2017-04-01から1ヶ月間の記事一覧

木魚歳時記 第3050話

屋根をよく葺いてある家には雨が洩れ入ることが無いように、心をよく修養してあるならば、欲情の侵入することがない。(ダンマパダ) 「ボクの細道]好きな俳句(806) 正木ゆう子さん。「むささびの腹ほたほたと駈けのぼる」(『静かな水』)ムササビはリス…

木魚歳時記 第3049話

屋根を粗雑に葺(ふ)いてある家には雨が洩れ入るように、心を修養していないならば、欲情が心に侵入する。(ダンマパダ) 「ボクの細道]好きな俳句(805) 正木ゆう子さん。「月のまはり真空にして月見草」(句集『静かな水』) 天体の運行(法則)につい…

木魚歳時記 第3048話

まことであるものを、まことであると知り、まことでないものを、まことでないと見なす人は、正しき思いにしたがって、ついに真実(まこと)に達する。(ダンマパダ) 「ボクの細道]好きな俳句(804) 正木ゆう子さん。「あつそれはわたしのいのち烏瓜」(句…

木魚歳時記 第3047話

まことでないものを、まことであると見なし、まことであるものを、まことでないと見なす人々は、あやまった思いにとらわれて、ついに真実に達しない。(ダンマパダ) 「ボクの細道]好きな俳句(803) 正木ゆう子さん。「星月夜生れむといのちひしめけり」(…

木魚歳時記 第3046話

けがれた汚物を除いて、戒律を守ることに専念している人は、自制と真実をそなえているから、黄褐色の法衣をまとうのにふさわしい。(ダンマパダ) 「ボクの細道]好きな俳句(802) 正木ゆう子さん。「月光を感じてからだひらく駅」(句集『静かな水』) 一…

木魚歳時記 第3045話

けがれた汚物を除いていないのに、黄褐色の法衣をまとおうと欲する人は、自制がなく真実も無いので、黄褐色の法衣をまとうのにふさわしくない。(ダンマパダ) 「ボクの細道]好きな俳句(801) 正木ゆう子さん。「魔がさして糸瓜となりどうもどうも」(句集…

木魚歳時記 第3044話

この世のものを浄(きよ)らかだと思いなして暮らし、(眼などの)感管をよく抑制し、食事の節度を知り、信念あり、勤(つとめ)励む者は、悪魔にうちひしがれない。岩山が風にゆるがないように。(ダンマパダ) 「ボクの細道]好きな俳句(800) 正木ゆう子…

木魚歳時記 第3043話

この世のものを浄(きよ)らかだと思いなして暮らし、(眼などの)感管をよく抑制せず、食事の節度を知らず、怠けて勤めないものは、悪魔にうちひしがれる。弱い樹木が風に倒されるように。(ダンマパダ) 「ボクの細道]好きな俳句(799) 正木ゆう子さん。…

木魚歳時記 第3042話

「われはここにあって死ぬはずのものである」と覚悟しよう。このことわりを他の人々は知っていない。しかし、このことわりを知る人々があれば、争いはしずまる。(ダンマパダ) 「ボクの細道]好きな俳句(798) 正木ゆう子さん。「ヒヤシンススイスステルス…

木魚歳時記 第3041話

実にこの世においては、怨(うら)みに報いるに怨みをもってしたならば、ついに怨みの息(や)むことがない。怨みをすててこそ息(や)む。これは永遠の真理である。(ダンマパダ) 「ボクの細道]好きな俳句(797) 正木ゆう子さん。「池を出てふつと重力ひ…

木魚歳時記 第3040話

「かれは、われを罵(ののし)った。かれは、われを害した。かれは、われにうち勝った。かれは、われから強奪した。」という思いをいだかない人々には、怨(うら)みはついに息(や)む。(ダンマパダ) 「ボクの細道]好きな俳句(796) 正木ゆう子さん。「…

木魚歳時記 第3039話

「かれは、われを罵(ののし)った。かれは、われを害した。かれは、われにうち勝った。かれは、われから強奪した。」という思いをいだく人々には、怨(うら)みはついに息(や)むことがない。(ダンマパダ) 「ボクの細道]好きな俳句(795) 正木ゆう子さ…

木魚歳時記 第3038話

ものごとは心にもとづき、心を主として、心によってつくり出される。もし清らかな心で話したり行ったりするならば、福薬(ふくやく)はその人につき従う。影がそのからだから離れないように。(ダンマパダ) 「ボクの細道]好きな俳句(794) 正木ゆう子さん…

木魚歳時記 第3037話

真理のことば 第1章 ひと組ずつ ものごとは心にもとづき、心を主とし、心によってつくり出される。もしも汚れた心で話したり行ったりするならば、苦しみはその人につき従う。車をひく(牛)の足跡に車輪がついて行くように。(ダンマパダ) 「ボクの細道]…

木魚歳時記 第3036話

(ブログ筆者より) 引き続き、『ダンマパダ』(『法句経』)をご紹介します。『ダンマパダ』は『スッタニパータ』と同様に、現存する経典の中で最古といえる経典の一つです。そこで『ダンマパダ』(中村 元訳)・『ブッダの真理のことば』をテキストに順次…

木魚歳時記 第3035話

(ブログ筆者より) 3年余り、延べ1149回にわたり『スッタニパータ』(『集経』)についてご紹介をしてきました(前回でおわり)。お釈迦(しゃか)さまの教え、すなわち、仏教を伝える最古の「経典」とされる『スッタニパータ』は、それだけ釈迦さまの説か…

木魚歳時記 第3034話

(十六学生の質問の結語)ビギャンはいった「どこにも誓うべきものなく、奪い去られず,動揺することのない境地に、わたくしはたしかにもむくことでしょう。このことについて、わたくしには疑惑がありません。わたくしの心がこのように確信して了解している…

木魚歳時記 第3033話

(十六学生の質問の結語)(ビギャンはいった)「師(ブッダ)は、神々に関してもよく熟知して、あれこれ一切のことがらを知っておられます。疑いをいだき、また言(ことば)を立てる人々の質問を解決されます。」(スッタニパータ) 「ボクの細道]好きな俳…

木魚歳時記 第3032話

(十六学生の質問の結語)(ビギャンはいった)「わたくしは聖者(ブッダのおことばを聞いて、ますます心が澄む(=信ずる)ようになりました。さとった人(ブッダ)は煩悩(ぼんのう)の覆いを開き、心の荒(すさ)みなく明察あるお方です。」(スッタニパ…

木魚歳時記 第3031話

(十六学生の質問の結語)師(ブッダ)はいった「ヴァッカリやバドラーヴダやアーラグィ・ゴータマが(過去の)信仰を捨て去ったように、そのように汝(ギャラン)もまた彼岸に至るであろう。」(スッタニパータ) 「ボクの細道]好きな俳句(786) 井上菜摘…

木魚歳時記 第3030話

(十六学生の質問の結語)ビギャンがいった「わたくしは汚泥(おでい)の中に臥(ふ)してもがきながら、洲(す)から洲へと漂(ただよ)いました。そうしてついに、激流を乗り超えた、汚(けがれ)のない正覚者(ブッダ)とお会いできたのです。」(スッタ…

木魚歳時記 第3029話

(十六学生の質問の結語)(ビギャンがいった)「バラモンさま。わたくしは、もう老いて、気力も衰えました。ですから、わが我が身はかしこ(彼岸)におもむくことはできません。しかし想いを馳せて常におもむきたいのです。わたしの心は、かれ(ブッダ)と…

木魚歳時記 第3028話

(十六学生の質問の結語)(ビギャンがいった)「バラモンさま。信仰と。喜びと、意(こころ)と、念(おもい)とが、わたくしを、ゴータマ(ブッダ)の教えから離れさせません。智慧豊かな方(ブッダ)さまにわたくしは傾くのです。」(スッタニパータ) 「…

木魚歳時記 第3027話

(十六学生の質問の結語)(ビギャンがいった)「バラモンさま。わたくしは怠ることなく、昼夜に、心の眼を以ってかれ(ブッダ)を見ています。かれを礼拝しながら夜を過ごしています。ですから、わたくしはかれ(ブッダ)から離れて住んでいるのではありま…

木魚歳時記 第3026話

(十六学生の質問の結語)(ビギャンがいった)「即時に実現され、時を要しない法、すなわち煩悩(ぼんのう)なき妄執の消滅を、かれ(ブッダ)は説示されました。かれ(ブッダ)に比すべき人はどこにも存在しません。」(スッタニパータ) 「ボクの細道]好…

木魚歳時記 第3025話

(十六学生の質問の結語)(ビギャンがいった)「(師)バーヴァリさま。わたくしは、知恵豊かなゴータマ(ブッダ)、のもとから、瞬時でも離れて住むことはできません。」(スッタニパータ) 「ボクの細道]好きな俳句(780) 井上菜摘子さん。「菜の花は吃…

木魚歳時記 第3024話

(十六学生の質問の結語)バーヴァリがいった。「かれ(ブッダ)は、即時に実現され、時を要しない法、すなわち煩悩(ぼんのう)なき妄執の消滅をそなたに説示した。かれに比すべき人はどこにも存在しない。」(スッタニパータ) 「ボクの細道]好きな俳句(…

木魚歳時記 第3023話

(十六学生の質問の結語)(バーヴァリがいった)、「ビギャンよ。そなたは、知恵豊かなゴータマ(ブッダ)、叡智ゆたかのゴータマのもとから離れて住むことができるのか?」(スッタニパータ) 「ボクの細道]好きな俳句(778) 坂田淑子さん。「春愁や聖書…

木魚歳時記 第3022話

(十六学生の質問の結語)ビンギャは(バーヴァリのもとに帰って)いった。「かれ(ブッダ)は即時に効果の見られる、時を要しない法、すなわち煩悩(ぼんのう)なき妄執(もうしゅう)の消滅をわたくしに説示しました。かれに比すべき人はどこにも存在しま…

木魚歳時記 第3021話

(十六学生の質問の結語)ビンギャさんは(バーヴァリのもとに帰って、復命して)いった。「かれ(ブッダ)は独りで煩悩の暗黒を払って坐し、高貴で、光明を放っています。ゴータマ(ブッダ)は叡智ゆたかな人です。」(スッタニパータ) 「ボクの細道]好き…