでないと知れ。ヴァーセッタよ。」(スッタニパータ) [ボクの細道]好きな俳句(249) 蕪村さん。「魚くさき村に出でけりなつ木立ち」…

木魚歳時記 第2479話

(ヴァーセッタ) 師(ブッダ)は答えた「人間のうちで、種々の技法によって生活する人があれば、かれは農夫であって、バラモンでないと知れ。ヴァーセッタよ。」(スッタニパータ) [ボクの細道]好きな俳句(248) 青野 卯さん。「女子寮の枇杷熟るゝまゝ…

木魚歳時記 第2478話

(ヴァーセッタ) 師(ブッダ)は答えた「人間のうちで、牧牛によって生活する人があれば、かれは農夫であって、バラモンでないと知れ。ヴァーセッタよ。」(スッタニパータ) [ボクの細道]好きな俳句(247) 正木ゆう子さん。「枇杷の実のお尻宇宙の涯は…

木魚歳時記 第2477話

(ヴァーセッタ) 師(ブッダ)は答えた「身を受けた生きものの間ではそれぞれの区別があるが、人間のあいだではこの区別は存在しない。人間のあいだで区別表示が説かれるのは、ただ名称によるのみ。」(スッタニパータ) [ボクの細道]好きな俳句(246) …

木魚歳時記 第2476話

(ヴァーセッタ) 師(ブッダ)は答えた「手についても、足についても、指につても、爪についても、脛(すね)についても、腿(もも)についても、容色(ようじき)についても、音声(おんじょう)についても、他の生類の中にあるような、生まれにもとづく特…

木魚歳時記 第2475話

(ヴァーセッタ) 師(ブッダ)は答えた「首についても、肩につても、腹についても、背についても、臀(しり)についても、胸についても、陰所(いんしょ)についても、交合についても、」(スッタニパータ) [ボクの細道]好きな俳句(244) 大木あまりさ…