2014-01-01から1ヶ月間の記事一覧

木魚歳時記 第1838話

安井金比羅宮(やすいこんぴらぐう) 安井金比羅宮は、崇徳天皇社、安井神社とも呼ばれています。祭神は、大物主神、、崇徳天皇、源頼政となります。元禄八年(1695)、安井門跡・蓮華光院を現在地に移転させるとき、その鎮守として崇徳天皇を祀り、讃岐…

木魚歳時記 第1837話

赤山禅院(せきざんぜんいん) 赤山禅院は、平安初期に円仁(えんにん)が、唐より帰国するとき、唐の赤山の泰山府君(たいざんふくん)が海上にあらわれて航路を守護したことに因むそうです。円仁の遺命をうけた弟子の安慧僧都(あんねそうず)が、仁和四年…

木魚歳時記 第1836話

蓮華王院(れんげおういん) 蓮華王院といってもわからない?「三十三間堂」といえば有名です。それは、お堂の内陣(ないじん)柱間が三三あることに由来します。長寛二年(1164)、後白川上皇の勅願により創建されました。現在の本堂や仏像の多くは、天…

木魚歳時記 第1835話

若宮八幡宮社(わかみやはちまんぐうしゃ) 若宮八幡宮社は、天喜元年(1053)に後冷泉天皇の勅願で左女牛西洞院に創設されたと伝えられます。由って「左女牛(さめうし)八幡宮」とも呼ばれることがあるようです。その後、変転を繰り返し、慶長十年(1…

木魚歳時記 第1834話

楊貴妃観音堂(ようきひかんのんどう) 楊貴妃観音堂は、真言宗泉涌寺派の大本山・泉涌寺(せんにゅうじ)の山内にあります。寺歴は、斎衡三年(569)、神修上人が創建した法輪寺(後に仙遊寺と改称)にまでさかのぼるようです。その後、幾多の変遷(へん…

木魚歳時記 第1833話

吉田神社(よしだじんじゃ) 吉田神社は、貞観年間(859~77)に中納言(ちゅうなごん)藤原山蔭が自宅に奈良の春日神(かすがしん)を勧請(かんじょう)し、氏神として祀ったのに始まると伝えられます。以来、藤原氏の京都における氏神であると同時に…

木魚歳時記 第1832話

満足稲荷神社(まんぞくいなりじんじゃ) 満足稲荷神社は、秀吉が文禄(1592)の役(えき)の戦勝を稲荷神社に祈願したところ、霊験が著(いちじる)しくあったところから、伏見城内に城の守護神として稲荷社を祀ったのが始まりと伝えられています。社名…

木魚歳時記 第1831話

真如堂(しんにょどう) 真如堂は、正式名を真正極楽寺(しんしょうごくらくじ)と称する天台宗の寺院です。円仁の開創と伝えらますが、正歴五年(994)年、一乗天皇の勅願(ちょくがん)により天台宗の大寺として栄えたようです。その後、移転、改宗(浄…

木魚歳時記 第1830話

須賀神社(すがじんじゃ) 須賀神社は、永治二年(1142)に美福門院(鳥羽天皇の皇后)が建立した歓喜光院(かんきこういん)の鎮守(ちんじゅ)として祀られたと伝えられています。当初は、日安神宮東北の西天王塚の付近にあったそうです。その後、中世…

木魚歳時記 第1829話

貴船神社(きぶねじんじゃ) 貴船神社は、神武天皇の母后・玉依姫(たまよりひめ)が黄船で淀川・賀茂川・貴船川を遡りここに祠(ほこら)を営んだのに始まると伝えられています。賀茂の大社も含めて、まさに「神は河川を遡る」であります。平安遷都(せんと…

木魚歳時記 第1828話

古知谷阿弥陀寺(こちだにあみだじ) 古知谷阿弥陀寺(浄土宗)は、阿弥陀寺が正式の名称ですが、もっぱら、土地の名称の「古知谷」をつけて、古知谷阿弥陀寺として親しまれています。慶長十四年(1609)に弾誓(たんぜい)上人により浄土宗の念仏道場と…

木魚歳時記 第1827話

狸谷不動尊(たぬきだにふどうそん) 狸谷不動尊は、真言宗の単立寺院で大本山一乗寺狸谷不動院と称します。都(平安京)の鬼門に方位にある山中に所在するところから、都の守護神として、桓武天皇の勅願により不動明王を安置したのが始まりと伝えられます。…

木魚歳時記 第1826話

壬生寺(みぶでら) 壬生寺は、地蔵菩薩を本尊とする律宗(りっしゅう)の寺です。この寺の中興(ちゅうこう)の祖、つまり、歴代住職の中で寺をとりわけ発展させた円覚上人(えんがくしょうにん)の始めた「融通念仏会」(ゆうずうねんぶつえ)は有名です(…

木魚歳時記 第1825話

清明神社(せいめいじんじゃ) 清明神社は、平安中期の陰陽博士(おんみょうはくし)安部清明(あべのせいめい)を祀る神社です。清明は陰陽道(おんみょうどう)・天文学の奥義(おうぎ)に通じ、職神(しきがみ)、すなわち、精霊を駆使してさまざまな未来…

木魚歳時記 第1824話

宝鏡寺(ほうきょうじ) 宝鏡寺は、臨済宗の尼門跡の寺院として、また、人形供養の寺として超有名です。本尊は聖観世音菩薩さまであります。もとは五辻大宮で創設され、応安年間(1368~75)に現在地に移転したと伝えられます。寛永二十一年(1644…

木魚歳時記 第1823話

本隆寺(ほんりゅうじ) 本隆寺は、法華宗真門流の総本山です。長享二年(1488)日真(にっしん)が六角西洞院に草庵を結んだことに始まり幾多の変遷を経て現在地に至ったと伝えられます。日蓮宗洛中21ヵ寺の一つに数えられます。天明三年(1657)…

木魚歳時記 第1822話

出生稲荷神社(しゅっせいなりじんじゃ) 出生稲荷神社は、その名のように出生・開運を祈願する神社とされています。倉稲魂神(うがのみたまのかみ)、猿田彦神、天鈿女神(あめのうずめのかみ)ほか二神をご神体としてお祀りしします。また、陶工の六代目清…

木魚歳時記 第1821話

千本釈迦堂(せんぼんしゃかどう) 千本釈迦堂(せんぼんしゃかどう)は嵯峨釈迦堂(さがしゃかどう)に呼応してそう呼ぶようですが俗称です。正式には、大報恩寺(だいほうおんじ)と称します。この寺の本堂は安貞元年(1227)の創建で応仁の乱の大火に…

木魚歳時記 第1820話

護王神社(ごおうじんじゃ) 護王神社といえば、平安京遷都(せんと)に貢献したといわれる和気清麻呂(わけのみよまろ)とその姉広虫(ひろむし)を主神として祀る神社です。明治十九年に御所の鎮守社として現在地に移転しました。諸々の厄除けご利益を授か…

木魚歳時記 第1819話

北野天満宮(きたのてんまんぐう) 北野天満宮は、学問の神さま、菅原道真(すがはらみちざね)公を祀る神社です。京都では<北野さん>の愛称で親しまれています。もちろん合格祈願ご利益を願う神社として有名です。紙幅の関係で多くは書けませんが、天満宮…

木魚歳時記 第1818話

白峯神宮(しらみねじんぐう) 白峯神宮は、縁結び、厄除けはもちろんのこと「蹴鞠道」(けまりどう)上達を祈願する神社として知られています。最近では蹴鞠(けまり)はサッカー球技に通じるということでしょうか?ご利益(りやく)として宣伝しているのは…

木魚歳時記 第1817話

大将軍八神社(たいしょうぐんはちじんじゃ) 大将軍八神社は,「方除け」の神社として信仰されています。この神社は平安遷都(せんと)にあたり、王城鎮護(ちんご)のため、大和国春日(やまとのくにかすが)より勧請(かんしょう)された大将軍社の一つで…

木魚歳時記 第1816話

今宮神社(いまみやじんじゃ) 昔、このあたりを「紫野」(七野の一つ)と呼んだところから紫野社(むらさきののやしろ)とも称します。疫病(えきびょう)退散のご利益(りやく)があるとされます。すなわち、平安初期、流行した疫病を祓(はら)うために、…

木魚歳時記 第1815話

わら天神 わら天神(てんじん)の正式名は敷地神社といいます。安産・子宝を授かる神社として信仰されて来ました。天長五年(828)、淳和天皇がこの神社に勅使(ちょくし)を遣わし止雨(あめやみ)を祈願されたと伝わっています。かっては「北山の神」と…

木魚歳時記 第1814話

福禄寿・布袋尊(ふくろこじゅ・ほていそん) 福禄壽(ふくろくじゅ)は、道教でいう三種の願い、すなわち幸福(子に恵まれる)、封禄(財産に恵まれる)、長寿(健康に恵まれる)の三徳を具現化したものされます。南極星の化身ともいわれます。また、布袋尊…

木魚歳時記 第1813話

弁財天(べんざいてん) 弁財天は、やはりインド古来の神です。やがて、仏教の守護神に取り入れらえて弁財天信仰を生みました。別名、妙音天とも呼ばれ、財宝を守る神、また、弁舌・技芸の上達祈願する神として知られています。弁財天を祀る処は市内だけでも…

木魚歳時記 第1812話

毘沙門天(びしゃもんてん) 京の七福神の一つ「毘沙門天」を祀る毘沙門堂(びしゃもんどう)は、出雲寺(いずもじ)に由来する門跡寺院です。寛文五年(1665)、出雲寺から伝わる毘沙門天を本尊として復興され、後に、公弁法親王(こうべんほうしんのう…

木魚歳時記 第1811話

松ヶ崎大黒天(まつがさきだいこくてん) 「松ヶ崎大国天」は、日蓮宗妙円寺の山内に祀られています。この寺は、久遠実成本願釈迦牟尼仏(くおんじつじょうほんがんしゃかむにぶつ)を本尊に、元和二年(1616)に、北野の立本寺(りゅうほんじ)の日英上…

木魚歳時記 第1810話

恵比須さん(えべっさん) 正月や節分に七福神に参詣して開運祈願をする「京の七福神めぐり」は地域によりいろいろと組合せがあります。ここでは、地域の各組合せのワクを外して七福神の紹介をしてみたいと思います。まず「恵比須さん」について。平安末期、…

木魚歳時記 第1809話

因幡薬師(いなばやくし) 「因幡薬師」を安置する因幡堂は、真言宗智山派の平等寺の俗称です。因幡堂縁起(えんぎ)によると、長保五年(1003)因幡守行平(いなばのかみゆきひら)が薬師如来を私邸に安置した、後にこれを光朝(こうちょう)が寺に改め…