2015-07-01から1ヶ月間の記事一覧

木魚歳時記 第2412話

(セ-ラ) セーラは云う「実に、生まれのいい人の見えるすがた、かたちは、すべて、偉人の相として、あなたの身体のうちにあります。」(スッタニパータ) [ボクの細道]好きな俳句(183) 宇多喜代子さん。「八月の赤子はいまも宙を蹴る」(喜代子) 宇多…

木魚歳時記 第2411話

(セ-ラ) セーラは云う「あなた(ブッダ)は身体が完全であり、よく輝き、生まれも良く、見た目も美しい。黄金の色があり、歯は極めて白い。あなたは清力のある人です。」(スッタニパータ) [ボクの細道]好きな俳句(182) 桂 信子さん。「草の根の蛇の…

木魚歳時記 第2410話

(ブログ筆者より) 以上で(サビヤ)の項を終わります。次は、バラモン(修行僧)のセーラとブッダ(釈尊)の問答である、(セーラ)の項にうつります。さて、ブログ『木魚歳時記』も2410回を迎えました。性懲りもなく連載していますが、最近、筆者の身辺に…

木魚歳時記 第2409話

(サビア) サビアは云う「麗しい白蓮華(びゃくれんげ)が泥水(でいすい)に染まらないように、あなたは善悪の両者に汚されません。雄々しき人よ、両足をお伸ばしください。サビアは師(ブッダ)を礼拝いたします。」(スッタニパータ) ボクの細道]好き…

木魚歳時記 第2408話

(サビア) サビアは云う「あなたは生存の素因を超越し、諸々の汚れを滅ぼ しておられます。あなたは獅子です。何ものにもとらわれず、恐れおののきを捨てておられます。」(スッタニパータ) [ボクの細道]好きな俳句(179) 小原啄葉さん。「一匹を弾き出…

木魚歳時記 第2407話

(サビア) サビアは云う「あたは覚った人です。あなたは師です。あなたは悪魔の征服者です。賢者です。あなたは煩悩の潜在的な可能力を断って、みずから(彼岸に)渡りおわり、また他の人々を渡すのです。(スッタニパータ) [ボクの細道]好きな俳句(178…

木魚歳時記 第2406話

(サビア) サビアは云う「貴(とおと)い方よ。あなたに敬礼します。最上の人よ。あなたに敬礼します。神々を含めた前世界のうちで、あなたに比べられる人はおりません。」(スッタニパータ) [ボクの細道]好きな俳句(177) 村上喜代子さん。「梅雨晴間…

木魚歳時記 第2405話

(サビア) サビアは云う「象の中の象王であり偉大な英雄であるあなたが説くときには、すべての神々は、ナーラ界のうちで、あなたに比べられる人はおりません。」(スッタニパータ) 注記:「ナーラ界」とは神々の世界の一つを指す。 [ボクの細道]好きな俳…

木魚歳時記 第2404話

(サビア) サビアは云う「あなたの悩み悶(もだ)え、すべて破られ断たれています。あなたは清涼(しょうりょう)となり、身を制し、堅固(けんご)で、誠実に行動する方です。」(スッタニパータ) [ボクの細道]好きな俳句(175) 星野立子さん。「考え…

木魚歳時記 第2403話

(サビア) サビアは云う「わたくしが昔抱いていた疑問をあなたははっきりと説き明かしてくださいました。眼のあるお方よ。智者よ。まことにあなたは(さとりを開いた人)です。あなたには、妨(さまたげ)の覆いがありません。」(スッタニパータ) [ボク…

木魚歳時記 第2402話

(サビア) サビアは云う「あなたはわたくしに疑惑があるのを知って、わたくしの疑いをはらしてくださいました。わたしはあなたを敬礼(きょうらい)します。聖者よ、聖者の道の奥をきわめた人よ。心に荒(すさ)みなき太陽の末裔(まつえい)よ。あなたはや…

木魚歳時記 第2401話

(サビア) サビアは云う「あなたは苦しみを滅ぼし彼岸に達せられた方です。あなたは良の人(拝まれる人)です。あなたは完全にさとりを開かれた方です。あなたは煩悩の汚れを滅ばされた方だと思います。あなたは光輝あり、理解あり、智慧ゆたかな方です。苦…

木魚歳時記 第2400話

(サビア) サビアは云う「智慧ゆたかな方よ。あなたは、諸々の(道の人)の論争にとらわれ、名称と文字と表象とにもとづいて起こった六十三種の異説を伏して、激流を渡りたもうた。」(スッタニパータ) [ボクの細道]好きな俳句(171) 川崎展宏さん。「…

木魚歳時記 第2399話

(サビア) 師(ブッダ)は答えた「上にも下にも横にも中央にも、およそ苦しみの報いを受ける行為を回避(かいひ)して、よく知りつくして行い、偽(いつわり)と、慢心(まんしん)と、貪欲(とんよく)と、怒りとを滅ぼしつくし、得べきものを得た人、かれ…

木魚歳時記 第2398話

(サビア) 師(ブッダ)は答えた「この世において諸々の実践を実行し、有能であって、常に理法を知り、いかなることがらにも執着(しゅうちゃく)せず、解脱(げだつ)していて、害を与えようとする心の存在しない人、かれは(行いの具わった人)である。」…

木魚歳時記 第2397話

(サビア) 師(ブッダ)は答えた「諸々の汚れと執着(しゅうちゃく)のよりどころとを断ち、智に達した人は、母胎に赴(おもむ)くことがない。三種の思いと汚泥とを除き断って、妄想分別に赴かない、かれを(すぐれた人)と呼ぶ。」(スッタニパータ) 注…

木魚歳時記 第2396話

(サビア) 師(ブッダ)は答えた「サビアよ。あらゆることがらを熟知して、あらゆることがらについて、疑惑のない者、解脱(げだつ)した者、煩悩(ぼんのう)に悩まされない者、これらを(学識のある人)と呼ぶ。」(スッタニパータ) [ボクの細道]好き…

木魚歳時記 第2395話

(サビア) サビアがいった「何を得た人を(学識ある人)と呼ぶのですか? 何によって(すぐれた人)のなるのですか? またいかにして(行いのそなわった人)となるのですか? (遍歴の行者)とはそもそも何ですか? わたくしに説明してください。」(スッタ…

木魚歳時記 第2394話

(サビア) 師(ブッダ)は答えた「内面的にも外面的にも執着(しゅちゃく)の根源である諸々の束縛(そくばく)を断ち切り、一切の執着の根源である束縛から脱(のが)れている人、そのような人が、まさにその故に(育ちの良い人)と呼ばれるのである。」(…

木魚歳時記 第2393話

(サビア) 師(ブッダ)は答えた「この世で一切の罪悪を離れ、地獄の責苦(せめく)を超えて努め励(はげ)む者、精励する賢者、そのような人を(努め励む者)と呼ばれる。」(スッタニパータ) [ボクの細道]好きな俳句(164) 本井 英さん。「八月や死な…

木魚歳時記 第2392話

(サビア) 師(ブッダ)は答えた「内的には差別的(妄想とそれにもとづく名称と形態)とを究め知って、また外的には病いの根源を究め知って、一切の病の根源である束縛(そくばく)から脱(のが)れている人が、まさにその故に(知りつくしただと人)と呼ば…

木魚歳時記 第2391話

(サビア) 師(ブッダ)は答えた「サビヤよ。道の人ならびにバラモン達の有するすべてのヴェーダを弁別して、一切の感受したものに対する貪(むさぼ)りを離れ、一切の感受を超えている人、彼は、ヴェーダの達人である。」(スッタニパータ) [ボクの細道…

木魚歳時記 第2390話

(サビア) サビアがいった「何を得た人を(ヴェーダの達人)と呼ぶのですか? 何によって(知りつくした人)となるのですか? いかにして(勤め励む者)となるのですか? (育ちの良い人)とはそもそも何ですか? どうかわたしに説明してください。」(スッ…

木魚歳時記 第2389話

(サビア) 師(ブッダ)が答えた「全世界のうちで内面的にも外面的にも正邪(せいじゃ)の道理を知っていて、人間と神々の崇敬(すうけい)を受け、執着(しゅうちゃく)の網を超えた人、かれは聖者である。」(スッタニパータ) [ボクの細道]好きな俳句…

木魚歳時記 第2388話

(サビア) 師(ブッダ)が答えた「内面的にも外面的にも二つながらの白く清らかなものを弁別して、清らかな智慧あり、黒と白(善悪業)を超越した人、このような人がまさにその故に(賢者)と呼ばれる。」(スッタニパータ) [ボクの細道]好きな俳句(159…

木魚歳時記 第2387話

(サビア) 師(ブッダ)が答えた「天の蔵・人の蔵・梵天(ぼんてん)の蔵なる一切の蔵を弁別した、一切の蔵の根本の束縛から離脱した人、このような人がまさにその故に(巧み人)と呼ばれる。」(スッタニパータ) [ボクの細道]好きな俳句(158) 可知豊…

木魚歳時記 第2386話

(サビア) 師(ブッダ)が答えた「サビヤよ。天の田・人の田・梵天(ぼんてん)の田という。一切の田を弁別して、一切の田の根本の束縛から解脱(げだつ)した人、このような人がならにその故に(田の勝者)と呼ばれるのである。」(スッタニパータ) 注記…

木魚歳時記 第2385話

(サビア) サビアがいった「諸々の目ざめた人(ブッダ)は誰を(田の勝者)と呼ぶのですか? 何によって巧(たく)みなのですか? どうして(賢者)なのですか? どうして聖者と呼ばれるのですか? わたくしに説明してください。」(スッタニパータ) [ボ…

木魚歳時記 第2384話

(サビア) 師(ブッダ)が答えた「世間のうちにあっていかなる罪悪もつくらず、一切のの結び目・束縛(そくばく)を捨て去り、かんることにもとらわれることなく解脱(げだつ)している人、このような人はまさにその故に(竜)と呼ばれる。」(スッタニパー…

木魚歳時記 第2383話

(サビア)師(ブッダ)が答えた「世界のうちで内面的にも外面的にも一切の罪悪を洗い落とし、時間に支配される神々と人間のうちにありながら妄想分別におもむかない人、かれを(沐浴をすませた者)と呼ぶ。」(スッタニパータ) [ボクの細道]好きな俳句(…