2016-12-01から1ヶ月間の記事一覧

木魚歳時記 第2930話

(学生ブンナカの質問)師(ブッダ)は答えられた「ブンナカよ。仙人や王族たちは希望し、称賛し、熱望して、献供する。利益を得ることに縁(よ)って欲望を達成しようと望むからである。供犠(くぎ)に専念している者どもは、この世の生存を貪(むさぼ)っ…

木魚歳時記 第2929話

(学生ブンナカの質問)ブンナカがたずねた「先生(ブッダ)さま! およそこの世で仙人や常の人々や王族やバラモンが盛んに神々に犠牲を捧げましたが、祭祀(さいし)の道において、怠(おこた)らなかったかれらは、生と老衰をのり超えたのでしょうか?」(…

木魚歳時記 第2928話

(学生ブンナカの質問)師(ブッダ)は答えられた「ブンナカよ。およそ仙人や常の人々や王族やバラモンが、この世で盛んに神々に犠牲を捧げたのは、現在の生存状態を希望して、老衰に至らぬよう犠牲を捧げたのである。」(スッタニパータ) 「ボクの細道]好…

木魚歳時記 第2927話

(学生ブンナカの質問)ブンナカさんがたずねた「動揺することなく根本を達観せられたるあなた(ブッダ)におたずねします。仙人や常の人々や王族やバラモンは、何の故にこの世で盛んに神々に犠牲を捧げたのですか? それをわたしに説いてください。」(スッ…

木魚歳時記 第2926話

(学生ティッサ・メッテイアの質問)師(ブッダ)は答えられた「かれ(修行者)は両極端を知りつくして、よく考えて、(両極端にも)中間にも汚されない。かれを、わたしは(偉大な人)と呼ぶ。かれはこの世の妄執を超えている。」(スッタニパータ) 「ボク…

木魚歳時記 第2925話

(学生ティッサ・メッテイアの質問)師(ブッダ)は答えられた「ティッサよ。諸々の欲望に関しては清らかな行いを守り、妄執(もうしゅう)を離れて、つねに気をつけ、究め明らめて、安らいに帰した修行者である彼には動揺は存在しない。」(スッタニパータ…

木魚歳時記 第2924話

(学生ティッサ・メッテイアの質問)ティッサ・メッテイアさんがたづねた「この世で、満足している人は誰ですか? 動揺することがないのは誰ですか? 両極端を知りつくして、よく考えて、(両極端にも)中間にも汚されない、聡明な人は誰ですか? あなたは誰…

木魚歳時記 第2923話

(学生アジタの質問)師(ブッダ)は答えられた「修行者は諸々の欲望に耽(ふけ)ってはならない。こころが混濁(こんだく)していてはならない。一切の事物の真相に熟達(じゅくたつ)し、よく気をつけて遍歴せよ。」(スッタニパータ) 「ボクの細道]好き…

木魚歳時記 第2922話

(学生アジタの質問)アジタが尋ねた「この世には真理を究(きわ)める者もあり、明(あき)らかにした人々もあり、学びつつある人々もあり、凡夫(ぼんぷ)もあります。お尋ねします。賢者(ブッダ)よ、どうか彼らのふるまいについて語ってください。」(…

木魚歳時記 第2921話

(学生アジタの質問)師(ブッダ)は答えられた「アジタよ。そなたが質問したことを、わたしはそなたに語ろう。識別作用が止滅(しめつ)することによって、名称と形態とが滅びる。」(スッタニパータ) 「ボクの細道]好きな俳句(680) 池田澄子さん。「大…

木魚歳時記 第2920話

(学生アジタの質問)アジタが尋ねた「(ブッダに対し)わが友よ。智慧と、気をつけることと、名称と、形態とは、いかなる場合に消滅するのですか? おたずねします。このことをわたしに説いてください。」(スッタニパータ) 「ボクの細道]好きな俳句(679…

木魚歳時記 第2919話

(学生アジタの質問)師(ブッダ)は答えられた「アジタよ。世の中におけるあらゆる煩悩(ぼんのう)の流れをせき止めるものは、気をつけることである。(気をつけることが)煩悩(ぼんのう)の流れを防ぎまもるものである。とわたくしは説く。その流れ(せ…

木魚歳時記 第2918話

(学生アジタの質問)学生アジタが尋ねた「煩悩(ぼんのう)の流れはあらゆるところに向かって流れる。その流れをせき止めるものは何ですか? その流れは何によって塞(ふさ)がれるのでしょうか? それを説いてください。」(スッタニパータ) 「ボクの細道…

木魚歳時記 第2917話

(学生アジタの質問)学生アジタが尋ねた「世間は何によって覆(おお)われているのですか? 世間は何によって輝かないのですか? 世間を汚すものは何ですか? 世間の大きな恐怖は何ですか? それを説いてください。」(スッタニパータ) 「ボクの細道]好き…

木魚歳時記 第2916話

(学生アジタの質問)師(ブッダ)は答えられた「学生アジタよ。世間は無明(むみょう)によって覆われている。世間は貪(むさぼ)りと怠惰(たいだ)のゆえに輝かない。欲心が世間の汚れである。苦悩が世間の大きな恐怖である。とわたくしは説く。」(スッ…

木魚歳時記 第2915話

(ブログ筆者より)以上で「彼岸に至る章」(序)を終わります。『スッタニパータ』次は、「彼岸に至る章」(学生の質問)です。「学生」とは、(序)で触れた、バーヴァリの弟子(16名)のことです。学生アジタの質問にブッダが答えられます。 「ボクの細…

木魚歳時記 第2914話

(序)目ざめた人(ブッダ)に許されたので、学生アジタは合掌して坐し、そこで真理体現者(ブッダ)に第一の質問をした。(スッタニパータ) 「ボクの細道]好きな俳句(673) 星野立子さん。「何といふ淋しきところ宇治の冬」(立子) そういえば、宇治と…

木魚歳時記 第2913話

(序)ゴータマ・ブッダは云った「バーヴァリにとっても、そなた(アジタ学生)にとっても、いかなる人にとっても、もしも疑問が起こって、心に問おうと欲するならば、何でも質問なさい。」(スッタニパータ) 「ボクの細道]好きな俳句(672) 上村占魚さん…

木魚歳時記 第2912話

(序)ゴータマ・ブッダは答えた「バーヴァリも、諸々の弟子も、ともに楽しくあれ。アジタ学生よ、そなたもまた楽しくあれ。永く生きよ。」(スッタニパータ) 「ボクの細道]好きな俳句(671) 能村登四郎さん。「妻なきを誰も知らざる年わすれ」(登四郎)…

木魚歳時記 第2911話

(序)学生アジタは云う「わが親愛なるバーヴァリは、かれの弟子たちとともに、心に歓喜し悦(よろこ)んで、あなたさま(ブッダ)足下(あしもと)に礼拝します。眼のあるかた(ブッダ)よ。」(スッタニパータ) 「ボクの細道]好きな俳句(670) 大石悦子…

木魚歳時記 第2910話

(序)そこで学生アジタは大いなる感激をもって狂喜しつつ、羚羊皮(かもしかかわ)の衣をはずして一方の肩にかけて、尊師(ブッダ)の両足に跪(ひざまず)いて、頭をつけて礼をした。(スッタニパータ) 「ボクの細道]好きな俳句(669) 八田木枯さん。「…

木魚歳時記 第2909話

(序)ゴータマ・ブッダは答えた「無明(むみょう)が頭であると知れ。明知が信仰と念(おもい)と精神統一と意欲と努力とに結びついて、頭を裂け落とさせるものである。」(スッタニパータ) 「ボクの細道]好きな俳句(668) 波多野爽波さん。「天ぷらの海…

木魚歳時記 第2908話

(序)学生アジタは云う「師(バーヴァリ)は頭のことについて、また頭の裂け落ちることについて質問しました。先生(ブッダ)さま! それを説明してください。仙人(ブッダ)さま! われわれの疑問を除いてください。」(スッタニパータ) 「ボクの細道]好…

木魚歳時記 第2907話

(序)いかなる神が心の中でそれらの質問をしたのだろうか? 神か、梵天(ぼんてん)か、またはスジャーの夫なる帝釈天か? また尊師(ブッダ)は誰に答え給うたのであろうか?(スッタニパータ) 「ボクの細道]好きな俳句(666) 中村草田男さん。「足はつ…

木魚歳時記 第2906話

(序)質問者(学生アジタ)がなにも声を出して聞いたのではないのに、(ブッダが)質問に答え給うたのを聞いて、すべての人は感激し,合掌してじっと考えた。(スッタニパータ) 「ボクの細道]好きな俳句(665) 富安風生さん。「老いはいや死ぬこともいや…

木魚歳時記 第2905話

(序)師(ブッダ)はいわれた「かれ(バーヴァリ)は、舌を以てかれの顔を蔽(おお)う。かれの両眉(まゆ)の中間に柔らかい白い毛(白毫・びゃくごう)がある。かれの陰所は覆(おお)い隠されている。学生(アジタ)よ、(かれの三つの特徴を)このよう…

木魚歳時記 第2904話

(序)アジタは(ブッダに)問う「妄執を断じた最高の人(ブッダ)よ、バーヴァリのもつ諸々の特徴の詳細を説いてください。わたくしに疑いを残さないでください。」(スッタニパータ) 「ボクの細道]好きな俳句(663) 能村登四郎さん。「冬至といふ底抜け…

木魚歳時記 第2903話

(序)師(ブッダ)はいわれた「かれ(バーヴァリ)は、偉人の特徴と伝説と語彙(ごい)と儀規(ぎき)とに達し、五百人(の弟子)に教授し、自分の教説の極致(ごくち)に通達している。」(スッタニパータ) 「ボクの細道]好きな俳句(662) 鷹羽狩行さん…

木魚歳時記 第2902話

(序)師(ブッダ)はいわれた「かれ(バーヴァリ)の年齢は百二十歳である。かれの姓はバーヴァリである。かれの肢体は三つの特徴がある。かれは三ヴェーダの奥義に達している。」(スッタニパータ) 「ボクの細道]好きな俳句(661) 草間時彦さん。「障子…

木魚歳時記 第2901話

(序)アジタは(ブッダに)問う「(わが師バーヴァリの)生年について語れ。(バーヴァリの)姓と特徴とを語れ。神呪(ヴェーダ)に通達していることを語れ。(師バーヴァリ)は幾人に教えているのか?」(スッタニパータ) 「ボクの細道]好きな俳句(660…