2015-02-01から1ヶ月間の記事一覧

木魚歳時記 第2259話

(ダンミカ) 師(ブッダ)は云う「会堂にいても、団体のうちにいても、何びとも他人に向かって偽(いつわ)りを言ってはならぬ。また他人をして偽りを言わせてもならぬ。また他人が偽りを語るのを容認してはならぬ。すべて虚偽(きょぎ)を語ることを避けよ…

木魚歳時記 第2258話

(ダンミカ) 師(ブッダ)は云う「ものごとの解った人は淫行(いんぎょう)を回避せよ。燃えさかる坑(あな)を回避するように。もし不淫を修することができなければ、(少なくとも)他人の妻を犯してはならぬ。(スッタニパータ) [ボクの細道]好きな俳…

木魚歳時記 第2257話

(ダンミカ) 師(ブッダ)は云う「次に教えを聞く人は、与えられていないものは、何ものであってもまたどこにあっても、知ってこれを取ることを避けよ。また(他人をして)取らせることなく、(他人が)盗り去るのを認めるな。なんでも与えられていないもの…

木魚歳時記 第2256話

(ダンミカ) 師(ブッダ)は云う「生きものを(みずから)殺してはならぬ。また(他人をして)殺さしめてはならぬ。世の中の強剛な者どもでも、また怯(おび)えている者どもでも、すべての生きものに対する暴力を抑えよ。」(スッタニパータ) [ボクの細…

木魚歳時記 第2255話

(ダンミカ) 師(ブッダ)は云う「次に在家の者の行うつめを汝らに語ろう。このように実行する人は善い教えを聞く人(仏弟子)である。純然たる出家(しゅっけ)修行者に関する規定は、所有のわずらいある人(在家者)がこれを達成するのは実に容易ではない…

木魚歳時記 第2254話

(ダンミカ) 師(ブッダ)は云う「それ故に、食物と住所と臥具(がぐ)と衣の塵(ちり)を洗い去るための水、これらのものに対して、修行者は執着して汚れることがない。蓮の葉に宿る水滴が汚されないようなものである。」(スッタニパータ) [ボクの細道…

木魚歳時記 第2253話

(ダンミカ) 師(ブッダ)は云う「智慧のすぐれた人(ブッダ)の弟子は、幸せな人(ブッダ)の説きたもうた法を聞いて、食物と住所と臥具(がぐ)と衣の塵(ちり)を洗い去るための水とをよく気をつけて用いよ。」(スッタニパータ) [ボクの細道]好きな…

木魚歳時記 第2252話

(ダンミカ) 師(ブッダ)は云う「実に或る人々は(誹謗の)ことばに反発する。かれら浅はかな小賢(こざか)しい人々をわれらは賞賛しない。(論争の)執着があちこちから生じて、かれらを束縛し、かれらはそこでおのが心を遠くに放ってしまう。」(スッタ…

木魚歳時記 第2251話

(ダンミカ) 師(ブッダ)はいう「もしもかれが、教えを聞く人、或いは他の修行者とともに語る場合があるならば、その人にすぐれた真理を示してやれ。陰口(かげぐち)や他人を誹謗(ひぼう)することばを発してはならない。」(スッタニパータ) [ボクの…

木魚歳時記 第2250話

(ダンミカ) 師(ブッダ)は云う「そうして修行僧は、定められたときに施(ほどこ)しの食物を得たならば、ひとりで退いてひそかに坐れ。自己を制して、内に顧(かえり)みて思い、こころを外に放ってはならぬ。」(スッタニパータ) [ボクの細道]好きな…

木魚歳時記 第2249話

(ダンミカ) 師(ブッダ)は云う「諸々の色かたち・音声・味・香り・触れられるものは、ひとびとをすっかり酔わせるものである。これらのものに対する欲望を慎んで、定められたときに、朝食を得るために(村に)入れ。」(スッタニパータ) [ボクの細道]…

木魚歳時記 第2248話

(ダンミカ) 師(ブッダ)は云う「修行僧は時ならぬのに歩き廻るな。定められたときに、托鉢(たくはつ)のために村に行け。時ならぬのに出て歩くならば、執着(しゅちゃく)に縛られるからである。それ故にもろもろの(目ざめた人たち)は時ならぬのに出て…

木魚歳時記 第2247話

(ダンミカ) 師(ブッダ)は云う「修験者たちよ、われに聞け。煩悩を除き去る修行法を汝らに説いて聞かせよう。汝らすべてはそれを持て。目的をめざす思慮ある人は、出家人にふさわしいそのふるまいを習い行え。」(スッタニパータ) [ボクの細道]好きな…

木魚歳時記 第2246話

(ダンミカ)ダンミカは云う「これらの出家修行者たち、並びに在家信者たちは、すべて、(目ざめた人の教えを)聞こうとして、ここに集まってきたのです。けがれなき人(目ざめた人)が悟り、みごとに説いた理法を聞け。神々がインドラ神のことばを聞くよう…

木魚歳時記 第2245話

(ダンミカ)ダンミカは云う「先生! あなたがみごとに説きたもうたこの教えは幽美(ゆうび)であり、また楽しいものです。あなたにお尋ねしますが、どうぞわれらにお説きください。最高の(目ざめた)お方よ。」(スッタニパータ) [ボクの細道]好きな俳…

木魚歳時記 第2244話

(ダンミカ)ダンミカは云う「論争を習いとするいかなるバラモン(沙門)でも、老年であろうとも、われこそは論客であると自負している人々でもすべてあなたから『ためになることがら』を得ようと望んでいる。」(スッタニパータ) [ボクの細道]好きな俳句…

木魚歳時記 第2243話

(ダンミカ)ダンミカはいう「アージーヴィカ教徒であろうとも、ジャイナ教徒であろうとも、論争を習(なら)いとするこれらのいかなる異説の徒でも、すべて、智慧であなたを超えることはできません。立ったままでいる人が急いで走ってゆく人を追い越すこと…

木魚歳時記 第2242話

(ダンミカ)ダンミカは云う「毘沙門天王(びしゃもんてんのう)であるグヴェーラも、また教えを請(こ)おうとしてあなたに近づいてきました。賢者(ブッダ)よ、かれに尋ねられたときにも、あなたは話をなさいました。かれもまた(あなたの話を)聞いて、…

木魚歳時記 第2241話

(ダンミカ)ダンミカは云う「エードラヴァナと名づける象王は、あなたが勝利者(ブッダ)であると聞いたので、あなたのもとに来ました。かれもまたあなたと相談して、(あなたの話を)聞いて<いいなあ>といって、喜んで去りました。」(スッタニパータ) …

木魚歳時記 第2240話

(ダンミカ)ダンミカは云う「あなた(釈尊)はすっかり証(さと)りおわって、生けるものどもをあわれんで、智慧と理法を説かれます。あまねく見る人よ、あなたは世の覆いを開き、汚れをなくして、ひろく全世界に輝きたもう。」(スッタニパータ) [ボクの…

木魚歳時記 第2239話

(ダンミカ)ダンミカはいう「実にあなたはこの世の人々の帰趣(きしゅう)と究極の目的とを知っておられます。奥深いことがらを見る方で、あなたに並ぶ人はいません。世人はあなたを、優れた目ざめた人(ブッダ)だと呼んでいます。」(スッタニパータ) […

木魚歳時記 第2238話

(ダンミカ)ダンミカは云う「智慧豊かなゴータマ(ブッダ)さま。わたくしはあなたにお尋ねしますが、教えを聞く人は、家から出て出家(しゅっけ)する人であろうと、また在家(ざいけ)の信者であろうと、どのように行うのが善いのですか?」(スッタニパ…

木魚歳時記 第2237話

(ブログ筆者より) 以上、釈尊と沙門ヴァンギーサの問答は終わります。次に『スッタニパータ』は在俗の信者であるダンミカと釈尊の対話(ダンミカ)にうつります。まず、ダンミカが「詩」をもって釈尊に問いかける場面より始まります。 [ボクの細道]好き…

木魚歳時記 第2236話

(正しい遍歴) ヴァンギーサはいう「尊いお方(ブッダ)さま、まことにこれはそのとおりです。このように生活し、みずからを制する修行者は、あらゆる束縛を超えているのです。かれは正しく世の中を遍歴するでしょう。」(スッタニパータ) [ボクの細道]…

木魚歳時記 第2235話

(正しい遍歴) 師(釈尊)は云われた「究極の境地を知り、理法をさとり、煩悩の汚れを断ずることを明らかに見て、あらゆる(生存を構成する要素)を滅ぼしつくすが故に、かれは正しく世の中を遍歴するであろう。」(スッタニパータ) [ボクの細道]好きな…

木魚歳時記 第2234話

(正しい遍歴) 師(釈尊)は云われた「過去および未来のものに関して、妄(みだ)りなるはからいを超え、極めて清らかな智慧あり、あらゆる変化的生存の領域から解脱しているならば、かれは正しく世の中を遍歴するであろう。」(スッタニパータ) [ボクの…

木魚歳時記 第2233話

(正しい遍歴) 師(釈尊)は云われた「清らかな行いによって煩悩にうち克(か)った勝者であり、覆(おお)いを除き、諸々の事物を支配し、彼岸に達し、妄執(もうしゅう)の動きが無くなって生存の諸要素を滅ぼす認識を立派に完成するならば、かれは正しく…

木魚歳時記 第2232話

(正しい遍歴) 師(釈尊)はいわれた「信念あり、学識ある賢者が、究極の境地に至る定まった道を見、諸々の仲間の間にありながら盲従せず、貪欲(とんよく)と嫌悪(けんお)と憤怒(ふんぬ)とを慎(つつし)むならば、かれは正しく世の中を遍歴するであろ…