2014-11-01から1ヶ月間の記事一覧

木魚歳時記 第2169話

(バラモンにふさわしいこと)「このように(殺害の)武器を不法に下すということは、昔から行われて、今に伝わったという。何ら害のない(牛が)殺される。祭祀を行う人は理法に背(そむ)いているのである。」(スッタニパータ) [ボクの細道] 京都府立…

木魚歳時記 第2168話

(バラモンにふさわしいこと)「昔は、欲と飢(うえ)と、老いという三つの病があっただけであった。ところが諸々の家畜を祀りのために殺したので、九十八種の病が起こった。」(スッタニパータ) [ボクの細道] 京都府立陶板名画の庭(3) 右手に、『鳥獣…

木魚歳時記 第2167話

(バラモンにふさわしいこと)刃(やいば)が牛に落ちるや、そのとき神々と祖霊と、帝釈天(たいしゃくてん)と、阿修羅(あしゅら)と、羅刹(らせつ)たちは「不法なことだ!」と叫んだ。(スッタニパータ) [ボクの細道] 京都府立陶板名画の庭(2) そ…

木魚歳時記 第2166話

(バラモンにふさわしいこと)「牛は,腱(あし)を以ても、角(つの)を以ても、何によっても決して(他のものを)を害(そこな)うことがなくて、羊に等しく柔和で、甕(かめ)をみたすほど乳を搾(しぼ)らせてくれる。しかるに王は、角をとらえて、刃(…

木魚歳時記 第2165話

(バラモンにふさわしいこと)「そこで戦車兵の主である王はバラモンたちに勧められて、幾百千の多くの牛を犠牲のために屠(ほふ)らせた。」(スッタニパータ) [ボクの細道] 京都府立植物園(5) 植物園にお気に入りのスポットがいくつかあります。その…

木魚歳時記 第2164話

(バラモンにふさわしいこと)「水と地と黄金と財と穀物とが生命あるひとびとの用具であるように、牛は人々の用具である。祭祀(さいし)を行いなさい。あなたの富は多い。祭祀を行いなさい。あなたの財産は多い。」(スッタニパータ) 「ボクの細道] 京都…

木魚歳時記 第2163話

(バラモンにふさわしいこと)「そこでかれらは財を得たのであるが、さらにそれを蓄積することを願った。かれらは欲望に溺(おぼ)れて、さらに欲念が増長した。そこでかれらはヴェーダの呪文を編纂して、再び甘蔗王に近づいた。」(スッタニパータ) [ボク…

木魚歳時記 第2162話

(バラモンにふさわしいこと)「部分ごとによく区画されている見事な邸宅に種々の穀物をみたして、(これらの)財をバラモンたちに与えた。」(スッタニパータ) [ボクの細道] 京都府立植物園(2) 京都府立植物園は、大正2年(1918)、大正天皇即位の大…

木魚歳時記 第2161話

(バラモンにふさわしいこと)「牛、臥具、衣類、盛装化粧した女人、またよく造られ駿馬に牽(ひ)かせる車、美しく彩られた縫物。」(スッタニパータ) [ボクの細道] 京都府立植物園(1) 京都の洛北一帯に、賀茂(鴨)川、上賀茂神社、下鴨神社など「賀…

木魚歳時記 第2160話

(バラモンにふさわしいこと)「そこで戦車兵の主である王は、バラモンたちに勧められて、馬の祀り、人間の祀り、擲棒(なげぼう)祀り、ヴァージャペッヤの祀り、誰にでも供養する祀り、これらの祀りを行って、バラモンたちに財を与えた。」(スッタニパー…

木魚歳時記 第2159話

(バラモンにふさわしいこと)そこでかれらはヴェーダの呪文を編纂して、かの甘蔗王(かんしょおう)のもとにおもむいて言った「あなたは財宝も穀物も豊かである。祭祀を行いなさい。あなたの富は多い。祭祀を行いなさい。あなたの財産は多い。」(スッタニ…

木魚歳時記 第2158話

(バラモンにふさわしいこと)「バラモンたちは、牛の群れが栄え、美女の群れを擁するすばらしい人間の享楽を得たいと熱望した。」(スッタニパータ) [ボクの細道] 深泥池(3) 深泥池の自然(夏)。 夏は昆虫の活動する季節です。遊歩道に沿って、チョ…

木魚歳時記 第2157話

(バラモンにふさわしいこと)「また駿馬に牽(ひ)かせた立派な車、美しく彩られた縫い物、種々に区画された部分ごとにほど良くつくられた邸宅や住居を見て、」(スッタニパータ) [ボクの細道] 深泥池(2) 深泥池の自然(春)。 浮島の北側にミツガシ…

木魚歳時記 第2156話

(バラモンにふさわしいこと)「しかるにかれらに誤まった見解が起こった。次第に王者の栄華と化粧した女人を見るにしたがって、」(スッタニパータ) [ボクの細道] 深泥池(1) 深泥池(みどろがいけ)は、松ヶ崎からは目と鼻のさきの上賀茂深泥池町にあ…

木魚歳時記 第2155話

(バラモンにふさわしいこと)「バラモンたちは、手足が優美で、身体が大きく、容姿端麗で名声があり、自分の努めに従って為すべきことを為し、為してはならぬことは為さないということに熱心に努力した。かれらが世の中にいた間は、この世の人々は栄えて幸…

木魚歳時記 第2154話

(バラモンにふさわしいこと)「(牛から生じた薬)は食料となり、気力を与え、皮膚に光沢(つや)を与え、また楽しませてくれる。(牛に)このような利益のあることを知って、かれらは決して牛を殺さなかった。」(スッタニパータ) [ボクの細道] 松ヶ崎…

木魚歳時記 第2153話

(バラモンにふさわしいこと)「母や父や兄弟やまた他の親族のように、牛はわれらの最上の友である。牛からは薬が生ずる。」(スッタニパータ) 注記:「牛からは薬が生ずる」とは、牛から生ずる五味。すなわち、乳・酪(チーズ)・生酥(練乳)・熟酥(ヨ-…

木魚歳時記 第2152話

(バラモンにふさわしいこと)「米と臥具と衣服とバターと油とを乞い、法に従って集め、それによって祭祀(さいし)をととのえ行った。かれらは、祭祀を行うときも、決して牛を殺さなかった。」(スッタニパータ) [ボクの細道] 松ヶ崎大黒天(2) マハー…

木魚歳時記 第2151話

(バラモンにふさわしいこと)「この世における聡明な性(たち)の人々は、かれらの行いをならいつつ、不淫と戒律と耐え忍びとをほめたたえた。」(スッタニパータ) [ボクの細道] 松ヶ崎大黒天(1) 古代インドのヒンドゥー教やバラモン教の聖典に天地創…

木魚歳時記 第2150話

(バラモンにふさわしいこと)「かれらのうちで勇猛堅固であった最上のバラモンは、実に淫欲の交わりを夢に見ることさえもなかった。」(スッタニパータ) [ボクの細道] 若狭街道(5) 高野川沿いの京都市左京区に「松ヶ崎」「山端」(やまばな)の地名が…

木魚歳時記 第2149話

(バラモンにふさわしいこと)「かれらは、不淫の行と戒律と正直と温順と苦行と柔和(にゅうわ)と不障害と耐え忍びとをほめたたえた。」(スッタニパータ) [ボクの細道] 若狭街道(4 ) 若狭街道を鯖(さば)街道ないし魚(とと)街道と称したのはそれ…

木魚歳時記 第2148話

(バラモンにふさわしいこと)「(同棲して楽しんだのではあるけれども)、バラモンたちは(妻に近づき得る)時を除いて、月経のために遠ざかったときは、その間は決して淫欲の交わりを行わなかった。」(スッタニパータ) 注記:文脈に少々疑問はあるが原文…

木魚歳時記 第2147話

(バラモンにふさわしいこと)「バラモンたちは他の(カースト階級の)女を娶(めと)らなかった。かれらはまたその妻を買うこともなかった。相愛し、同棲し、相和合して楽しんでいたのである。」(スッタニパータ) 注記:カースト(四性)制度にかかわる仏…

木魚歳時記 第2146話

(バラモンにふさわしいこと)「かれら昔のバラモンたちは四十八年間、童貞の清浄行を行った。知と行とを求めていたのである。」(スッタニパータ) [ボクの細道] 若狭街道(1) 平安京の概略を示す「洛中洛外図」右上のあたり、すなわち、現在の河原町通…

木魚歳時記 第2145話

(バラモンにふさわしいこと)「バラモンたちは法によって守られていたので、かれらを殺してはならず、うち勝ってもならなかった。かれらが家々の戸口に立つのを、なんびとも決して妨(さまた)げなかった。」(スッタニパータ) [ボクの細道] ハグしまし…

木魚歳時記 第2144話

(バラモンにふさわしいこと)「豊かに栄えていた地方や国々の人々は、種々に美しく染めた衣服や臥床(ふせど)や住居をささげて、バラモンたちに敬礼した。」(スッタニパータ) [ボクの細道] ハグしました(4) さて、草庵のどこに釈迦牟尼像を安置した…

木魚歳時記 第2143話

(バラモンにふさわしいこと)「かれらのために調理せられた家の戸口に置かれた食物、すなわち信心をこめて調理された食物を求める(バラモンたち)に与えようと、かれら(信者)たちは考えていた。」(スッタニパータ) [ボクの細道] ハグしました(3) …

木魚歳時記 第2142話

(バラモンにふさわしいこと)「バラモンたちには家畜もなかったし、黄金もなかったし穀物もなかった。しかしかれらはヴェーダの読誦(どくじゅ)を財宝となし、穀物となし、ブラフマンを倉として守っていた。」(スッタニパータ) 注記:ブラフマンとは、古…

木魚歳時記 第2141話

(バラモンにふさわしいこと)「昔の仙人たちは自己を慎む苦行者であった。かれらは五種の欲望の対象を捨てて、自己の(真実の)理想を行った。」(スッタニパータ) 注記:五種とは、眼・耳・鼻・舌・身の感触にかかわること。 [ボクの細道] ハグしました…

木魚歳時記 第2140話

(ブログ筆者より) 以上「理法にかなった行い」を終わります。次は、或るバラモンとゴータマ・ブッダ(釈尊)の問答(バラモンにふさわしいこと)の項に移ります。さて私事で恐縮です。ブログ筆者夫婦は去る10月26日をもって金婚の節目を迎えました。こ…