2016-09-01から1ヶ月間の記事一覧

木魚歳時記 第2838話

(サーリブッダ)サーリブッダは言った「眼ある人(ブッダ)は、神々及び世人が見るように、一切の暗黒を除去して、独りで(法)楽を受けられた。」(スッタニパータ) 「ボクの細道]好きな俳句(597) 出口善子さん。「真っ黒な鳥が物言う文化の日」(善子…

木魚歳時記 第2837話

(サーリブッダ)サーリブッダは言った「わたしは未だ見たこともなく、また誰からも聞いたこともない。このようにことば美(うるわ)しき師(ブッダ)、衆の主がトゥシタ・兜率(とそつ)天から来たもうたことを。」(スッタニパータ) 「ボクの細道]好きな…

木魚歳時記 第2836話

(写真:可愛い嬢ちゃんバッタがボクの腕に・・) (ブログ筆者より)以上で(武器を執ること)の項を終わります。次に『スッタニパータ』は(サーリブッダ)の項に移ります。この項は、長老(ブッダの弟子となる)サーリブッダのゴータマ・ブッダに対する質…

木魚歳時記 第2835話

(武器を執ること)師(ブッダ)はいわれた「聖者は自分が等しい者どものうちにいるとも言わない。かれは安らいに帰し、物惜しみを離れ、取ることもなく、捨てることもない。と師は説かれた。」(スッタニパータ) 「ボクの細道]好きな俳句(594) 鳴戸奈菜…

木魚歳時記 第2834話

(武器を執ること)師(ブッダ)はいわれた「動揺して煩悩(ぼんのう)に悩まされることなく、叡智ある人にとっては、いかなる作為(さい)も存在しない。かれはあくせくした営みから離れて、いたるところに安穏(あんのん)を見る。」(スッタニパータ) 「…

木魚歳時記 第2833話

(武器を執ること)師(ブッダ)はいわれた「苛酷(かこく)なることなく、貪欲(とんよく)なることなく、動揺して煩悩(ぼんのう)に悩まされることなく、万物に対して平等である。動じない人に問う人があれば、その美点をわたしは説くであろう。」(スッ…

木魚歳時記 第2832話

(武器を執ること)師(ブッダ)はいわれた「『これはわがものである』また、『これは他人のものである』というような思いが何も存在しない人、かれは(このような)(わがものという観念)が存在しないから、『われになし』といって悲しむことがない。」(…

木魚歳時記 第2831話

(武器を執ること)師(ブッダ)はいわれた「名称と形 態について、(わがものという思い)のまったく存在しない人、また(何ものかが)ないからといって悲しむことのない人、かれは実に世の中にあっても老いることがない。」(スッタニパータ) 「ボクの細…

木魚歳時記 第2830話

(武器を執ること)師(ブッダ)はいわれた「過去にあったもの(煩悩)を涸渇(こかつ)せしめよ。未来には汝に何ものも有らぬようにせよ。中間においても汝が何ものをも執しないならば、汝は『安らかな人』としてふるまうことであろう。」(スッタニパータ…

木魚歳時記 第2829話

(武器を執ること)師(ブッダ)はいわれた「世間における諸々の欲望を超え、また克服(こくふく)し難い執著(しゅうじゃく)を超えた人は、流されず、束縛されず、悲しむことなく、思いこがれることもない。」(スッタニパータ) 「ボクの細道]好きな俳句…

木魚歳時記 第2828話

(武器を執ること)師(ブッダ)はいわれた「かれは智者であり、ヴェーダの達人である。かれは理法を知りおわって、依りかかることがない。かれは世間において正しくふるまい、世の中で何びとをも羨(うらや)むことがない。」(スッタニパータ) 「ボクの細…

木魚歳時記 第2827話

(武器を執ること)師(ブッダ)はいわれた「バラモンである聖者は、真実から離れることなく、陸地(安らぎ)に立っている。かれは一切を捨て去って『安らかな人』と呼ばれる。」(スッタニパータ) 「ボクの細道]好きな俳句(586) 中川寛子さん。「キリス…

木魚歳時記 第2826話

(武器を執ること)師(ブッダ)はいわれた「わたくしは(牽引する者のことを)貪欲(とんよく)。ものすごい激流と呼び。吸い込む欲望と呼び、計(はからい)、捕捉(ほそく)と呼び、超えがたい欲望の汚泥(おでい)であるとも呼ぶ。」(スッタニパータ) …

木魚歳時記 第2825話

(武器を執ること)師(ブッダ)はいわれた「古いものを喜んではならない。また新しいものに魅惑されてはならない。滅びゆくものを悲しんではならない。牽引(けんいん)する者(妄執)にとらわれてはならない。」(スッタニパータ) 「ボクの細道]好きな俳…

木魚歳時記 第2824話

(武器を執ること)師(ブッダ)はいわれた「虚言(うそ)をつくように誘(ひ)き込まれるな。美しいすがたに愛着を起すな。また慢心を知りつくしてなくすようにせよ。粗暴になることなく、ふるまえ。」(スッタニパータ) 「ボクの細道]好きな俳句(583) …

木魚歳時記 第2823話

(武器を執ること)師(ブッダ)はいわれた「安らぎを心がける人は、眠りとものぐさとふさぎこむ心とにうち勝て。怠惰(たいだ)を宿らせてはならぬ。高慢な態度をとるな。」(スッタニパータ) 「ボクの細道]好きな俳句(582) 岡本 眸さん。「もし生まれ…

木魚歳時記 第2822話

(武器を執ること)師(ブッダ)はいわれた「聖者は誠実であれ。傲慢(ごうまん)でなく、偽(いつわ)りなく、悪口を言わず、怒ることなく、邪(よこしま)な貪(むさぼ)りと物惜しみとを超(こ)えよ。」(スッタニパータ) 「ボクの細道]好きな俳句(58…

木魚歳時記 第2821話

(武器を執ること)師(ブッダ)はいわれた「(そこで次に実践のしかたが順次に述べられる)世間における諸々の束縛(そくばく)の絆(きずな)にほだされてはならない。諸々の欲望を究めつくして、自己の安らぎを学べ。」(スッタニパータ) 「ボクの細道]…

木魚歳時記 第2820話

(武器を執ること)師(ブッダ)はいわれた「この(煩悩の矢に貫かれた者は、あらゆる方角をかけめぐる。この矢を引き抜いたならば、(あちこちを)駆けめぐることもなく、沈むこともない。」(スッタニパータ) 「ボクの細道]好きな俳句(580) 坪内稔典さ…

木魚歳時記 第2819話

(武器を執ること)師(ブッダ)はいわれた「(生きとし生けるものは)終極においては違逆に会うのを見て、わたくしは不快になった。またわたくしはその(生けるものどもの)心の中に見がたき煩悩(ぼんのう)の矢が潜(ひそ)んでいるのを見た。」(スッタ…

木魚歳時記 第2818話

(武器を執ること)師(ブッダ)はいわれた「世界はどこでも堅実ではない方角でもすべて動揺している。わたくしは自分のよるべき住所を求めたのであるが、すでに(死や苦しみなどに)よりつかれていないところを見つけなかった。」(スッタニパータ) 「ボク…

木魚歳時記 第2817話

(武器を執ること)師(ブッダ)はいわれた「水の少ないところにいる魚のように、人々が慄(ふる)えているのを見て、また人々が相互に抗争しているのを見て、わたくしに恐怖が起こった。」(スッタニパータ) 「ボクの細道]好きな俳句(577) 能村登四郎さ…

木魚歳時記 第2816話

(武器を執ること)師(ブッダ)はいわれた「殺そうと闘争する人々を見よ。武器を執(と)って打とうとしたことから恐怖が生じたのである。わたくしがぞっとしてそれを厭(いと)い離れたその衝撃を宣(の)べよう。」(スッタニパータ) 「ボクの細道]好き…

木魚歳時記 第2815話

(ブログ筆者より) 以上で(迅速)の項を終わります。次に『スッタニパータ』は(武器を執ること)の項に移ります。この項も(迅速)の項とおなじく、ブッダがバラモン(修行者)に対して説かれた説法と考えて読んでまいりましょう。 「ボクの細道]好きな…

木魚歳時記 第2814話

(迅速)師(ブッダ)は答えた。「かれは、みずから勝ち、他にうち勝たれることがない。他人から伝え聞いたのではなくて、みずから証する理法を見た。それ故に、かの師(ブッダ)の教えに従って、怠(おこた)ることなく、つねに礼拝して、従い学べ 。―この…

木魚歳時記 第2813話

(迅速)師(ブッダ)は答えた。「修行者はこの道理を知って、よく弁(わきま)えて、常に気をつけて学べ。諸々の煩悩の消滅した状態が『安らぎ』であると知って、ゴータマ(ブッダ)の教えにおいて怠(おこた)ってはならない。」(スッタニパータ) 「ボク…

木魚歳時記 第2812話

(迅速)師(ブッダ)は答えた。「諸々の出家の修行者やいろいろいいたてる世俗人に辱(はずか)しめられ、その(不快な)ことばを多く聞いても、あらあらしいことばをもって答えてはならない。立派な人々は、敵対的な返答をしないからである。」(スッタニ…

木魚歳時記 第2811話

(迅速)師(ブッダ)は答えた。「虚言(きょげん)をなすことなかれ。知りながら偽(いつわ)りをしないようにせよ。また生活に関しても、知識に関しても、戒律や道徳に関しても、自分が他人よりもすぐれていると思ってはならない。」(スッタニパータ) 「…

木魚歳時記 第2810話

(迅速)師(ブッダ)は答えた。「また修行者は高慢であってはならない。また(自分の利益を得るために)遠回しに策した言葉を語ってはならない。傲慢(ごうまん)であってはならない。不和をもたらす言辞を語ってはならない。」(スッタニパータ) 「ボクの…

木魚歳時記 第2809話

(迅速)師(ブッダ)は答えた。「修行者は、売買に従事してはならない。決して誹謗(ひぼう)してはならない。また村の人々と親しく交わってはならない。利益を求めて人々に話しかけてはならない。」(スッタニパータ) 「ボクの細道]好きな俳句(569) 飯…