2014-12-01から1ヶ月間の記事一覧

木魚歳時記 第2200話

(ラフーラ)「戒律の規定を奉じて、五つの感官を制し、そなたの心身を観ぜよ。(心身について心を専注せよ)。切に世を厭(いと)い嫌う者となれ。」(スッタニパータ) 注記:心身を観ぜよとは、心身の不浄無常であることを知る。 [ボクの細道] 「ドヤ!…

木魚歳時記 第2199話

(ラフーラ)「衣服と、施された食物と、(病人のための)物品と坐臥の所、これらのものに対して欲を起こしてはならない。再び世にもどってくるな。」(スッタニパータ) [ボクの細道] 「ドヤ!顔」(4) 古来、「月並俳句」「だだごと俳句」「つぶやき俳…

木魚歳時記 第2198話

(ラフーラ)「善い友だちと交われ。人里はなれ奥まった騒音の少ないところに坐臥せよ。飲食(おんじき)に量を知る者であれ。」(スッタニパータ) [ボクの細道] 「ドヤ!顔」(3) 或る俳人(女流)が、俳句雑誌の句評欄で「お馬鹿さん俳句」と評されて…

木魚歳時記 第2197話

(ラフーラ)(釈尊はラフーラにいった)「愛すべく喜ばしい五欲の対象をすてて、信仰心によって家から出て、苦しみを終滅せしめる者であれ。」(スッタニパータ)注記:「五欲」とは、五官(眼・耳・鼻・舌・意)についての欲望。 [ボクの細道] 「ドヤ!…

木魚歳時記 第2196話

(ラフーラ・序)(ラーフラは答えた)「しばしはともに住むのに慣れて賢者を軽蔑するようなことを、わたくしはいたしません。諸人のために炬火(たいまつ)をかざす人を、わたくしは常に尊敬しています。」(スッタニパータ) [ボクの細道] 「ドヤ!顔」…

木魚歳時記 第2195話

(ラーフラ・序)(師・ブッダはいった)「ラーフラよ、しばしはともに住むのに慣れて、お前は賢者を軽蔑(けいべつ)するのでないか? 諸人のために炬火(たいまつ)をかざす人を、汝は尊敬しているか?」(スッタニパータ) [ボクの細道] 「五・七・五」…

木魚歳時記 第2194話

(ブログ筆者より) 以上で(精励)の項目を終わります。次に、ラーフラ(釈尊の実子)と釈尊の対話(ラーフラ)にうつります。伝説によれば、釈尊が故郷カピラヴァトゥに戻られたとき、実子ラフーラに出家することを勧められ、戒律を授けられたと伝えられて…

木魚歳時記 第2193話

(精励)「怠りは塵垢(じんく)である。怠りに従って塵垢が積もる。努め励むことによって、また明知によって、自分にささった矢を抜け。」(スッタニパータ) [ボクの細道] 「五・七・五」(3) 或る日(11月)植物園に行きました。人工池の、大きな鬼蓮…

木魚歳時記 第2192話

(精励)「神々も人間も、ものを欲しがり、執著(しゅうちゃく)にとらわれている。この執著を超えよ。わずかな時をも空(むな)しく過ごすことなかれ、時を空しく過ごした人は地獄に堕ちて悲しむからである。」(スッタニパータ) [ボクの細道] 「五・七…

木魚歳時記 第2191話

(精励)「起てよ、坐れ。平安を得るために、ひたすら修行せよ。汝らが怠惰(たいだ)であり、(生死)の力に服したことを死王が知って、汝らを迷わしめることなかれ。」(スッタニパータ) 注記: 死王=悪魔 [ボクの細道] 「五・七・五」(1) ところで…

木魚歳時記 第2190話

(精励)「起(た)てよ、坐れ。眠って汝(なんじ)らになんの益があろう。矢に射られて苦しみ悩んでいる者どもは、どうして眠られようか。」(スッタニパータ)注記:「起(た)てよ」とは<しっかりせよ>の意。「坐れ」とは坐禅の意。 [ボクの細道] 写…

木魚歳時記 第2189話

(ブログ筆者より) 以上で『スッタニパータ』(いかなる戒めを)の項を終わります。さて、次は、(精励)の項に移ります。人間にはいろいろと欲望があります。しかし、強い意志があればそれらの欲望を制御することができます。釈尊の説法の一場面として(精…

木魚歳時記 第2188話

(いかなる戒めを)釈尊は答う「聖者の説きたもうた真理を喜んでいる人々は、ことばでも、こころでも、行いでも、最上である。かれらは平安と柔和と瞑想(めいそう)とのうちに安立(あんりゅう)し、学識と智慧との真髄(しんずい)に達したのである。」(…

木魚歳時記 第2187話

(いかなる戒めを)釈尊は答う「みごとに説かれたことばは、聞いてそれを理解すれば、糧となる。聞きかつ知ったことは、精神の安定を修すると、精になる。人が性急であってふらついているならば、かれには智慧も学識も増大することがない。」(スッタニパー…

木魚歳時記 第2186話

(いかなる戒めを)釈尊は答う「笑い、だじゃれ、悲泣(ひきゅう)、嫌悪(けんお)、いつわり、詐欺(さぎ)、貪欲(とんよく)、高慢、激昂(げきこう)、粗暴なことば、汚濁(おだく)、耽溺(たんでき)を捨てて、驕(おご)り除去し、しっかりとした態…

木魚歳時記 第2185話

(いかなる戒めを)釈尊は答う「真理を楽しみ、真理を喜び、真理に安住し、真理の定めを知り、真理をそこなうことばを口にするな。みごとに説かれた真実にもとづいて暮らせ。」(スッタニパータ) [ボクの細道]『スッタニパータ』(5) 約2500年前の古代…

木魚歳時記 第2184話

(いかなる戒めを)釈尊は答う「長上を敬い、嫉(ねた)むな。諸々の師に見(まみ)えるのに適当な時を知り、法に関する話を聞くのに正しい時機を知れ。みごとに説かれたことを謹(つつし)んで聞け。」(スッタニパータ) [ボクの細道]『スッタニパータ』…

木魚歳時記 第2183話

(いかなる戒めを)サーリは問う「いかなる戒めをまもり、いかなる行いをなし、いかなる行為を増大せしめるならば、人は正しく安立し、また最上の目的を達し得るのであろうか。」(スッタニパータ) [ボクの細道]『スッタニパータ』(3)『スッタニパータ…

木魚歳時記 第2182話

(ブログ筆者より) 以上で(船)の項を終ります。(船)とは、マハーヤーナ(大きな乗り物)を意味します。此岸(迷いの世界)から彼岸(悟りの世界)へと、私たちを乗せて渡す(大きな渡し船)のことです。さて、次は、サーリと称するバラモン(沙門)と釈…

木魚歳時記 第2181話

(船)「それ故に、実に聡明にして学識の深い立派な人に親しめ。ものごとを知って実践しつ、真理を理解した人は、安楽を得るであろう。」(スッタニパータ) [ボクの細道] 『スッタニパータ』(1) さて『スッタニパータ』について説明しておきましょう。…

木魚歳時記 第2180話

(船)「それと同じく、ヴェーダ(真理の知識)に通じ、自己を修養し、多くを学び、動揺しない(師)は、実に(みずから)を知っているので、傾聴し待坐しようという気持ちを起こした他の人々の心を動かす。」(スッタニパータ) [ボクの細道] 宝ヶ池(5…

木魚歳時記 第2179話

(船)「堅牢な船に乗って、櫂(かい)と舵(かじ)を具えているならば、操縦法を知った巧みな経験者は、他の多くの人々をそれ(船)に乗せて渡すように」(スッタニパータ) [ボクの細道] 宝ヶ池(4) 駐車場のある地点から左回りに、宝ヶ池のジョギング…

木魚歳時記 第2178話

(船)「それと同じく、真理(理法)をわきまえ知らず、学識の深い人にことがらの意義を聞かないならば、みずから知らず、疑いを超えていない人が、どうして他人の心を動かすことができるであろうか。」(スッタニパータ) [ボクの細道] 宝ヶ池(3) 狐坂…

木魚歳時記 第2177話

(船)「あたかも人が水かさが多く流れの速い河に入ったならば、かれは流れにはこばれ、流れに沿って過ぎ去るようなものである。かれはどうして他人を渡すことができるであろうか。」(スッタニパータ) [ボクの細道] 宝ヶ池(2) 野々神町のバス停から宝…

木魚歳時記 第2176話

(船)「未だことがらを理解せず、嫉妬心のある、くだらぬ人・愚者に親しくつかえるならば、ここで真理(理法)をわきまえ知ることもなく、疑いを超えないで、死に至る。」(スッタニパータ) [ボクの細道] 宝ヶ池(1) 松ヶ崎北裏町にある「宝ヶ池」を散…

木魚歳時記 第2175話

(船)「思慮ある人は、そのことを理解し傾聴して、理法にしたがって教えを順次に実践し、このような人に親しんで怠ることがないならば、識者、弁(わきま)えを知る者、聡明なる者となる。」(スッタニパータ) [ボクの細道] 北山通(5) 京都市営地下鉄…

木魚歳時記 第2174話

(船)「ひとがもしも他人から習った理法を知るならば、その人を敬うことは、あたかも神々がインドラ神(帝釈天)を敬うがごとくになすべきである。学識の深いその(師・ブッダ)は、尊敬されれば、その人に対して心からよろこんで、真理を顕示(けんじ)す…

木魚歳時記 第2173話

(ブログ筆者より) 暗闇の中で灯火をかかげるように、釈尊は種々の理法を明らかにされ(バラモンにふさわしいこと)を説かた。バラモンたちは釈尊を讃(たた)え釈尊に帰依したと伝えられます。次に『スッタニパータ』は、真理の理法に暗い者たちを導くため…

木魚歳時記 第2172話

(バラモンにふさわしいこと)「王族も、梵天の親族(バラモン)も、並びに種姓(カースト制度)によって守られている他の人々も、生まれを誇る論議を捨てて、欲望に支配されるに至った、と。」(スッタニパータ) [ボクの細道] 北山通(2) 北山通りを東…

木魚歳時記 第2171話

(バラモンにふさわしいこと)「このように法が廃(すた)れたときに、隷民(シュードラ)と庶民(ヴァイシャ)との両者が分裂し、また諸々の王族が仲たがいし、妻はその夫を蔑(さげす)むようになった。」(スッタニパータ) [ボクの細道] 北山通(1) …