木魚歳時記 第1832話

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 満足稲荷神社(まんぞくいなりじんじゃ)

 満足稲荷神社は、秀吉が文禄(1592)の役(えき)の戦勝を稲荷神社に祈願したところ、霊験が著(いちじる)しくあったところから、伏見城内に城の守護神として稲荷社を祀ったのが始まりと伝えられています。社名は、秀吉が稲荷大神の霊験に満足したことに因んで付けられたのでありましょう。元禄六年(1693)、徳川綱吉により現在地に移されたと伝えられています。以来、岡崎の一帯に広大な寺域を有した法皇寺の鎮守社となっておりました。明治になり法皇寺が南禅寺に吸収されてからは稲荷神社のみが当地に残されたようです。因って、出世開運、商売繁盛、五穀豊穣(ごこくほうじょう)のご利益を祈願する神社とされています。(左京区・東大路仁王門下る東門前町)

   やまなしのぼとんと落ちていい匂ひ