2015-04-01から1ヶ月間の記事一覧

木魚歳時記 第2320話

(ブログ筆者より) 以上、わずか5編の詩ですが(みごとに説かれたこと)の項目を終わります。次に、『スッタニパータ』は、バラモン教の修行者である、スンダリカ・バーラドヴァージャが、ブッダ(釈尊)に対して、「あなたの生まれ(素性は何ですか?」と…

木魚歳時記 第2319話

(みごとに説かれたこと) (釈尊が説かれた<四つの真実のことば>を褒めたたえ、ヴァンキーサ長老は復唱した)「安らぎに達するために、苦しみを終滅させるために、仏(ブッダ)の説きたまうたおだやかな言葉は、実に諸々の言葉のうちで最上のものである。…

木魚歳時記 第2318話

(みごとに説かれたこと) 「(釈尊が説かれた<四つの真実のことば>を褒め讃えヴァンキーサ長老は云った)真実は実に不滅のことばである。これは永遠の理法である。立派な人々は、真実の上に、また理法の上に安立(あんりゅう)している。」(スッタニパー…

木魚歳時記 第2317話

(みごとに説かれたこと) 「(釈尊の説かれた<四つの真実のことば>を褒め讃え、ヴァンキーサ長老は云った)好ましいことばのみを語れ。その言葉は人々に歓び迎えられることばである。感じの悪いことばを避けて、他人の気に入ることばのみを語るのである。…

木魚歳時記 第2316話

(みごとに説かれたこと) ヴァンキーサ長老は、釈尊の説かれた四つの真実のことばを自ら反復し唱えながら釈尊を褒め讃えた。「自分を苦しめず、また他人を害しないことばのみを語れ。これこそ実に善く説かれたことばなのである。」(スッタニパータ) [ボ…

木魚歳時記 第2315話

(みごとに説かれたこと) 釈尊は説かれた「①最上の善いことばを語れ。②正しい理(ことわり)を語れ。理に反することを語るな。③好ましいことばを語れ。好ましからぬことばを語るな。④真実を語れ。偽(いつわ)り語るな。」(スッタニパータ) 「ボクの細道…

木魚歳時記 第2314話

(ブログ筆者より) (つとめはげむこと)の項を終わります。(つとめはげむこと)の項は、有名な「釈迦成道伝説」の根拠となる記述です。さて、次に『スッタニパータ』は、(みごとに説かれたこと)の項に移ります。これは、悟りを得られたブッダ(釈尊)が…

木魚歳時記 第2313話

(つとめはげむこと) 「悲しみにうちしおれた悪魔の脇から、枇杷(びわ)がパタリと落ちた。ついで、かの夜叉(やしゃ)は意気消沈してそこから消え失せた。」(スッタニパータ) 注記:夜叉とは悪魔を指すものと考えておきたい。 [ボクの細道]好きな俳句…

木魚歳時記 第2312話

(つとめはげむこと) 「そこに美味が見つからなかったので、烏(悪魔)はそこから飛び去った。岩石に近づいたその烏のように、われら(悪魔)は、厭(あ)いて、ゴータマ・ブッダ(釈尊)を捨て去る。」(スッタニパータ) [ボクの細道]好きな俳句(84…

木魚歳時記 第2311話

(つとめはげむこと) (悪魔はいった)「烏(悪魔)が脂肪の色をした岩石の周囲をめぐって、ここに柔らかいものが見つかるだろうか? 味のよいものがあるだろうか? といって飛び廻るようなものである。」(スッタニパータ) [ボクの細道]好きな俳句(8…

木魚歳時記 第2310話

(つとめはげむこと) (悪魔はいった)「われは七年間も尊師(ブッダ)に、一歩一歩ごとにつきまとうていた。しかしよく気をつけている正覚者(悟りを得ている者)には、つけ込む隙を見つけることができなかった。」(スッタニパータ) [ボクの細道]好き…

木魚歳時記 第2309話

(つとめはげむこと) 尊師(ブッダ)は云う「かれら(教えを聞く人々)は、無欲となってわたくしの教えを実行しつつ、怠(おこた)ることなく、専心している。いずれ憂(うれ)えることのない境地、そこにかれらは赴(おもむ)くであろう。」(スッタニパー…

木魚歳時記 第2308話

(つとめはげむこと) 尊師(ブッダ)は云う「みずから思いを制し、よく念い(注意)を確立し、国から国へと遍歴しょう。教えを聞く人々をひろく導きながら。」(スッタニパータ) [ボクの細道]好きな俳句(80) 内藤恵子さん。「蝉しぐれより蝉ひとつこ…

木魚歳時記 第2307話

(つとめはげむこと) 尊師(ブッダ)は云う「神々も世間の人々も汝(悪魔)の軍勢を破り得ないが、わたくし(釈尊)は智慧の力で汝の軍勢をうち破る。焼いてない生(なま)の土鉢(どばち)を石で砕くように。」(スッタニパータ) [ボクの細道]好きな俳…

木魚歳時記 第2306話

(つとめはげむこと) 尊師(ブッダ)は云う「(悪魔の)軍勢が四方を包囲し、悪魔が象に乗ったのを見たからには、わたくし(釈尊)は立ち迎えてかれらと戦おう。わたくしはこの場所から退くことがない。」(スッタニパータ) [ボクの細道]好きな俳句(7…

木魚歳時記 第2305話

(つとめはげむこと) 尊師(ブッダ)は云う「或る修行者(バラモン)どもは、汝(悪魔)の軍勢のうちに埋没してしまって、姿が見えない。そうして修行する人々が行く道をも知っていない。」(スッタニパータ) [ボクの細道]好きな俳句(77) 宇多喜代子…

木魚歳時記 第2304話

(つとめはげむこと) 尊師(ブッダ)は云う「このわたしがムンジャ草を取り去るだろうか? 敵(悪魔)に降伏してしまうだろうか? 命はどうでもいい、わたくしは敗れて生き永らえるよりは、戦って死ぬほうがましだ。」(スッタニパータ) 注記:古代インド…

木魚歳時記 第2303話

(つとめはげむこと) 尊師(ブッダ)は云う「(悪魔)ナムチよ、これらは汝(悪魔)の軍勢である。黒き魔の攻撃群である。勇者でなければ、かれ(悪魔)にうち勝つことができない。(勇者・ブッダ)はうち勝って楽しみを得る。」(スッタニパータ) [ボク…

木魚歳時記 第2302話

(つとめはげむこと)尊師(ブッダ)は云う「(悪魔)ナムチよ、また、第八の軍隊とは、誤まって得られた利益と名声と尊敬と名誉、さらに、自己をほめたたえて他人を軽蔑することである。」(スッタニパータ) [ボクの細道]好きな俳句(74) 岸本尚毅さ…

木魚歳時記 第2301話

(つとめはげむこと) 尊師(ブッダ)は云う「(悪魔ナムチよ)汝の第五の軍隊は、ものうさ睡眠であり、第六の軍隊は恐怖といわれる。第七の軍隊は疑惑であり、汝の第八の軍隊は妄執(もうしゅう)といわれる。」(スッタニパータ) [ボクの細道]好きな俳…

木魚歳時記 第2300話

(つとめはげむこと) 尊師(ブッダ)は云う「(悪魔ナムチよ)汝の第一の(われを襲う)軍隊は欲望であり、第二の軍隊は嫌悪(けんお)であり、第三の軍隊は飢渇(きかつ)であり、第四の軍隊は妄執(もうしゅう)といわれる。」(スッタニパータ) [ボク…

木魚歳時記 第2299話

(つとめはげむこと)尊師(ブッダ)は云う「わたくしはこのように安住し、最大の苦痛(苦行を行っている)を受けているのであるから、わが心は諸々の欲望にひかれることがない。見よ、心身の清らかなことを。」(スッタニパータ) [ボクの細道]好きな俳句…

木魚歳時記 第2298話

(つとめはげむこと)尊師(ブッダ)は云う「(身体の)血が涸れたならば、胆汁(たんじゅう)も痰(たん)も涸れるであろう。肉が落ちると、心はますます澄んでくる。わが念(おもい)と智慧と統一した心とはますます安立(あんりゅう)するに至る。」(ス…

木魚歳時記 第2297話

(つとめはげむこと) 尊師(ブッダ)は云う「(はげみから起こる)この風(苦行による激しい呼吸)は、河水の流れをも涸らすであろう。ひたすら専心しているわが(ブッダ)の血のどうして涸渇(こかつ)しないであろうか。」(スッタニパータ) [ボクの細…

木魚歳時記 第2296話

(つとめはげむこと) 尊師(ブッダ)は云う「わたくしには信念があり、努力があり、また智慧がある。このように専心しているわたくし(ブッダ)に、汝(悪魔)はどうして生命(いのち)を保つことを尋ねるのか?」(スッタニパータ) [ボクの細道]好きな…

木魚歳時記 第2295話

(つとめはげむこと)尊師(ブッダ)は云う「わたくしには(世間の)善業を求める必要は微塵(みじん)もない。悪魔は善業の功徳を求める人々にこそ語るがいい。」(スッタニパータ) [ボクの細道]好きな俳句(67) 鳴戸奈菜さん。「青大将この日男と女…

木魚歳時記 第2294話

(つとめはげむこと) かの悪魔がこのように語ったとき、尊師(ブッダ)は次のように告げた。「怠け者の親族よ。悪しき者よ、汝は(世間の)善業の功徳を求めてここに来たのだ。」(スッタニパータ) [ボクの細道]好きな俳句(66) 夏目漱石さん。「叩か…

木魚歳時記 第2293話

(つとめはげむこと) 「つとめはげむ道は、行きがたく、行いがたく、達しがたい。」悪魔はこのように唱えながら、目ざめた人(ゴ-タマ・ブッダ)の側(かたわら)に立っていた。(スッタニパータ) [ボクの細道]好きな俳句(65) 京極杞陽さん。「桜草…

木魚歳時記 第2292話

(つとめはげむこと) 悪魔は云う「あなた(ゴータマ)は、(バラモン教の教えを守る)ヴェーダ学生としての清らかな行いをなし、聖火に供物(くもつ)をささげてこそ、多くの功徳(くどく)を積むことができる。(苦行に)つとめはげんだところで、何になろ…

木魚歳時記 第2291話

(つとめはげむこと) 悪魔は云う「あなた(ゴータマ)が死なないで生きられる見込みは千に一つの割合だ。きみよ、生きよ。生きた方がよい。命があってこそ諸々の善行をなすこともできるのだ。」(スッタニパータ) [ボクの細道]好きな俳句(63) 山崎十…