木魚歳時記 第795話

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 江戸時代、南画家(なんがか)の最高峰と目された池大雅(いけのたいが)は神童(しんどう)と呼ばれるほどの秀才で、ユニークな逸話(いつわ)も多く残されているそうな。

    「力の及ばざるところは
         如来の領分なり」(清沢満之

 享保(きょうほ)年間に上賀茂の深泥ヶ池(みどろがいけ)のあたりで生れた大雅(たいが)は、四歳のころに父と死別して、母に手を引かれて千本寺之内あたりに移り住んだそうな。そして、近くにあった浄光寺(じょうこうじ)で書(しょ)や絵の勉強をしたそうな。そんなわけで、大雅(たいが)の遺言(ゆいごん)もあって、この寺に葬(ほうむ)られた。以来、浄光寺は大雅寺(たいがてら)と呼ばれているそうな。<浄光寺:寺之内千本東入ル>

    これがまあ未練たらたら猫の夫