木魚歳時記 第1824話

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 宝鏡寺(ほうきょうじ)

 宝鏡寺は、臨済宗の尼門跡の寺院として、また、人形供養の寺として超有名です。本尊は聖観世音菩薩さまであります。もとは五辻大宮で創設され、応安年間(1368~75)に現在地に移転したと伝えられます。寛永二十一年(1644)に、後水尾天皇の皇女理昌尼の入寺以後尼御所の一となり<百々(どど)御所>と呼ばれるようになりました。狩野探幽の極彩色「秋草花図」、丸山応震の「四季耕作図」、吉村孝敬の「猿鳥鶴図」などの襖絵が有名です。とりわけ、光格天皇遺愛の品をはじめ、数多の人形を所蔵するところから<人形寺>としてその名が知られています。春秋の人形展を始め毎年十月十四日の人形供養の日には大勢の参詣者が訪れます。(上京区・寺之内堀川東入る・百々町)

  山寺に柿がごちやごちや熟れてゐる