2017-03-01から1ヶ月間の記事一覧

木魚歳時記 第3020話

(十六学生の質問の結語)ビンギャは(バーヴァリのもとに帰って)いった。「ゴータマ(ブッダ)の教えよりも前に『以前はこうだった』『未来にこうなるであろう』と伝え聞いた教えは、すべて思案の紛糾(ふんきゅう)を増すのみ。」(スッタニパータ) 「ボ…

木魚歳時記 第3019話

(十六学生の質問の結語)ビンギャは(師バーヴァリのもとに帰って)いった。「たとえば鳥が疎(まばら)な林を捨て果実の豊かな林に住みつくように、わたくしもまた見ることの少ない人々を捨て、白鳥のように大海に到着しました。」(スッタニパータ) 「ボ…

木魚歳時記 第3018話

(十六学生の質問の結語)ビンギャは(バーヴァリのもとに帰って)いった。「暗黒を払う目ざめた人(ブッダ)は、一切の迷いの生活を超えた人、汚れのない人、一切の苦しみを捨てた人、かれは真に目ざめた人と呼ばれるにふさわしい。わたしはかれに近侍(き…

木魚歳時記 第3017話

(十六学生の質問の結語)ビンギャは(バーヴァリのもとに帰り)いった。「垢(あか)と迷いを捨て、高邁(こうまい)と隠し立てとを捨て去った(ブッダ)を讃嘆(さんたん)することばを」(スッタニパータ) 「ボクの細道]好きな俳句(772) 星野 椿さん…

木魚歳時記 第3016話

(十六学生の質問の結語)ビンギャは、バーヴァリ(師)のもとに帰っていった。「(彼岸に至る道)をわたしも読誦(どくじゅ)しましょう。叡智(えいち)ゆたかな人(ブッダ)は、みずから観じたとおりに説かれました。」(スッタニパータ) 「ボクの細道]…

木魚歳時記 第3015話

(十六学生の質問の結語)「最上の道を修める人は、此岸(しがん)から彼岸におもむくであろう。それは彼岸に至るための道である。それ故に『彼岸に至る道』と名づけられる。」(スッタニパータ) 「ボクの細道]好きな俳句(770) 金子兜太さん。「去勢の猫…

木魚歳時記 第3014話

(十六学生の質問の結語)「一つ一つの質問に対して、目ざめた人(ブッダ)が説かれたように、そのように実践する人は、此岸(しがん)から彼岸(ひがん)におもむくであろう。」(スッタニパータ) 「ボクの細道]好きな俳句(769) 日野草城さん。「けふよ…

木魚歳時記 第3013話

(十六学生の質問の結語)「かれら(十六人の学生)は、太陽の裔(すえ)である目ざめた人(ブッダ)、眼ある者(ブッダ)に満足して、優れた智慧ある人(ブッダ)のもとで清らかな行いを修めた。」(スッタニパータ) 「ボクの細道]好きな俳句(768) 寺井…

木魚歳時記 第3012話

(十六学生の質問の結語)「かれらが質問を発したのに応じて、目ざめた人(ブッダ)はあるがままに解答された。聖者(ブッダ)は、(諸々のバラモンの)質問に対して解答することによって、諸々のバラモン(16名)を満足させた。」(スッタニパータ) 「ボ…

木魚歳時記 第3011話

(十六学生の質問の結語)「これらの人々(16人のバラモン)は行いの完成した仙人である目ざめた人(ブッダ)のもとにやってきて、みごとな質問を発して、最高の人(ブッダ)に近づいた。」(スッタニパータ) 「ボクの細道]好きな俳句(766) 波多野爽波…

木魚歳時記 第3010話

(十六学生の質問の結語)「トーデイヤと、カッパとの両人と、賢者なるジャトゥカンニンと、バドラーゥダと、ウダヤと、ボーサラ・バラモンと、聡明なモーガラジャと、偉大な仙人であるビンギャと・・」(スッタニパータ) 「ボクの細道]好きな俳句(765) …

木魚歳時記 第3009話

(十六学生の質問の結語)「アジタと、ティッサ・メッテイヤと、ブンナカと、メッタグーと、ドータカと、ウパシーヴァと、ナンダと、またヘーマカと・・」(スッタニパータ) 「ボクの細道]好きな俳句(764) 波多野爽波さん。「春宵を番台にただ坐りをり」…

木魚歳時記 第3008話

(十六学生の質問の結語)師(ブッダ)は、マガダ国のパーサーナカ霊地で以上のことを説かれた。(長老バーヴァリカの)門弟である十六人のバラモンに問われる毎に解答を述べられた。「これらの質問の意義を知り、理法を知り、理法に従って実践するならば、…

木魚歳時記 第3007話

(学生ビンギャの質問)師(ブッダ)は答えた「ビンギャよ。ひとびとは妄執(もうしゅう)に陥(おちい)って苦悩を生じ、老いに襲われているのを見ているのだから、それ故に、ビンギャよ、そなたは怠(おこた)ることなくはげみ、妄執を捨てて、再び迷いの…

木魚歳時記 第3006話

(学生ビンギャの質問)ビンギャがたずねた。「四方と四維(しい)と上と下と、これらの十方の世界において、あなたに見られず聞かれず考えられずまた識(し)れない何ものもありません。どうか理法を説いてください。それをわたくしは知りたいのです。この…

木魚歳時記 第3005話

(学生ビンギャの質問)師(ブッダ)は答えた「ビンギャよ。物質的な形態があるが故に、人々が害(そこな)われるのを見る。物質的な形態があるが故に、怠(おこた)る人々は(病などに)悩まされる。ビンギャよそれ故に、そなたは怠ることなく、物質的形態…

木魚歳時記 第3004話

(学生ビンギャの質問)ビンギャさんがたずねた。「わたしは年をとったし、力もなく、容姿も衰えています。眼もはっきりしません。耳もよく聞こえません。わたしが迷ったままで死ぬことのないようにしてください。どうしたらこの世において生と老衰とを捨て…

木魚歳時記 第3003話

(学生モーガラージャの質問)ブッダが答えた「つねによく気をつけ、自我に固執する見解をうち破って、世界を空(くう)なりと観ぜよ。そうすれば、死を乗り超えることができるであろう。このように世界を観ずる人を、(死の王)は見ることがない。」(スッ…

木魚歳時記 第3002話

(学生モーガラージャの質問)モーガラージャがたずねた。「このように絶妙な見者(みて)にお尋ねしようとここに来ました。どのように世間を観察する人を死王は見ることがないのですか?」(スッタニパータ) 「ボクの細道]好きな俳句(757) 金子兜太さん…

木魚歳時記 第3001話

(学生モーガラージャの質問)モーガラージャがたずねた。「この世の人々も、かの世の人々も、神々と、梵天(ぼんてん)の世界の者も、誉(ほまれ)あるゴータマ(ブッダ)さまの見解を知っていません。」(スッタニパータ) 「ボクの細道]好きな俳句(756…

木魚歳時記 第3000話

(学生モーガラージャの質問)モーガラージャがたずねた。「シャカ族の方(ブッダ)に二度お尋ねしました。しかし、眼(まなこ)ある方(ブッダ)は説明してくださいませんでした。神仙(ブッダ)は、三度目のこの機会ですから、きっと説明してくださるでし…

木魚歳時記 第2999話

(学生ボーサーラの質問)師(ブッダ)は答えた「無所有の成立するもと、すなわち『歓喜は束縛である』ということを知ったそのバラモン(修行者)には、(ありのままに知る)智が存在する。」(スッタニパータ) 「ボクの細道]好きな俳句(754) 岡本 眸さ…

木魚歳時記 第2998話

(学生ボーサーラの質問)師(ブッダ)は答えた「ボーサーラよ。すべての(識別作用のありさま)を知りつくした全き人(ブッダ)は、かれ(修行者)の存在を知っている。すなわち、かれ(修行者)は解脱(げだつ)していて、それをよりどころにしている。」…

木魚歳時記 第2997話

(学生ボーサーラの質問)ボーサーラがたずねた。「物質的なかたちの想いを離れ、身体をすっかり捨て去り、内にも外にも『なにものも存在しない』と観ずる人(修行者)の智を、知りたいのです。シャカ族の方(ブッダ)よ。そのような人(修行者)はさらにど…

木魚歳時記 第2996話

(学生ボーサーラの質問)ボーサーラがたずねた。「過去のことがらを説示し、悩み動揺することなく、疑惑を断ち、一切の事物を究めつくした師(ブッダ)におたずねするためにここにきました。」(スッタニパータ) 「ボクの細道]好きな俳句(751) 関 悦史…

木魚歳時記 第2995話

(学生ウダヤの質問)師(ブッダ)は答えた「内面的にも外面的にも感覚的感受を喜ばない人、このようによく気をつけて行っている人の識別作用は止滅(しめつ)する。」(スッタニパータ) 「ボクの細道]好きな俳句(750) 山口誓子さん。「スケートの紐むす…

木魚歳時記 第2994話

(学生ウダヤの質問)ウダヤがたずねた。「どのようによく気をつけて行っている人の識別作用が、止滅(しめつ)するのですか? それをおたずねするためにわたくしはやってきたのです。」(スッタニパータ) 「ボクの細道]好きな俳句(749) 草間時彦さん。…

木魚歳時記 第2993話

(学生ウダヤの質問)師(ブッダ)は答えた「世人は歓喜に束縛されている。思わくが世人をあれこれ行動させるものである。妄執(もうしゅう)を断ずることによって安らぎが得られる。」(スッタニパータ) 「ボクの細道]好きな俳句(748) 小川軽舟さん。「…

木魚歳時記 第2992話

(学生ウダヤの質問)ウダヤがたずねた。「世人は何によって束縛されているのですか? 世人をあれこれ行動させるものは何ですか? 何を断ずることによって安らぎ(ニルバーナ・涅槃)があると言われるのですか?」(スッタニパータ) 「ボクの細道]好きな俳…

木魚歳時記 第2991話

(学生ウダヤの質問)師(ブッダ)は答えた「平静な心がまえと念(おも)いの清らかさ、それらは真理に関する思案にもとづいて起こるものである。これが無明を破ること、正しい理解による解脱(げだつ)である。」(スッタニパータ) 「ボクの細道]好きな俳…