2015-05-01から1ヶ月間の記事一覧

木魚歳時記 第2351話

(マーガ) ブッダ(釈尊)は答えた「マーガよ。施(ほどこ)しの求めに応ずる在家の施主(せしゅ)、福徳を求め福徳をめざして供物(くもつ)をささげる人が、この世で飲食物を与えるならば、まさに施与(供物)を受けるにふさわしい人々とともに(福徳を得…

木魚歳時記 第2350話

(マーガ) マーガ青年は云う「袈裟(けさ)を着け、家なくして歩むゴータマ・ブッダさまに、わたくしはお尋ねいたします。この世で、施(ほどこ)しの求めに応ずる在家の施主(せしゅ)、福徳(ふくとく)をもとめ、供物(くもつ)をささげ、他人に飲食物を…

木魚歳時記 第2349話

(ブログ筆者より) 少し長くなりましたが、ブッダ(釈尊)とバラモンの修行僧である、スンダリカ・バーラドヴァージャバーラドとの対話の項を終わります。次に『スッタニパータ』は、マーガと呼ばれる青年が、王舎城の近くの「鷲の峰」に居られるブッダ(釈…

木魚歳時記 第2348話

(バーラドヴァージャ) バーラドヴァージャは云う「目ざめた人(ブッダ)であるあなたさまは、お供えの菓子を受けるにふさわしい。あなたは最上の(収穫をもたらす)福田(ふくでん)であり、全世界の布施(ふせ)を受ける人であります。あなたにさし上げた…

木魚歳時記 第2347話

(バーラドヴァージャ) 釈尊は答えた「争いを離れ、心に濁(にごり)りなく、諸々の欲望を離脱し、ものうさを除き去った人。限界を超えたもの(煩悩)を制し、生死を研(きわ)め、聖者の特性を身に具(そな)えたそのような聖者が、祭祀(さいし)のために…

木魚歳時記 第2346話

(バーラドヴァージャ) バーラドヴァージャは云う「先生! わたくしのような者の施(ほどこ)しを受け得る人、祭祀(さいし)のときに探し求めて供養すべき人(そんな人)をわたくしは探したいのです。」(スッタニパータ) [ボクの細道]好きな俳句(117…

木魚歳時記 第2345話

(バーラドヴァージャ) 釈尊は答えた「全き者である大仙人、煩悩の汚(けが)れをほろぼし尽くし悪行による悔恨(かいこん)の消滅した人に対しては、他の飲食(おんじき)ささげよ。けだしそれは功徳を積もうと望む者の(福)田であるからである。」(スッ…

木魚歳時記 第2344話

(バーラドヴァージャ) 釈尊は答えた「詩(ヴェーダ)を唱えて得たものを食ってはならない。バラモン(修行者)よ、これは正しく見る人々(目ざめた人々)のなすきまりである。詩を唱えて得たものを(諸仏)は斥(しりぞ)けたまう。バラモンよ、このきまり…

木魚歳時記 第2343話

(バーラドヴァージャ) バーラドヴァージャは云う「あなたのようなヴェーダ(バラモンの叙事詩)の達人にお会いできたのですから、わが供物は真実の供物であれかし。梵天(古代インドの高神)こそ証人としてみそなわせ。 ねがわくばわたくしから(供物を)…

木魚歳時記 第2342話

(バーラドヴァージャ) 釈尊は答えた「迷妄にもとづいて起こる障(さわ)りは何も存在せず。あらゆることがらについて智見あり。最後の身体をたもち、めでたい無上のさとりを得、これだけでも魂が清らかになる。こうした(全き人)如来は、お供えの菓子を受…

木魚歳時記 第2341話

(バーラドヴァージャ) 釈尊は答えた「自己によって自己を観じて(それを)認めることなく(自己を実体としてそこにあると認めることなく)こころが等しくしずまり、身体が真直ぐで、みずから安立(あんりゅう)し、動揺することなく、心の荒(すさ)みなく…

木魚歳時記 第2340話

(バーラドヴァージャ) 釈尊は答えた「煩悩の束縛(そくばく)と迷いの生存への生まれ変わりとが滅び去った究極の境地を見、愛欲の道を断って余すところがなく、清らかにして、過ちなく、汚(けがれ)れなく、透明である(全き人)如来は、お供えの菓子を受…

木魚歳時記 第2339話

(バーラドヴァージャ) 釈尊は答えた「あれこれ一切の事物をさとって、それらが除き去られ滅び去って存在しないで、平安に帰し、執着を滅びつくして解脱(げだつ)している(全き人)如来は、お供えの菓子を受けるにふさわしい。」(スッタニパータ) [ボ…

木魚歳時記 第2338話

(バーラドヴァージャ) 釈尊は答えた「欲望にもとづくことなく、遠ざかり離れることを見、他人の教える異なった見解を超越して、何らこだわってとらわれることのない(全き人)如来は、お供えの菓子を受けるにふさわしい。」(スッタニパータ) [ボクの細…

木魚歳時記 第2337話

(バーラドヴァージャ) 釈尊は答えた「執着を超えていて、執着を持たず、慢心にとらわれている者のうちにあって慢心にとらわれることがなく、畑および地所(苦しみの起こる因縁)とともに苦しみを知りつくしている(全き人)如来は、お供えの菓子を受けるに…

木魚歳時記 第2336話

(バーラドヴァージャ) 釈尊は答えた「かれ(如来)は、生存の汚れも、生々しいことばも、除き去られて滅びてしまって存在しない。かれはヴェーダ(バラモン叙事詩)に通じた人であり、あらゆることがらに関して解脱した(全き人)如来であり、お供えの菓子…

木魚歳時記 第2335話

(バーラドヴァージャ) 釈尊は答えた「こころをひとしく静かにして激流を渡り、最上の知見によって理法を知り、煩悩(ぼんのう)の汚れを滅しつくして、最後の身体をたもっている(全き人=如来)は、お供えの菓子を受けるにふさわしい。」(スッタニパータ…

木魚歳時記 第2334話

(バーラドヴァージャ) 釈尊は答えた「こころの執着をすでに断って、何らとらわれることがない(全き人=如来)は、お供えの菓子を受けるにふさわしい。」(スッタニパータ) [ボクの細道]好きな俳句(105) 中村汀女さん。「ゆで卵むけばかがやく花曇」…

木魚歳時記 第2333話

(バーラドヴァージャ) 釈尊は答えた「偽りもなく、慢心もなく、貪欲(とんよく)を離れ、わがものとして執着することなく、欲望をもたず、怒りを除き、こころ静まり、憂(うれ)いの垢(あか)を捨て去ったバラモン(修行者)である(全き人=如来)は、お…

木魚歳時記 第2332話

(バーラドヴァージャ) 釈尊は答えた「全き人(如来=釈尊)は、平等なるもの(過去の目ざめた人々、諸仏)と等しくして、平等ならざる者どもから遥かに遠ざかっている。かれ(如来=釈尊)は無限の知恵があり、この世でもかの世でも汚れに染まることがない…

木魚歳時記 第2331話

(バーラドヴァージャ) 釈尊は答えた「諸々の欲望を捨て、欲にうち勝ってふるまい、生死(しょうじ)のはてを知り、平安に帰し、清涼なること湖水のような(全き人)如来はお供えの菓子を受けるにふさわしい。」(スッタニパータ) 注記:「如来」(にょら…

木魚歳時記 第2330話

(バーラドヴァージャ) 釈尊は答えた「執着(しゅうちゃく)することなくして、常に心にとどめ、わがものと執(しゅう)したものを(すべて)捨て去って、世の中を歩き廻る人々、そのような人々にこそ適当な時に供物をささげよ。バラモン(修行者)が功徳を…

木魚歳時記 第2329話

(バーラドヴァージャ) 釈尊は答えた「貪欲(とんよく)を離れ、諸々の感官を静かにたもち、月がラーフ(インド神話に登場する神鬼)の捕われから脱したように(捕われることのない)人々、そのような人々にこそ適当な時に供物をささげよ。バラモンが功徳を…

木魚歳時記 第2328話

(バーラドヴァージャ) 釈尊は答えた「真実もてみずから制し、(諸々の感覚を)慎(つつし)み、ヴェーダの奥義に達し、清らかな行いを修めた人、そのような人にこそ適当な時に供物をささげよ。バラモンが功徳を求めて祀(まつ)りを行うのであれば。」(ス…

木魚歳時記 第2327話

(バーラドヴァージャ) 釈尊は答えた「生まれを問うことなかれ。行いを問え。火は実に薪(まき)から生じる。賤(いや)しい家に生まれた人でも、聖者として道心堅固であり、恥を知って慎(つつし)むならば、高貴の人となる。」(スッタニパータ) [ボク…

木魚歳時記 第2326話

(バーラドヴァージャ) バラモン(バーラドヴァージャ)は云う「ブッダ(釈尊)さま。わたくしは祭祀(さいし)を楽しんでいるのです。祭祀を行おうと望むのです。しかしわたくしは、はっきりと知っていません。わたくしに教えてください。何にささげた供物…

木魚歳時記 第2325話

(バーラドヴァージャ) ブッダ(釈尊)は答えた「それ故に、バーラドヴァージャよ、あなたは求めるところがあって求めてきたのであるからこちらに近づいて問え。恐らくここに、平安で、(怒りの)煙の消えた、苦しみもなく、欲求のない聡明な人(ブッダ)を…

木魚歳時記 第2324話

(バーラドヴァージャ) バラモン(修行者)は云う「わたくし(バラモン)はヴェーダ(バラモンの叙事詩)の達人であるこのような立派な方(ブッダ)にお目にかかったのですから、実にその方に対する(わたくしの)献供はきっと効果があるのでしょう。(以前…

木魚歳時記 第2323話

(バーラドヴァージャ) ブッダは答えた「この世の中で、仙人や王族やバラモン(修行者)は、何のために神々にいろんな供物(そなえもの)を献じるのか。わたしは思う。究極に達したヴェーダ(バラモンの叙事詩)の達人は、祭祀(さいし)のときに、供物(そ…

木魚歳時記 第2322話

(バーラドヴァージャ) ブッダは答えた「わたし(ブッダ)は家もなく、衣(ころも)を着け、髭(ひげ)と髪(かみ)を剃り、こころを安らかならしめて、この世で人々に汚されることもなく歩んでいる。バラモン(修行者)よ、あなたがわたし(ブッダ)に姓を…