2015-11-01から1ヶ月間の記事一覧

木魚歳時記 第2533話

(コーカーリヤ) 師(ブッダ)は諸々の修行者に告げられた「(地獄の獄卒どもは、捕えよ、打てといって)誰もやさしいことばをかえることなく、頼りになってくれない。(地獄に堕ちた者どもは)敷き広げられた炭火の上に臥し、あまねく燃え盛る火袋の中に入…

木魚歳時記 第2532話

(コーカーリヤ) 師(ブッダ)は諸々の修行者に告げられた「(地獄に堕ちた者は)、鉄の串に突きさされるところに至り、鋭い刃(やいば)にある鉄の槍(やり)に近づく。さてまた灼熱した鉄丸のような食物を食わされるが、それは、昔つくった業(ごう)にふ…

木魚歳時記 第2531話

(コーカーリヤ) 師(ブッダ)は諸々の修行者に告げられた「けだし何者の業(ごう)も滅びることはない。それは必ずもどっ てきて、(業をつくった)主がそれを受ける。愚者は罪を犯(おか)して、来世にあってはその身に苦しみを受ける。」(スッタニパー…

木魚歳時記 第2530話

(コーカーリヤ) 師(ブッダ)は諸々の修行者に告げられた「お前は塵(ちり)を撒(ま)いて不利を招き、罪をつくりながら、諸々の善人を非難し、また多くの悪事を働いて、長いあいだ深い坑(あな)地獄に陥(おち)る。」(スッタニパータ) [ボクの細道…

木魚歳時記 第2529話

(コーカーリヤ) 師(ブッダ)は諸々の修行者に告げられた「口汚く、不実で、卑(いや)しい者よ。生きものを殺し、邪悪で、悪行をなす者よ。下劣を極め、不吉な、でき損(そこ)ないよ。この世であまりおしゃべりするな。お前は地獄に堕ちる者だぞ。」(ス…

木魚歳時記 第2528話

(コーカーリヤ) 師(ブッダ)は諸々の修行者に告げられた「種々なる貪欲(とんよく)に耽(ふけ)る者は、ことばで他人をそしる。かれ自身は、信仰心なく、ものおしみして、不親切で、けちで、やたらにかげ口を言うのだが。」(スッタニパータ) [ボクの…

木魚歳時記 第2527話

(コーカーリヤ) 師(ブッダ)は諸々の修行者に告げられた「害心なく清らかで汚れのない人を憎むかの愚者には必ず(悪い報い)がもどってくる。風に逆らって微細な塵(ちり)を撒(ま)き散らすようなものである。(スッタニパータ) [ボクの細道]好きな…

木魚歳時記 第2526話

(コーカーリヤ) 師(ブッダ)は諸々の修行者に告げられた「嘘(うそ)を言う人は地獄に堕(お)ちる。また実際にしておきながら<わたしはしませんでした>と言う人もまた同じ。両者とも行為の卑劣な人々であり、死後にはあの世で同じような運命を受ける(…

木魚歳時記 第2525話

(コーカーリヤ) 師(ブッダ)は諸々の修行者に告げられた「悪口を言いまた悪意を起こして聖者をそしる者は、十万と三十六のニラップダ(巨大な年数のあいだ)の、また五つのアップダ(巨大な年数のあいだ)の地獄に赴(おもむ)く。」(スッタニパータ) …

木魚歳時記 第2524話

(コーカーリヤ) 師(ブッダ)は諸々の修行者に告げられた「賭博(とばく)で財を失う人は、たとい自身を含めて一切を失うとも、その不運はわずかなものである。しかし立派な聖者に対して悪意をいだく人の受ける不運は、まことに重いのである。」(スッタニ…

木魚歳時記 第2523話

(コーカーリヤ) 師(ブッダ)は諸々の修行者に告げられた「謗(そし)るべき人を誉(ほ)め、また誉(ほ)めるむべき人を謗(そし)る者、からは口によって禍(わざわい)をかさね、その禍の故に福業(ふくごう)を受けることができない。」(スッタニパー…

木魚歳時記 第2522話

(コーカーリヤ) 師(ブッダ)は諸々の修行者に告げられた「人が生まれたときには、実に口の中に斧(おの)が生じている。愚者は悪口を言って、その斧によって自分を斬(き)り割(さ)くのである。」(スッタニパータ) [ボクの細道]好きな俳句(290) …

木魚歳時記 第2522話

(ブログ筆者より)以上で(ヴァーセッタ)の項を終わります。(ヴァーセッタ)の項を読んで、後世におけるカースト(四姓)制度の原型が、原始仏教(『スッタニパータ』)に示されることに興味を覚えます。さて、『スッタニパータ』次は、(コーカーリヤ)…

木魚歳時記 第2521話

(ヴァーセッタ) 師(ブッダ)は答えた「三つのヴェーダ(明知)を具(そな)え、心安らかに、再び世に生まれることのない人は、諸々の識者にとっては、梵天(ぼんてん)や帝釈天(たいしゃくてん)と見なされるの。ヴァーセッタよ。このとおりであると知れ…

木魚歳時記 第2520話

(ヴァーセッタ) 師(ブッダ)は答えた「熱心な修行と清らかな行いと感官の制御と自制と、これによって(バラモン)となる。これが最上のバラモンである。」(スッタニパータ) [ボクの細道]好きな俳句(287) 田井三重子さん。「愛されて鶏頭の花種こぼ…

木魚歳時記 第2519話

(ヴァーセッタ) 師(ブッダ)は答えた「世の中は行為によって成り立ち、人々は行為により成り立つ。生きとし生ける者は業(行為)に束縛されている。進み行く車が轄(くさび)に結ばれているように。」(スッタニパータ) [ボクの細道]好きな俳句(286)…

木魚歳時記 第2518話

(ヴァーセッタ) 師(ブッダ)は答えた「賢者はこのようにこの行為を、あるがままに見る。かれらは縁起(えんぎ)を見る者であり、行為(業)とその報いとを熟知している。」(スッタニパータ) [ボクの細道]好きな俳句(285) 飯島晴子さん。「木槿夕雨…

木魚歳時記 第2517話

(ヴァーセッタ) 師(ブッダ)は答えた「行為によって盗賊ともなり、行為によって武士ともなるのである。行為によって司祭者となり、行為によって王ともなる。」(スッタニパータ) [ボクの細道]好きな俳句(284) 金子兜太さん。「犬の睾丸ぶらぶらつや…

木魚歳時記 第2516話

(ヴァーセッタ) 師(ブッダ)は答えた「行為によって農夫となるのである。行為によって職人となるのである。行為によって商人となるのである。行為によって傭(やとい)人となるのである。」(スッタニパータ) [ボクの細道]好きな俳句(283) 川端茅舎…

木魚歳時記 第2515話

(ヴァーセッタ) 師(ブッダ)は答えた「生まれによってバラモンとなるのでない。生まれによって(バラモンならざる者)となるのでもない。行為によって(バラモン)なのである。行為によって(バラモンならざる者)なのである。」(スッタニパータ) [ボ…

木魚歳時記 第2514話

(ヴァーセッタ) 師(ブッダ)は答えた「(姓名はかりに付けられたものにすぎない)ということを知らない人々にとって、『生まれによってバラモンなのである』との誤った偏見が長い間ひそんでいる。知らない人々はわれらにいう『生まれによってバラモンなの…

木魚歳時記 第2513話

(ヴァーセッタ) 師(ブッダ)は答えた「世の中で名とし姓としてつけられているものは、名称にすぎない。(人の生まれ)その時に付けられて、約束の取り決めによってかりに設けられ伝えられているのである。」(スッタニパータ) [ボクの細道]好きな俳句…

木魚歳時記 第2512話

(ヴァーセッタ) 師(ブッダ)は答えた「前世の生涯を知り、また天上と地獄とを見、生存を滅ぼし尽くすに至った人、かれをわたくしはバラモンと呼ぶ。」(スッタニパータ) [ボクの細道]好きな俳句(279) 成井 侃さん。「少年に登る木のあり鳥渡る」(侃…

木魚歳時記 第2511話

(ヴァーセッタ) 師(ブッダ)は答えた「牡牛のように雄々しく、気高く、英雄、大仙人、勝利者、欲望のない人、沐浴(もくよく)した者、覚(さと)った人、かれをわたくしはバラモンと呼ぶ。」(スッタニパータ) [ボクの細道]好きな句(278) 後藤夜半…

木魚歳時記 第2510話

(ヴァーセッタ) 師(ブッダ)は答えた「前にも、後にも、中間にも、一物をも所有せず、すべて無一物で、何ものをも執着してとりおさえることのない人、かれをわたくしはバラモンと呼ぶ。」(スッタニパータ) [ボクの細道]好きな俳句(278) 鷲谷七菜子…

木魚歳時記 第2509話

(ヴァーセッタ) 師(ブッダ)は答えた「神々も天の伎楽神(ガンダルヴァ)たちも人 人間もその行方を知り得ない人、煩悩(ぼんのう)の汚れを滅しつくした人、かれをわたしは(バラモン)と呼ぶ。」 スッタニパータ) [ボクの細道]好きな俳句(277) 橋…

木魚歳時記 第2508話

(ヴァーセッタ) 師(ブッダ)は答えた「生きとし生ける者の生死のすべてを知り、執着なく、幸せな人、覚(さと)った人、かれをわたくしはバラモンと呼ぶ。」(スッタニパータ) [ボクの細道]好きな俳句(276) 右城墓石さん。「葬儀社の来て活気づく秋…

木魚歳時記 第2507話

(ヴァーセッタ) 師(ブッダ)は答えた「(快楽)と(不快)とを捨て、清らかに涼しく、とらわれることがなく、全世界にうち勝った健(たけ)き人、かれをわたくしはバラモンと呼ぶ。」(スッタニパータ) [ボクの細道]好きな俳句(275) 加藤楸邨さん。…

木魚歳時記 第2506話

(ヴァーセッタ) 師(ブッダ)は答えた「人間の絆(きずな)を捨て、天界の絆を超え、すべての絆を離れた人、かれをわたくしはバラモンと呼ぶ。」(スッタニパータ) [ボクの細道]好きな俳句(274) 加藤楸邨さん。「鰯雲人に告ぐべきことならず」(楸邨…

木魚歳時記 第2505話

(ヴァーセッタ) 師(ブッダ)は答えた「この世の愛執を断ち切り、出家して遍歴び、欲望の生活の尽きた人、かれをわたくしはバラモンと呼ぶ。」(スッタニパータ) [ボクの細道]好きな俳句(273) 鳥居真理子さん。「星月夜盗むならあの鶴の首」(真理子)…