2016-01-01から1ヶ月間の記事一覧

木魚歳時記 第2595話

(二種の観察) 師(ブッダ)は修行僧に説かれた「この状態から他の様態へ、くり返し生死輪廻に赴(おもむ)く人々は、その帰趣(生きつき先)は無明(むみょう)のみ存する。」(スッタニパータ) 「ボクの細道]好きな俳句(361) 升本行洋さん。「大声の…

木魚歳時記 第2594話

(二種の観察) 師(ブッダ)は修行僧に説かれた「世間には種々なる苦しみがあるが、それらは生存の素因にもとづいて生起する。実に愚者は知らないで生存の素因をつくり、くり返し苦しみをうける。それ故に、知り明(あき)らめて、苦しみの生ずる原因を観察…

木魚歳時記 第2593話

(二種の観察) 師(ブッダ)は修行僧にいわれた「かれらは、心の解脱(げだつ)を具現(ぐげん)し、また智慧の解脱を具現する。かれらは(輪廻を)終滅させる。彼らは生と老いを受けることがない。(スッタニパータ) 「ボクの細道]好きな俳句(359) 旗…

木魚歳時記 第2592話

(二種の観察) 師(ブッダ)は修行僧にいわれた「しかるに、苦しみを知り。また苦しみの生起するもとを知り、また苦しみのすべて残りなく滅びるところを知り、また苦しみの消滅に達する道を知った人々・・」(スッタニパータ) 「ボクの細道]好きな俳句(3…

木魚歳時記 第2591話

(二種の観察) 師(ブッダ)は修行僧にいわれた「かれらは心の解脱を欠き、また智慧の解脱を欠く。かららは(輪廻を)終滅させることができない。かれらは実に生と老とを受ける。」(スッタニパータ) 「ボクの細道]好きな俳句(357) 石田波郷さん。「霜…

木魚歳時記 第2590話

(二種の観察) 師(ブッダ)は修行僧にいわれた「苦しみを知らず、また苦しみの生起するもとを知らず、また苦しみのすべてを残りなく滅びるところをも、また苦しみの消滅に達する道をも知らない人々・・」(スッタニパータ) 「ボクの細道]好きな俳句(356…

木魚歳時記 第2589話

(ブログ筆者より) 以上で(ナーラカ)の項を終わります。次は、師(ブッダ)が、ミーガラ長者の母の宮殿にとどまり、満月の夜に行われる、修行僧の定期集会である布薩(ふさつ)の日に、修行僧に対して説かれた(二種の観察)の項に移ります。 「ボクの細…

木魚歳時記 第2588話

(ナーラカ) 師(ブッダ)はいわれた「しかしみずから知って己(おのれ)を制し、みずから知っているのに多くのことを語らないならば、かれは聖者としての行いにかなう。かれは聖者として聖者の行を体得した。」(スッタニパータ) 「ボクの細道]好きな俳句…

木魚歳時記 第2587話

(ナーラカ) 師(ブッダ)はいわれた「(道の人)が理法にかない意義あることを多く語るのは、みずから知って教えを説くのである。みずから知って多くのことを語るのである。」(スッタニパータ) 「ボクの細道]好きな俳句(353) 清水基吉さん。「綿虫を…

木魚歳時記 第2586話

(ナーラカ) 師(ブッダ)はいわれた「欠けている浅いものは音立て流れるが、満ち足りたものは全く静かである。愚者は半ば水を盛った水瓶(みずがめ)のようであり、賢者は水の満ちた湖のようなものである。」(スッタニパータ) 「ボクの細道]好きな俳句…

木魚歳時記 第2585話

(ナーラカ) 師(ブッダ)はいわれた「そのことを深い淵の河水と浅瀬の河水について知れ。川底の浅い小川の水は音立て流れるが、大河の水は音立てないで静かに流れる。」(スッタニパータ) 「ボクの細道]好きな俳句(351) 神蔵 器さん。「山一つあたため…

木魚歳時記 第2584話

(ナーラカ) 師(ブッダ)はいわれた「そうすればかれは十方(じっぽう)に輝くであろう。欲望を捨てて瞑想している諸々の賢者の名声を聞いたならば、わが教えを聞く者はますます恥を知り、信仰を起すべきである。」(スッタニパータ) 「ボクの細道]好き…

木魚歳時記 第2583話

(ナーラカ) 師(ブッダ)はいわれた「独り坐することと(道の人)に奉仕することを学べ。聖者の道は独り居ることであると説かれている。独り居てこそ楽しめるであろう。」(スッタニパータ) 「ボクの細道]好きな俳句(349) 須田保子さん。「冬草や三遊…

木魚歳時記 第2582話

(ナーラカ) 師(ブッダ)はいわれた「心が沈んでしまってはいけない。またやたらに多くのことを考えてはいけない。なまぐさい臭気なく、こだわることなく、清らかな行いを究極の理想とせよ。」(スッタニパータ) 「ボクの細道]好きな俳句(348) 角田和…

木魚歳時記 第2581話

(ナーラカ) 師(ブッダ)はいわれた「あなたに聖者の道を説こう。(食をとるには)剃刀(かみそり)の刃の譬(たと)えがあるように用心せよ。舌で上口蓋(こうがい)を抑(おさ)え、腹についてはみずから食を節すべし。」(スッタニパータ) 「ボクの細…

木魚歳時記 第2580話

(ナーラカ) 師(ブッダ)はいわれた「(輪廻の)流れを断ち切った修行僧には執着(しゅちゃく)が存在しない。なすべき(善)となすべからざる(悪)とを捨て去っていて、かれには煩悶(はんもん)が存在しない。」(スッタニパータ) 「ボクの細道]好き…

木魚歳時記 第2579話

(ナーラカ) 道の人(ブッダ)は高く或いは低い種々の道を説き明かしたもうた。「重ねて彼岸(ひがん)に至ることはないが、一度で彼岸に至ることもない。」(スッタニパータ) 注:「彼岸」=悟りの境地 「ボクの細道]好きな俳句(345) 本井 英さん。「…

木魚歳時記 第2578話

(ナーラカ) 師(ブッダ)はいわれた「かれは鉢(はち)を手にして歩き廻る。施物が少ないからとて軽んじてはならない。施してくれる人を侮(あなど)ってはならない。(スッタニパータ) 「ボクの細道]好きな俳句(344) 矢島渚男さん。「大鮟鱇触つてみ…

木魚歳時記 第2577話

(ナーラカ) 師(ブッダ)はいわれた「『(施しの食物を)得たのは善かった』『得なかったのもまた善かった』と思って、全き人はいずれの場合にも平然として還ってくる。あたかも(果実を求めて)樹のもとに赴(おもむ)いた人が、(果実を得ても得なくとも…

木魚歳時記 第2576話

(ナーラカ) 師(ブッダ)はいわれた「聖者は、村に行ったならば、家々を荒ら荒らししく、ガサツに廻ってはならない。話をするな。わざわざ策して食を求めることばを発してはならない。」(スッタニパータ) 「僕の細道」好きな俳句(342) 加藤楸邨さん。…

木魚歳時記 第2575話

(ナーラカ) 師(ブッダ)はいわれた「ついで夜が明けたならば、村里のほとりに去るべきである。(信徒から)招待を受けても、また村から食物をもらってきても、決して喜んではならない。」(スッタニパータ) 「ボクの細道]好きな俳句(341) 高田風人子…

木魚歳時記 第2574話

(ナーラカ) 師(ブッダ)はいわれた「かれは思慮深く、瞑想(めいそう)に専念し、林のほとりで楽しみ。樹の根元で瞑想し、大いにみずから満足すべきである。」(スッタニパータ) 「ボクの細道]好きな俳句(340) 鳥居真理子さん。「階段に拾ふくちびる…

木魚歳時記 第2573話

(ナーラカ) 師(ブッダ)はいわれた「その聖者は托鉢(たくはつ)にまわり歩いてから、林のほとりにおもむき、樹(き)の根元にとどまって、座につくべきである。」(スッタニパータ) 「ボクの細道]好きな俳句(339) 飯田和子さん。「面妖な形と名前ち…

木魚歳時記 第2572話

(ナーラカ) 師(ブッダ)はいわれた「腹を減らして、食物を節し、小欲であって、貪(むさぼ)ることなかれ。かれは貪り食う欲望に厭(あ)きて、無欲であり、安らぎに帰している。」(スッタニパータ) 「ボクの細道]好きな俳句(338) 福田甲子雄さん。…

木魚歳時記 第2571話

(ナーラカ) 師(ブッダ)はいわれた「凡夫は欲望と貪(むさぼ)りとに執着(しゅうじゃく)しているが、眼(まなこ)ある人はそれを捨てて道を歩め。この(世の)地獄を超(こ)えよ。」(スッタニパータ) 「ボクの細道]好きな俳句(337) 鳥居真理子さ…

木魚歳時記 第2570話

(ナーラカ) 師(ブッダ)はいわれた「『かれらもわたくしと同様であり、わたくしもかれらと同様である』と思って、わが身に引きくらべて、(生きものを)殺してはならぬ。また、他人をして殺させてはならぬ。」(スッタニパータ) 「ボクの細道]好きな俳…

木魚歳時記 第2569話

(ナーラカ) 師(ブッダ)はいわれた「淫欲のことがらを離れ、さまざまな愛欲をすてて、弱いものでも、強いものでも、諸々の生きもの対して、敵対することもなく、愛着することもない。」(スッタニパータ) 「ボクの細道]好きな俳句(335) 笹瀬節子さん…

木魚歳時記 第2568話

(ナーラカ) 師(ブッダ)はいわれた「たとい園林のうちにあっても、火炎の燃え立つように種々のものが現れ出てくる。婦女は聖者を誘惑する。婦女をしてかれを誘惑させるな。」(スッタニパータ) 「ボクの細道]好きな俳句(335) 小林一茶さん。「青空に…

木魚歳時記 第2567話

(ナーラカ) 師(ブッダ)はいわれた「村にあっては、罵(ののし)られても、敬礼されても、平然とした態度で臨(のぞ)め。(罵られても)こころに怒らないように注意し、(敬礼されても)冷静に、高ぶらずにふるまえ。」(スッタニパータ) 「ボクの細道…

木魚歳時記 第2566話

(ナーラカ) 師(ブッダ)はいわれた「わたくしはあなたに聖者の境地を教えてあげよう。これは行いがたく、成就(じょうじゅ)し難いものである。さあ、それをあなたに説いてあげよう。しっかりとして、堅固(けんご)であれ。」(スッタニパータ) 「ボク…