木魚歳時記 第1819話

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 北野天満宮(きたのてんまんぐう)

 北野天満宮は、学問の神さま、菅原道真(すがはらみちざね)公を祀る神社です。京都では<北野さん>の愛称で親しまれています。もちろん合格祈願ご利益を願う神社として有名です。紙幅の関係で多くは書けませんが、天満宮といえば牛です。中世の『帝王遍年記』によれば、大宰府(ざだいふ)における道真の死の折に、柩車(きゅうしや)を引く牛が、突然、すわり込んで動かなくなりました。これを人々は菅公(すがこう)の怨霊(おんりょう)のワザと考え、以来、牛を祀るようになりました。また、天満宮の神紋である「梅鉢」(うめばち)は下京の「紅梅殿」(菅公の邸宅跡)や、神域にあった広域な梅林に因み定められたそうです。(上京区・馬食町)

    秋の夜どこかで鈴が鳴つてゐる