2015-06-01から1ヶ月間の記事一覧

木魚歳時記 第2381話

(サビア) 師(ブッダ)が答えた「サビヤよ。一切の悪を斥(しりぞ)け、汚れなく、よく心をしずめ持(たも)って、自ら安立(あんりゅう)し、輪廻を超えて完全な者となり、こだわることのない人、このような人は(バラモン)と呼ばれる。」(スッタニパー…

木魚歳時記 第2380話

(サビア) サビアがいった「何を得た人を(バラモン)と呼ぶのですか? 何によって(道の人)と呼ぶのですか? どうして沐浴(もくよく)をすませた者と呼ぶのですか? どうして(竜)と呼ぶのですか? わたくしに説明してください。」(スッタニパータ) …

木魚歳時記 第2379話

(サビア) 師(ブッダ)は答えた「あらゆる宇宙時期と輪廻と(生ある者の)生と死とを二つながら思惟(しゆい)分別して、塵(ちり)を離れ、汚れなく、清らかで、生を滅ぼしつくすに至った人、かれを(目ざめた人)ブッダという。」(スッタニパータ) […

木魚歳時記 第2378話

(サビア) 師(ブッダ)は答えた「全世界のうちで、内面的にも外面的にも諸々の感官を修養し、この世とかの世とを厭(いと)い離れ、身を修めて、死ぬ時の到来を願っている人、かれは(自己を制した人)である。」(スッタニパータ) [ボクの細道]好きな…

木魚歳時記 第2377話

(サビア) 師(ブッダ)は答えた「あらゆることがらに関して平静であり、こころを落ち着け、全世界のうちで何ものをも害(そこな)うことなく、流れをわたり、(心に)濁(にごり)りなく、欲情の昂(たかま)りを増すことのない(道の人)、かれは(温和な…

木魚歳時記 第2376話

(サビア) 師(ブッダ)は答えた「サビヤよ。みずから道を修して完全な安らぎに達し、疑いを超え、生存と寂滅とを捨て、(清らかな行い)に安立(あんりゅう)し、迷いの世の再生を滅ぼしつくした人、かれが(修行僧)である。」(スッタニパータ) [ボク…

木魚歳時記 第2375話

(サビア) サビアはいった「(修行僧)とは何ものを得た人のことをいうのですか? なにによって(温和な人)のなるのですか? どのようにしたらならば、(自己を制した人)と呼ばれるのですか? どうして(目ざめた人)ブッダと呼ばれるのですか? わたくし…

木魚歳時記 第2374話

(サビア) 師(ブッダ)は答えた「サビアよ。あなたは質問しようと願って、遠くからやって来ましたね。あなたのために、それを解決してあげましょう。あなたが質問したならば、順次に、適切に、明確に答えましょう。」(スッタニパータ) [ボクの細道]好…

木魚歳時記 第2373話

(サビア) サビア(遍歴の行者)がいった「疑いがあり、惑(まど)いがあるので、わたくしは質問しようと願ってここに来ました。わたくしのためにそれを解決してください。わたくしが質問したならば、順次に、適切に、明確に答えてください。」(スッタニパ…

木魚歳時記 第2372話

(ブログ筆者より) 以上で(マーガ)の項を終わります。次に『スッタニパータ』は、尊き師(ブッダ)が王舎城の竹園林におられるとき、遍歴の行者であるサビアと交わされた問答(サビア)の項に移ります。 [ボクの細道]好きな俳句(143) 阿波野青畝さん…

木魚歳時記 第2371話

(マーガ) 尊き師(ブッダ)は答えた「マーガよ。三種の条件を具(そな)えた完全な祀(まつ)を実行するそのような人は、施与(せよ)を受けるにふさわしい人々を喜ばせる。施(ほどこし)の求めに応ずる人が、このように正しく祀(まつ)りを行うならば、…

木魚歳時記 第2370話

(マーガ) マーガ青年は云う「誰が清らかおなり、解脱(げだつ)するのですか? 誰が縛(ばく)されるのですか? 何によってひとはみずから梵天界(ぼんてんかい)に至るのですか? どうしたならば梵天界に生まれるのですか? 聖者よ、お尋ねしますが、わた…

木魚歳時記 第2369話

(マーガ) 尊き師(ブッダ)は云う「かれ(祀りを行う者)は貪欲(とんよく)を離れ、憎悪(ぞうお)を制し、無量の慈(いつくしみ)の心を起こして、日夜つねに怠らず、無量の慈(いつくしみ)の心をあらゆる方向にみなぎらせる。」(スッタニパータ) 「…

木魚歳時記 第2368話

(マーガ) 尊き師(ブッダ)は云う「マーガよ、祀(まつ)りを行え。祀りの実行者はあらゆる場合に心を清らかにせよ。祀りの実行者の専心することは祀りである。かれはここに心を安立して邪悪を捨てる。」(スッタニパータ) [ボクの細道]好きな俳句(139…

木魚歳時記 第2367話

(マーガ) マーガ青年が云った「この世で施しの求めに応ずる在家の施主、福徳を求め福徳をめざして供物をささげる人が、他人に飲食物を与えるに当たって、どうしたならば祀りが成就成功するかということをわたくしに説いてください。」(スッタニパータ) …

木魚歳時記 第2366話

(マーガ) マーガ青年が云った「実にわたしの質問はむだではありませんでした。尊とき師(ブッダ)はまさに施与(せよ)を受けるにふさわしい人々のことを、わたくしに説いてくださいました。あなたはこの世でこのすべてのことがらを如実に知っておられます…

木魚歳時記 第2365話

(マーガ) ブッダ(釈尊)は答えた「ヴェーダに通じ、安らいだ心を楽しみ、落ち着いて気をつけていて、全きさとりに達し、多くの人々に帰依(きえ)されている人々がいる。そのような人々にこそ適当な時に供物をささげよ。バラモンが功徳を求めて祀(まつ)…

木魚歳時記 第2364話

(マーガ) ブッダ(釈尊)は答えた「これは(わたしの)最後の生存であり、もはや再び生を亨(う)けることはない。ということをこの世で如実に知っている人々がいる。そのような人々にこそ適当な時に供物をささげよ。バラモン(修行者)が功徳を求めて祀(…

木魚歳時記 第2363話

(マーガ) ブッダ(釈尊)は答えた「自己を洲(よりどころ)として世間を歩み、無一物で、あらゆることに関して解脱している人々がいる。そのような人々にこそ適当な時に供物をささげよ。バラモン(修行者)が功徳を求めて祀(まつ)りを行うのであれば。」…

木魚歳時記 第2362話

(マーガ) ブッダ(釈尊)は答えた「生と死とを捨てて余すところなく、あらゆる疑惑を超えた人々がいる。そのような人々にこそ適当な時に供物をささげよ。バラモン(修行者)が功徳を求めて祀(まつ)りを行うのであれば。」(スッタニパータ) [ボクの細…

木魚歳時記 第2361話

(マーガ) ブッダ(釈尊)は答えた「安らぎに帰して、貪欲(とんよく)を離れ、怒ることなく、この世で(生存の諸要素を)捨て去ってもはや(迷いの生存)に行く道のない人々がいる。そのような人々にこそ適当な時に供物をささげよ。バラモン(修行者)が功…

木魚歳時記 第2360話

(マーガ) ブッダ(釈尊)は答えた「欲望を離れ、諸々の感官をよく静かに保ち、月がラーフの捕われから脱したように(捕われることのない)人々がいる。そのような人々にこそ適当な時に供物をささげよ。バラモン(修行者)が功徳を求めて祀(まつ)りを行う…

木魚歳時記 第2359話

(マーガ) ブッダ(釈尊)は答えた「諸々の欲望を捨てて、家なくして歩み、よくみずからを制して、桧(ひの木)のように真直ぐな人々がいる。そのような人々にこそ適当な時に供物をささげよ。バラモン(修行者)が功徳を求めて祀(まつ)りを行うのであれば…

木魚歳時記 第2358話

(マーガ) ブッダ(釈尊)は答えた「この世でもかの世でも、いかなる世界についても、移りかわる生存への妄執(もうしゅう)の存在しない人々がいる。そのような人々にこそ適当な時に供物をささげよ。バラモン(修行者)が功徳を求めて祀(まつ)りを行うの…

木魚歳時記 第2357話

(マーガ) ブッダ(釈尊)は答えた「偽りもなく、慢心もなく、貪欲(とんよく)を離れ、わがものとして執着(しゅうちゃく)することなく、欲望をもたぬ人々がいる。そのような人々にこそ適当な時に供物をささげよ。バラモン(修行者)が功徳を求めて祀(ま…

木魚歳時記 第2356話

(マーガ) ブッダ(釈尊)は答えた「貪欲(とんよく)と嫌悪(けんお)と迷妄(めいもう)とを捨て、煩悩(ぼんのう)の汚れを捨て、煩悩の汚れを滅(ほろぼ)しつくし、清らかな行いを修(おさめ)ている人々がいる。そのような人々にこそ適当な時に供物を…

木魚歳時記 第2355話

(マーガ) ブッダ(釈尊)は答えた「一切の結び・縛(いましめ)から解き放たれ、みずから慎(つつし)み、解脱(げだつ)し、苦しみなく、欲望のない人々がいる。そのような人々にこそ適当な時に供物をささげよ。バラモン(修行者)が功徳を求めて祀(まつ…

木魚歳時記 第2354話

(マーガ) ブッダ(釈尊)は答えた「一切の結び・縛(しば)りを断ち、みずから慎(つつし)み、解脱(げだつ)し、苦しみなく、欲望のない人々がいる。そのような人々にこそ適当な時に供物をささげよ。バラモン(修行者)が功徳を求めて祀(まつ)りを行う…

木魚歳時記 第2353話

(マーガ) ブッダ(釈尊)は答えた「実に執着(しゅうちゃく)することなく世間を歩み、無一物で、自己を制した(全き人)がいる。そのような人々にこそ適当な時に供物をささげよ。バラモン(修行者)が功徳を求めて祀(まつ)りを行うのであれば。」(スッ…

木魚歳時記 第2352話

(マーガ) マーガ青年は云う「施(ほどこ)しの求めに応ずる在家の施主、福徳を求め福徳をめざして供物(くもつ)をささげる人が、この世で他人に飲食物を与えるに当たって(まさに施与を受けるにふさわしい人々)のことをわたくしに説いてください。」(ス…