2015-01-01から1ヶ月間の記事一覧

木魚歳時記 第2231話

(正しい遍歴) 師(釈尊)はいわれた「煩悩の汚れはすでに尽き、高慢を断ち、あらゆる貪(むさぼ)りの路を超え、みずから制し、安らぎに帰し、こころが安立しているならば、かれは正しく世の中を遍歴するであろう。」(スッタニパータ) [ボクの細道]好…

木魚歳時記 第2230話

(正しい遍歴)師(釈尊)はいわれた「かれにとっては、いかなる潜在的妄執(もうしゅう)も存せず、悪の根が根こそぎにされ、ねがうこともなく、求めることもないならば、かれは正しく世の中を遍歴するであろう。」(スッタニパータ) [ボクの細道]好きな…

木魚歳時記 第2229話

(正しい遍歴)師(釈尊)はいわれた「修行者は、自分に適当なことを知り、世の中で何ものをも害(そこな)うことなく、如実に理法を知っているのであれば、かれは正しく世の中を遍歴するであろう。」(スッタニパータ) [ボクの細道]好きな俳句(3)。飯…

木魚歳時記 第2228話

(正しい遍歴)師(釈尊)はいわれた「修行者が、貪(むさぼ)りと迷いの生存(の望み)を捨てて、(生きものを)切ったり縛(しば)ったりすることをやめ、疑惑を超え、(煩悩の矢)を抜いたのであれば、かれは正しく世の中を遍歴するであろう。」(スッタ…

木魚歳時記 第2227話

(正しい遍歴)師(釈尊)はいわれた「修行者が<かれはわれを拝む>と思って高ぶることなく、罵(ののし)られてれも心にふくむことなく、他人から食物を与えられたからとて驕(おご)ることがないならば、かれは正しく世の中を遍歴するであろう。」(スッ…

木魚歳時記 第2226話

(正しい遍歴)師(釈尊)はいわれた「ことばによっても、こころによっても、行為によっても、逆らうことなく、正しい理法を知って、ニルヴァーナの境地をもとめるならば、かれは正しく世の中を遍歴するであろう。」(スッタニパータ) 注記:ニルヴァーナ=…

木魚歳時記 第2225話

(正しい遍歴)師(釈尊)はいわれた「かれが、生存を構成する要素のうちに堅固な実体を見出さず、諸々の執着されるものに対する貪欲(とんよく)を慎しみ、こだわることなく、他人に誘(ひ)かれないならば、かれは正しく世の中を遍歴するであろう。」(ス…

木魚歳時記 第2224話

(正しい遍歴)師(釈尊)はいわれた「好ましいものも、好ましくないものも、ともに捨てて、何ものにも執着(しゅうちゃく)せず、こだわらず、諸々の束縛から離脱しているならば、かれは正しく世の中を遍歴するであろう。」(スッタニパータ) [ボクの細道…

木魚歳時記 第2223話

(正しい遍歴)師(釈尊)はいわれた「修行者が<かげぐち>をやめ、怒りと物惜しみとをすてて、順逆の念を離れるならば、かれは正しく世の中を遍歴するであろう。」(スッタニパータ) [ボクの細道] BOSE(2)。だいぶん昔、東寺さんの縁日に行ったとき…

木魚歳時記 第2222話

(正しい遍歴)師(釈尊)はいわれた「修行者が、迷いの生存を超越し、理法をさとって、人間および天界の諸々の享楽に対する貪欲(とんよく)を慎(つつし)むならば、かれは正しく世の中を遍歴するであろう。」(スッタニパータ) [ボクの細道] BOSE(1…

木魚歳時記 第2221話

(正しい遍歴)師(釈尊)はいわれた「瑞兆(ずいちょう)の占い、天変地異の占い、夢占い、相(そう)の占いを完全にやめ、吉凶(きっきょう)判断をともに捨てた修行者は、正しく世の中を遍歴するであろう。」(スッタニパータ) [ボクの細道] ひよの子…

木魚歳時記 第2220話

(正しい遍歴)「智慧ゆたかに、流れを渡り、彼岸に達し、完全な安らぎを得て、こころ安住した聖者(釈尊)におたずね致します。家から出て諸々の欲望を除いた修行者が、正しく世の中を遍歴(へんれき)するには、どのようにしたらいいのでしょうか。」(ス…

木魚歳時記 第2219話

(ブログ筆者より)以上で、ヴァンギーサとブッダ(釈尊)との問答(ヴァンギーサ)を終わります。さて、古代インドのバラモン教の教えでは、バラモン(沙門)の修行の中で、「遍歴」が最も尊いものとされていたようです。『スッタニパータ』は、次に、この…

木魚歳時記 第2218話

(ヴァンギーサ) ヴァンギーサはいう「先生!(ブッダを指す) ニグローダ・カッパ師は執着の根元を見たのです。ああ、ニグローダ・カッパ師は、いとも渡り難い死魔の領域を超えたのです。」(スッタニパータ) [ボクの細道] ひよの子(3) 小さな箱にタ…

木魚歳時記 第2217話

(ヴァンギーサ) ヴァンギーサはいう「目ざめた人(ブッダ)の弟子(ニグローダ・カッパ)は、ことばで語ったとおりに実行した人でした。ひとを欺(あざむ)く悪魔のひろげた堅固な網を破りました。」(スッタニパータ) [ボクの細道] ひよの子(2) や…

木魚歳時記 第2216話

(ヴァンギーサ) ヴァンギーサはいう「第七の仙人(ブッダ)さま、あなたのおことばを聞いて、わたくしは喜びます。わたくしの問いかけは、決してむだではありませんでした。バラモンであるあなたは、わたくしたちをだましません。」(スッタニパータ) […

木魚歳時記 第2215話

(ヴァンギーサ) 師(ブッダ)は答えた「かれはこの世において、名称と形態とに関する妄執を断ち切ったのである。長いあいだ陥っていた悪魔の流れを断ち切ったのである。」五人の修行者の最上者であった尊き師(ブッダ)はそのように語られた。(スッタニパ…

木魚歳時記 第2214話

(ヴァンギーサ) (ヴァンギーサ)は問う「ニグローダ・カッパ師が清らかな行いを行って達成しようとした目的は、かれにとって空しかったのでしょうか? かれは消え滅びたのでしょうか? それとも生存の根源を残して安らぎに帰したのでしょうか? わたくし…

木魚歳時記 第2213話

(ヴァンギーサ) (ヴァンギーサ)は問う「あれこれの尊い理法を知っておられるのですから、(みずからは)知りながら(語らないで、われわれを迷わしたりなさいますな。励むことにすぐれた方よ。夏に暑熱に苦しめられた人が水をもとめるように、わたくしは…

木魚歳時記 第2212話

(ヴァンギーサ) (ヴァンギーサ)は問う「この完全な確定的な説明が、智者であるあなたによって、よく保たれているのです。わたくしは、さらにこの合掌をささげます。(みずからは)知りながら(語らないで、われらを)迷わしたもうな。智慧すぐれた方よ。…

木魚歳時記 第2211話

(ヴァンギーサ) (ヴァンギーサ)は問う「死生を残りなく捨て、悪を払い除いた(ブッダ)に請(こ)うて、真理を説いていただきましょう。諸々の凡夫は、(知ろうと欲しようと)欲することをなしとげることができないが、諸々の全き人(ブッダ)は、慎重に…

木魚歳時記 第2210話

(ヴァンギーサ) (ヴァンギーサ)は問う「すみやかに、いとも妙なる声を発してください。白鳥がその頸(くび)をもたげて徐(ももむ)ろ鳴くように、よくととのった円(ま)どかな声を徐に発してください。われらはすべて、すなおに聞きましょう。」(スッ…

木魚歳時記 第2209話

(ヴァンギーサ) (ヴァンギーサ)は問う「聡明な人は世を照らします。聡明な方(ブッダ)よ。わわたくしは、あなたをそのような人だと思います。われらはあなたを(如実に見る人)であると知って、みもとに近づきました。衆人集会の中で、われらのために(…

木魚歳時記 第2208話

(ヴァンギーサ) (ヴァンギーサ)は問う「風が密雲を払い除けるように、[この人](ブッダ)が煩悩の垢を払うのでなければ、全世界は覆われて、暗闇となるでありましょう。光輝ある人(ブッダ)も輝かないでありましょう。」(スッタニパータ) [ボクの細…

木魚歳時記 第2207話

(ヴァンギーサ) (ヴァンギーサ)は問う「この世で、おおよそ束縛なるものは、迷妄の道であり、無智を朋(とも)とし、疑いによって存するが、全き人(釈尊)にあうと、それらはすべてなくなってしあう。この(全き人)は人間のための最上の眼であります。…

木魚歳時記 第2206話

(ヴァンギーサ) (ヴァンギーサ)は問う「われわれの疑惑を断ってください。これをわたくしに説いてください。智慧豊かな方よ。かれらが全く亡くなったのかどうかを知って、われわれの間で説いてください。千の目ある帝釈天(たいしゃくてん)が神々の間で…

木魚歳時記 第2205話

(ヴァンギーサ) (ヴァンギーサ)は問う「サッカ(釈迦族の人・釈尊)よ、あまねく見る人よ、われわれはみな、(あなたの)弟子たちことを知ろうと望んでいます。われわれの耳は、聞こうと待ちかまえています。あなたはわれわれの師です。あなたは、この上…

木魚歳時記 第2204話

(ヴァンギーサ) (ヴァンギーサ)は問う「先生(ブッダ)! あなたは、そのバラモンにニグローダという名前をつけられました。ひたすらに真理を見られたお方(ブッダ)よ、かれ(ニグローダ・カッパ)は、あなた(ブッダ)を礼拝し、解脱をもともめ、つと…

木魚歳時記 第2203話

(ヴァンギーサ) (ヴァンギーサ)は問う「現地において、もろもろの疑惑を絶たれた無常の知恵ある師(ブッダ)におたずね致します。世に知られ、名声あり、心が安らぎに帰した修行者(ニグローダ・カッパ)が亡くなりました。」(スッタニパータ) [ボク…

木魚歳時記 第2202話

(ブログ筆者より) 釈尊(ブッダ)の、息子ラフーラへの教え(ラフーラ)は以上で終わります。次は、「我が師は実際に亡くなったのであろうか、あるいはまだ亡くなっていないのであろうか」と、沈思するヴァンギーサという沙門(しゃもん)と釈尊の問答(ヴ…