木魚歳時記 第794話

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 閑臥庵(かんがあん)の鎮宅像(ちんたくぞう)は、正保(せいほ)年間に、貴船の奥の院から、黄檗山(おうばくさん)の僧によってこの地に移されたそうな。

   「どうにもならんことは、
      どうする必要もないこと」(安田理深)

 九星(きゅうせい)をつかさどる守護神(しゅごしん)の鎮宅像(ちんたくぞう)が本尊さまじゃ。その縁起(えんぎ)によって、いつしか、閑臥庵(かんがあん)は「鎮宅さん」と呼ばれ、方除方位(ほうじょほうい=方角により吉凶を占う)の庶民信仰(しょみんしんこう)を集めるようになったそうな。また、庵主(あんしゅ)が寺の維持のために始めた普茶料理(ふちゃりょうり)は、その美しいかざりつけで一世風靡(いっせいふうび)したそうな。<閑臥庵(かんがあん):鞍馬口寺町西入ル>

    しばらくは仏とふたり花の昼