木魚歳時記第4394話 

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(三)頼政の手兵は勇猛を以て聞こえ、渡辺党と呼ばれていた。
 武蔵源氏の箕田氏の子の綱が,多田の頼光のところに来て、今日の大阪、当時の渡辺に住み、渡辺の綱と名乗って、頼光四天王の一人となったのは人の知る如くである。渡辺党は綱の子孫である。
(佐藤春夫『極楽から来た』)1044

     冬すみれ葉ちゃんといふ名の少女

「ボクの細道]好きな俳句(2134) 波多野爽波さん。「冬空や猫塀づたひどこへもゆける」(爽波) 寒い冬日に「塀(ヘい)」伝い出かけるのが「恋の猫」です! さて、お終いは句作のコツ。「むずかしいことをやさしく、やさしいことをふかく、ふかいことをおもしろく、おもしろいことをまじめに、まじめなことをゆかいに、そしてゆかいなことはあくまでゆかいに」(井上ひさし)

  おのづ(自づ)の信はなむあみだぶつ、
  ゆわず(言わず)にかたるなむあみだぶつ。
  『定本 妙好人 才一の歌』(楠恭編)

 

木魚歳時記第4393話 

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  しかし、いよいよ三井寺討伐軍に加えられては、いかなる頼政とても、もはや、平然ととして寝返りも打てない。彼の決心もついに成った。彼は二十二日の宵の口、近衛河原の自宅に火をかけ、兵を従えてその夜半三井寺に至った。
(佐藤春夫『極楽から来た』)1043

      獅子舞に咬まれ和尚の夢もどき

 「ボクの細道]好きな俳句(2132) 波多野爽波さん。「ぼんやりと晩秋蚕に燈しあり」(爽波) 「蚕に燈しあり」とは? 昔「お蚕さん」さんが生計を支えていた時代のことでしょう。さて、お料理のコツ(その7) 「おいしく楽しく食べてもらよう、いろいろ考える」。お料理を作るレシピも大切ですが、食べてもらう相手の気持ちを考えることはさらに大事。→ 句作のコツ

  わがこころ こころだまいて だまされて
  『定本 妙好人 才一の歌』(楠恭編)

木魚歳時記第4392話 

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 清盛としては今まで事毎に自分に味方し、最近では三位まで食らわせておいた頼政ではあるし、彼が落ち着き払っているのを見てはいささかも疑わなかったのかも無理はない。
(佐藤春夫『極楽から来た』)1042

     比叡おろし深夜のうつつゆめもどき

 「ボクの細道]好きな俳句(2132) 波多野爽波さん。「次の間へ歩きながらに浴衣ぬぐ」(爽波)。むむむ。どこにでも居る「あかん男」のやりそうなことです(汗)。さて、お料理のコツ(その6) 個性的な「ごま汁粉」のことです。「強火で炒った黒ごまを光沢が出るまですり下ろす」それで作る汁粉のことです。→ 句作のコツ

  ひともたくさんをるなかで
  なむあみだぶつにつら(か)まゑられて
  なむあみだぶつとともにひぐらし。
  『定本 妙好人 才一の歌』(楠恭編)
 

 

木魚歳時記第4391話 

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 そうして三井寺の衆徒の蹶起(けっき)を待っているというのを王への申しわけに、また自分への口実に、今に至るまで荏苒(じんぜん)、何食わぬ顔をして平然と都にいたのである。事の成り行き如何によっては、罪を以仁王ひとりに背負わせる気で、最後まで傍観していたのかも知れない。
(佐藤春夫『極楽から来た』)1041

     人日や切れば血の出るバランスシート

 「ボクの細道]好きな俳句(2131) 波多野爽波さん。「骰子の一の目赤し春の山」(爽波) 「骰子」(サイコロ)の一の目で決まりです。さて、お料理のコツ(その5) 作る人の、隠し味というか、その家の秘伝というか「知恵とひと手間が大事。食べて納得」とありました。→ 句作のコツ

  ふくふくとむねにふくふく
  なむあみだぶつ
  『定本 妙好人 才一の歌』(楠恭編)

 

 

木魚歳時記第4390話 

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 頼政は次男の兼綱にも全く知らせないで置いた。さればこそ兼綱は三条高倉第へ踏みこんでむごくも王の二児を捕え帰ったのであった。
(佐藤春夫『極楽から来た』)1040

      春浅し僧に仕へし僧の妻

 「ボクの細道]好きな俳句(2130) 波多野爽波さん。「暗幕にぶら下がりゐるばつたかな」(爽波) 夏休みの頃、小学校の校庭で、地域の映画鑑賞会がありました。薄暗いクリーンにバッタが一匹、止まっていた。さて、お料理のコツ(その4)。「ハレ(晴れ)の料理は綺麗な姿が第一です。お料理屋さんは、あなたの健康なんて考えてくれない」→ 句作のコツ。

  あさましや わしがこころはあくみずで
  どこをほりても あくみずばかり
  『定本 妙好人 才一の歌』(楠恭編)

 

 

木魚歳時記第4389話 

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 頼政がこの征討軍の一部隊長として加えられているのは皮肉にも痛快なような事実であるが、清盛はこの事変の張本人が頼政であるとは、この時までついぞ知らなかったのである。頼政がどれほど慎重に事を謀っていたかがこれでわかる。
(佐藤春夫『極楽から来た』)1039

      咳三つ何はともあれ葛根湯

 「ボクの細道]好きな俳句(2129) 波多野爽波さん。「下るにはまだ早ければ秋の山」(爽波) 秋の山はつるべ落とし、つまり、日の暮れが急にやってくる。さて、お料理のコツ(その3)。「家庭料理はハレ(晴れ)でなくケ(褻)のお料理、つまり<日常>のお料理が欠かせない。ご飯がうまく炊けて『みそ汁』を美味しく作れるようになるべし」→ 句作のコツ

  をやごころしるひとあらばみなほとけ
  ろくじのほかにこころなし
  ごんうれしやなむあみだぶつ。
  『定本 妙好人 才一の歌』(楠恭編)

 

 

木魚歳時記第4388話 

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 二十一日、清盛は三井寺攻撃の武者を指名した。前大将宗盛以下、頼盛、敦盛、知盛、維盛、資盛、清経、重衡、そうして頼政の十名であった。
(佐藤春夫『極楽から来た』)1038

      なにごとか雀群たり雪が降る  

「ボクの細道]好きな俳句(2128) 波多野爽波さん。「鳥威きらきらと家古りてゆく」(爽波) 最近、キラキラ光る鳥威(とりおどし)は見かけます。そこに作品の焦点があるわけですが、周囲を見渡すと一面一帯は過疎地が広がるようでした。お料理のコツ(その2)。「お料理はスポーに似ていて、本当に身につけるには経験を積み重ねること」→ 句作のコツ

  出るいきもなむあみだぶつ、
  引くいきもなむあみだぶつ、
  出入りのいきこそうれしなむあみだぶつ。
  『定本 妙好人 才一の歌』(楠恭編)