2016-02-01から1ヶ月間の記事一覧

木魚歳時記 第2624話

(二種の観察) 師(ブッダ)は修行僧に説かれた「安らぎは虚妄(きょもう)ならざるものである。諸々の賢者はそれを真理であると知る。かれらは実に真理をさとるが故に、快を貪(むさぼ)ることなく、平安に帰しているのである。」(スッタニパータ) 「ボ…

木魚歳時記 第2623話

(二種の観察) 師(ブッダ)は修行僧に説かれた「或るものを、ああだろう、こうだろう、と考えても、そのものはそれと異なったものとなる。何となれば、その(愚者の)その(考え)は虚妄(きょもう)なのである。過ぎ去るものは虚妄なるものであるから。」…

木魚歳時記 第2622話

(二種の観察) 師(ブッダ)は修行僧に説かれた「見よ、神々および世人は非我なるものを我と思いなし、(名称と形態)(個体)に執著(じゅうじゃく)している。『これこそ真理である』と考えている。」(スッタニパータ) 「ボクの細道]好きな俳句(386)…

木魚歳時記 第2621話

(二種の観察) 師(ブッダ)は修行僧に説かれた「しかし物質的領域を熟知し、非物質的領域に安住し、消滅において解脱(げだつ)する人々は、死を捨て去ったのである。」(スッタニパータ) 「ボクの細道]好きな俳句(385) 中原道夫さん。「足袋中に指は…

木魚歳時記 第2620話

(二種の観察) 師(ブッダ)は修行僧に説かれた「物質的領域に生まれる諸々の生存者と非物質的領域に住む諸々の生存者とは、消滅を知らないので、再びこの世の生存に戻ってくる。」(スッタニパータ) 「ボクの細道]好きな俳句(384) 鈴木淑子さん。「着…

木魚歳時記 第2619話

(二種の観察) 師(ブッダ)は修行僧に説かれた「『諸々の従属の中に大きな危険がある』と、この禍(わざわい)を知って、修行僧は、従属することなく、よく気をつけて、遍歴すべきである。」(スッタニパータ) 「ボクの細道]好きな俳句(383) 石田波郷…

木魚歳時記 第2618話

(二種の観察) 師(ブッダ)は修行僧に説かれた「従属することのない人はたじろがない。しかし従属したことのある人は、この状態からあの状態へと執著していて、輪廻(りんね)を超えることがない。」(スッタニパータ) 「ボクの細道]好きな俳句(382) …

木魚歳時記 第2617話

(二種の観察) 師(ブッダ)は修行僧に説かれた「『苦しみは動揺の縁から起こる』と、この禍(わざわい)を知って、それ故に修行僧は(妄執の)動揺を捨て去って、諸々の潜在的形成力を制止して、無動揺・無執著で、よく気をつけて遍歴すべきである。」(ス…

木魚歳時記 第2616話

(二種の観察) 師(ブッダ)は修行僧に説かれた「およそ苦しみが起こるのは、すべて動揺を縁として起こる。諸々の動揺が消滅するならば、もはや苦しみの生ずることもない。」(スッタニパータ) 「ボクの細道]好きな俳句(380) 正木ゆう子さん。「いま遠…

木魚歳時記 第2615話

(二種の観察) 師(ブッダ)は修行僧に説かれた「諸々の煩悩(ぼんのう)の汚(けがれ)の消滅の故に、無病の起こることを正しくし知って、省察して(食料)を受容し、理法に帰するヴェーダの達人は、もはや(迷いの生存者のうちに)数えられることがない。…

木魚歳時記 第2614話

(二種の観察) 師(ブッダ)は修行僧に説かれた「『苦しみは食料の縁から起こる』と、この禍(わざわい)を知って、一切の食料を熟知して、一切の食料に頼らない。」(スッタニパータ) 「ボクの細道]好きな俳句(378) 寺井谷子さん。「青春の辞書の汚れ…

木魚歳時記 第2613話

(二種の観察) 師(ブッダ)は修行僧に説かれた「およそ苦しみが起こるのは、すべて食料を縁として起こる。諸々の食料が消滅するならば、もはや苦しみの生ずることもない。」(スッタニパータ) 「ボクの細道]好きな俳句(377) 佐野鬼人さん。「霧氷咲く…

木魚歳時記 第2612話

(二種の観察) 師(ブッダ)は修行僧に説かれた「生存に対する妄執(もうしゅう)を断ち、心の静まった修行僧は、生をくり返す輪廻(りんね)を超える。かれはもはや生存を受けることがない。」(スッタニパータ) 「ボクの細道]好きな俳句(376) 坪内稔…

木魚歳時記 第2611話

(二種の観察) 師(ブッダ)は修行僧に説かれた「『苦しみは起動の縁から起こる』と、この禍(わざわい)を知って、一切の起動を捨て去って、起動のないことにおいて解脱せよ」(スッタニパータ) 「ボクの細道]好きな俳句(375) 水田むつみさん。「電飾…

木魚歳時記 第2610話

(二種の観察) 師(ブッダ)は修行僧に説かれた「およそ苦しみが起こるのは、すべて起動を縁として起こる。諸々の起動が消滅するならば、苦しみは消滅する。」(スッタニパータ) 「ボクの細道]好きな俳句(375) 相馬遷子さん。「隙間風ちゝはゝの夢吾子…

木魚歳時記 第2609話

(二種の観察) 師(ブッダ)は修行僧に説かれた「それ故に諸々の賢者は、執着(しゅうちゃく)が消滅するが故に、正しく知って、生れの消滅したことを熟知して、再び迷いの生存にもどることがない。」(スッタニパータ) 「ボクの細道]好きな俳句(374) …

木魚歳時記 第2608話

(二種の観察) 師(ブッダ)は修行僧に説かれた「執着(しゅうちゃく)に縁(よ)って生存が起こる。生存せる者は苦しみを受ける。生まれた者は死ぬ。これが苦しみの起こる原因である。」(スッタニパータ) 「ボクの細道]好きな俳句(373) 池田澄子さん…

木魚歳時記 第2607話

(二種の観察) 師(ブッダ)は修行僧に説かれた「妄執は苦しみの起こる原因である。この禍(わざわい)を知って、妄執を離れ、執着(しゅうちゃく)することなく、よく気をつけて修行者は遍歴(へんれき)をすべきである。」(スッタニパータ) 「ボクの細…

木魚歳時記 第2606話

(二種の観察) 師(ブッダ)は修行僧に説かれた「妄執(愛執)を友としている人に、この状態からのかの状態へと永い間流転(るでん)して、輪廻を超えることができない。」(スッタニパータ) 「ボクの細道]好きな俳句(371) 田中裕明さん。「初めてのま…

木魚歳時記 第2605話

(二種の観察) 師(ブッダ)は修行僧に説かれた「これは苦しみである」と知って、滅び去るものである居妄(きょもう)の事物に触れるたびごとに、衰滅(すいめつ)することを認めそれらの本性を認識する。」(スッタニパータ) 「ボクの細道]好きな俳句(3…

木魚歳時記 第2604話

(二種の観察) 師(ブッダ)は修行僧に説かれた「楽であろうと、苦であろうと、非苦非楽であろうとも、内的にも外的にも、およそ感受されたものはすべて・・」(スッタニパータ) 「ボクの細道]好きな俳句(369) 清水基吉さん。「綿虫を唇に当てたる身の…

木魚歳時記 第2603話

(二種の観察) 師(ブッダ)は修行僧に説かれた「しかし接触を熟知し理解して、平安を楽しむ人々は、実に接触がほろびるが故に、快楽を感ずることなく、安らぎに帰している。」(スッタニパータ) 「ボクの細道]好きな俳句(368) 橋本多佳子さん。「凍蝶…

木魚歳時記 第2602話

(二種の観察) 師(ブッダ)は修行僧に説かれた「接触にとらわれ、生活の流れにおし流され、邪道を歩む人々は、束縛(そくばく)の消滅は遠いかなたにある。」(スッタニパータ) 「ボクの細道]好きな俳句(367) 飯田龍太さん。「河豚食うて仏陀の巨体見…

木魚歳時記 第2601話

(二種の観察) 師(ブッダ)は修行僧に説かれた「『苦しみは識別作用に縁って起こるのである』と、この禍(わざわい)を知って、識別作用を静まらせたならば、修行者は快楽をむさぼることなく、安らぎに帰している。」(スッタニパータ) 「ボクの細道]好…

木魚歳時記 第2600話

(二種の観察) 師(ブッダ)は修行僧に説かれた「およそ苦しみが生ずるのは、すべて識別作用に縁って起こるのである。識別作用が消滅するならば、もはや苦しみが生起するということは有りえない。」(スッタニパータ) 「ボクの細道]好きな俳句(366) 福…

木魚歳時記 第2599話

(二種の観察) 師(ブッダ)は修行僧に説かれた「正しく見、正しく知った諸々の賢者、ヴェーダの達人は、悪魔の繋縛(けばく)にうち勝って、もはや迷いの生存に戻ることがない。」(スッタニパータ) 「ボクの細道]好きな俳句(365) 金子兜太さん。「梅…

木魚歳時記 第2598話

(二種の観察) 師(ブッダ)は修行僧に説かれた「『苦しみは潜在的形成力の縁(原因)から起こるものである』と、この災(わざわい)を知って、一切の潜在的形成力が消滅し、(欲などの)想(おも)いを止(とど)めたならば、苦しみは消滅する。」(スッタ…

木魚歳時記 第2597話

(二種の観察) 師(ブッダ)は修行僧に説かれた「およそ苦しみが生ずるのは、すべて潜在的形成力を縁(原因)として起こるのである。諸々の潜在的形成力が消滅するならば、もはや苦しみの生ずることもない。」(スッタニパータ) 「ボクの細道]好きな俳句…

木魚歳時記 第2596話

(二種の観察) 師(ブッダ)は修行僧に説かれた「この無明(むみょう)とは大いなる迷いであり、それによって永いあいだこのように輪廻してきた。しかし明知(みょうち)に達した生けるものどもは、再び迷いの生存に戻ることはない。」(スッタニパータ) …