2015-08-01から1ヶ月間の記事一覧

木魚歳時記 第2443話

(矢) 師(ブッダ)は説かれた「かれらは死に捉(とら)われてあの世に去って行くが、父もその子を救わず、親族もその親族を救わない。」(スッタニパータ) [ボクの細道]好きな俳句(213) 中村耕人さん。「神木のうちに一本蛇が棲む」(耕人) 蛇の作品…

木魚歳時記 第2442話

(矢) 師(ブッダ)は説かれた「若い人も壮年の人も、愚者も賢者も、すべて死に服従してしまう。すべての者は必ず死に至る。」(スッタニパータ) [ボクの細道]好きな俳句(213) 豊口陽子さん。「口笛や一山のへび棒立ちに」(陽子) 女性はおしなべて蛇…

木魚歳時記 第2441話

(矢) 師(ブッダ)は説かれた「たとえば、陶工の土の器が終にはすべて破壊されてしまうように、人々の命もまたそのようである。」(スッタニパータ) [ボクの細道]好きな俳句(212) 星野 椿さん。「青大将見てより眠くなりにけり」(椿) 椿さんは、大…

木魚歳時記 第2440話

(矢 ) 師(ブッダ)は説かれた「熟した果実は早く落ちる。それと同じく、生まれた人々は、死なねばならぬ。かれらにはつねに死の怖れがある。」(スッタニパータ) [ボクの細道]好きな俳句(211) 飯島晴子さん。「はんざきの傷くれなゐにひらく夜」(晴…

木魚歳時記 第2439話

(矢) 師(ブッダ)は説かれた「生まれたものどもは、死を遁(のが)れる道がない。老鵜に達しては、死ぬ。実に生あるものどの定めは、このとおりである。」(スッタニパータ) [ボクの細道]好きな俳句(210) 福田甲子雄さん。「蟇交む川に片肢遊ばせて…

木魚歳時記 第2438話

(矢) 師(ブッダ)は説かれた「この世における人々の命は、定まって相(すがた)なく、どれだけ生きられるかわからない。惨(いた)ましく、短くて、苦悩をともなっている。」(スッタニパータ) [ボクの細道]好きな俳句(209) 大木あまりさん。「米喰…

木魚歳時記 第2437話

(ブログ筆者より) 以上で(セーラ)の項を終わります。次は、(矢)の項に移ります。これは、ある在俗の信者が子を失いました。悲嘆のあまりに七日間食事をとらないのを知って(ブッダ)はその家に赴(おもむ)き、その悲しみを解くために説かれた教えと伝…

木魚歳時記 第2436話

(セ-ラ) セーラは云う「これら三百人の修行僧(セーラの弟子)は合掌して立っています。健(たけ)き人よ、足を伸ばしてください。諸々の道(行者)をして師(ブッダ)を拝ませましょう。」(スッタニパータ) [ボクの細道]好きな俳句(207) 飯田龍太…

木魚歳時記 第2435話

(セ-ラ) セーラは云う「あなたは生存の素因を超越し、諸々の煩悩の汚れを滅ぼしておられます。あなたは執著(しゅうじゃく)することのない獅子のようです。恐れおののきを捨てておられます。」(スッタニパータ) [ボクの細道]好きな俳句(206) 辻 桃…

木魚歳時記 第2434話

(セ-ラ) セーラは云う「あなたは覚(さと)った方(ブッダ)です。あなたは師です。あなたは悪魔を征服した聖者です。あなたは煩悩(ぼんのう)の潜在的な可能力を断って、みずからを(彼岸に)渡りおわり、またこの人々を渡してくださいます。」(スッタ…

木魚歳時記 第2433話

(セ-ラ) セーラは云う「眼(まなこ)ある方よ。今から八日前に、われらはあなたに帰依(きえ)しましたが、七日のあいだに、われらはあなた(ブッダ)の教えの中で身をととのえました。」(スッタニパータ) [ボクの細道]好きな俳句(204) 平畑郡木さ…

木魚歳時記 第2432話

(セ-ラ) ブッダ)は(新弟子ケーニアに)云う「月は、諸々の星のうちで最上のものである。太陽は、輝くもののうちで最上のものである。修行僧の集いは、功徳を望んで供養を行う人々にとって最上のものである。」(スッタニパータ) [ボクの細道]好きな…

木魚歳時記 第2431話

(セ-ラ) ブッダは(新弟子ケーニアに)云う「火への供養は祭祀(さいし)の内で最上のものである。サーヴィツトリー(讃歌)はヴェーダの詩句のうちで最上のものである。王は人間のうちで最上の者である。大洋は諸河川のうちで最上のものである。」(スッ…

木魚歳時記 第2430話

(セ-ラ) 師(ブッダ)は答えた「セーラよ。清らかな行いが、みごとに説かれている。それは目(ま)のあたり、即時に果報をもたらす。怠ることなく道を学ぶ人が、出家(しゅっけ)して(清らかな行いを修めるのは)空(むな)しくはない。」(スッタニパー…

木魚歳時記 第2429話

(セ-ラ) セーラは云った「これら三百人のバラモン(セーラの弟子)たちは、合掌してお願いします。たたくしたちは、あなた(ブッダ)のみもとで、清らかな行いを実践しましょう。」(スッタニパータ) [ボクの細道]好きな俳句(200) 筑紫盤井さん。「…

木魚歳時記 第2428話

(セ-ラ) セーラの弟子どもが云った「もしもこの(完全にさとった人)の教えを、師(セーラ)さまが喜ばれるのであれば、わたしたちもまた、すぐれて智慧ある人(ブッダ)のもとで、出家(しゅっけ)しましょう。」(スッタニパータ) [ボクの細道]好きな…

木魚歳時記 第2427話

(セ-ラ) セーラは(他の弟子たちに告げて)云った「従おうと欲する者は、われに従え。また従いたくない者は、去れ。わたくしもすぐれた智慧ある人(ブッダ)のもとで出家(しゅっけ)しましょう。」(スッタニパータ) [ボクの細道]好きな俳句(198) …

木魚歳時記 第2426話

(セ-ラ) セーラは(他の弟子たちに告げて)云った「神聖なる者、無比なるもの、悪魔の軍勢を撃破する者、を見ては、だれが信ずる心をいだかないであろうか。たとい、どの種族の生まれの者でも(信ずるであろう)」(スッタニパータ) [ボクの細道]好き…

木魚歳時記 第2425話

(セ-ラ) セーラは(他の弟子たちに告げて)云った「きみたちよ、眼(まなこ)ある人(ブッダ)の語ることを聞け。かれは(煩悩の)矢を断った人であり、偉大な健(たけ)き人である。あたかも、獅子の林の中で吼(ほ)えるようなものである。」(スッタニ…

木魚歳時記 第2424話

(セ-ラ) 師(ブッダ)は答えた「わたしは神聖な者であり、無比であり、悪魔の軍勢を撃破し、あらゆる敵を降伏させて、なにものをも恐れることなしに喜ぶ。」(スッタニパータ) [ボクの細道]好きな俳句(195) 石田波郷さん。「六月の女すわれる荒莚」…

木魚歳時記 第2423話

(セ-ラ) 師(ブッダ)は答えた「かれら(さとりを開いた人)が、しばしば世に出現することは、そなたらにとって、いとも得がたいことであるが、わたしは、その(さとった人)なのである。バラモンよ、わたしは(煩悩の)矢を抜き去る最上の人である。」(…

木魚歳時記 第2422話

(セ-ラ) 師(ブッダ)は答えた「わたしに対する疑惑をなくせよ。バラモンよ。わたしを信んぜよ。もろもろの(さとりを開いた人)に、しばしば見(まみ)えることは、いともはずかしい。」(スッタニパータ) [ボクの細道]好きな俳句(193) 筑紫盤井さ…

木魚歳時記 第2421話

(セ-ラ) 師(ブッダ)は答えた「わたしは、知らねばならにことをすでに知り、修むべきことをすでに修め、断つべきことをすでに断ってしまった。それ故に、わたしは(さとった人)・(ブッダ)である。」(スッタニパータ) [ボクの細道]好きな俳句(192…

木魚歳時記 第2420話

(セーラ) 師(ブッダ)は答えた「セーラよ。わたしがまわした輪、すなわち無常の(真理の輪)、すなわち「法輪」を、次なるサーリブッダがまわす。かれは(全き人)につづいて出現した人なのです。」(スッタニパータ) [ボクの細道]好きな俳句(191) …

木魚歳時記 第2419話

(セ-ラ) セーラは云う「では、誰が、あなたの将軍なのですか? 師(ブッダ)の相続者である弟子は誰なのですか? あなたがまわされたこの(真理の輪)を、誰が(あなたに)つづいてまわすのですか?」(スッタニパータ) [ボクの細道]好きな俳句(190)…

木魚歳時記 第2418話

(セ-ラ) セーラは云う「あなたは(完全にさとった者)であると、みずから称しておられます。ゴータマ(ブッダ)よ。あなたは『われは(無上の真理の王)であり、法によって輪をまわす』と説いておられます。」(スッタニパータ) [ボクの細道]好きな俳…

木魚歳時記 第2417話

(セ-ラ) 師(ブッダ)は答えた「セーラよ。わたくしは王ではありますが、無上の真理の王です。真理によって輪をまわすのです。(だれにも)反転しえない輪を。」(スッタニパータ) [ボクの細道]好きな俳句(188) 山根真矢さん。「裸の子太平洋の縁歩…

木魚歳時記 第2416話

(セ-ラ) セーラは云う「クシャトリヤ(王族たち)や地方の王どもは、あなたに忠誠を誓うでしょう。ゴータマ・ブッダよ、王の中の王として、人類の帝王として、統治をなさってください。」(スッタニパータ) [ボクの細道]好きな俳句(187) 加藤楸邨さ…

木魚歳時記 第2415話

(セ-ラ) セーラは云う「あなたは転輪王(世界を支配する帝王)となって、戦車兵の主となり、四方を征服し、ジャンプ州(全インド)の支配者となるべきです。(スッタニパータ) [ボクの細道]好きな俳句(186) 八田木枯さん。「プール出る老人水を曳ず…

木魚歳時記 第2414話

(セ-ラ) セーラは云う「あなたは見るも美しい比丘(びく)で、その肌は黄金のようです。このように容姿の優れているのに、どうして(道の人)となる必要がありましょうか。」(スッタニパータ) [ボクの細道]好きな俳句(185) 宇多喜代子さん。「熊の…