木魚歳時記 第775話

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 「彼女にき~ぃめた」。「オスに盗(や)られんうちに・・」。彼の雲谷斎(うんこくさい)、うすら頭にカンナを掛けて、木賊(とくさ)で磨(みが)いてピィカピカ。「さあ、どこからでもかかってこい!」。ちょいと兄さん、かかってゆくのはおまえさんや・・

   「執らわれだすとさがしてまで
            心配したくなる」(石川 洋)

 その顛末(てんまつ)やいかに?三度の食事を四度食い。夜(よる)寝て、昼る寝て、夕にまどろむ。勇気凛々体力満タン。夜がけ、朝がけ、お昼がけ。処かまわず手段選ばず。接近、肉薄、落し文(ふみ)。ときには、疾風(はやて)のように忍びより、無垢(むく)な彼女のうなじにガブリ(まさか)。「きゃ~助けて、この人<変>」。そんなこんなで一年が、あっという間に過ぎにける。

      回答に温度差のあり春の闘