木魚歳時記 第1816話

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 今宮神社(いまみやじんじゃ)

 昔、このあたりを「紫野」(七野の一つ)と呼んだところから紫野社(むらさきののやしろ)とも称します。疫病(えきびょう)退散のご利益(りやく)があるとされます。すなわち、平安初期、流行した疫病を祓(はら)うために、京中の人々が紫野のこの地に神社を祀ったのが始まりとされます。四月の第二日曜の行われる「やすらい祭」は、疫神(えきがみ)を鎮める鎮花祭(ちんかさい))で、太秦(うずまさ)の「牛祭」、鞍馬(くらま)の「火祭」とともに京都の三大奇祭に数えられています。この神社の「あぶり餅」を食べると疫病が祓えるとの言い伝えがあります。(北区・紫野今宮町)

     月上る鳥の踊りもおしまひか