2014-01-15から1日間の記事一覧

木魚歳時記 第1852話

市比賣神社 市比賣神社(いちひめじんじゃ)は、延歴十四年(795)藤原冬嗣が平安京の東西市の守護神として創建したと伝えらます。平安末期に生後五十日目の子供に餅を買い与える風習が生まれ、安徳天皇誕生の折にもそれが行われたと伝えられています。境…

木魚歳時記 第1851話

伏見稲荷大社 伏見稲荷大社(ふしみいなりたいしゃ)は、全国に約四万あるという稲荷神社の総本社です。和銅四年(611)に、秦伊呂具(はたのいろぐ)が稲荷山の三ヵ峰に社を建て、三柱を祀ったのが始まりと伝えられます。稲荷山は、古くから神奈備山(か…

木魚歳時記 第1850話

醍醐寺 醍醐寺(だいごじ)は、真言宗醍醐派の総本山です。貞観十六年(874)、聖宝(しょうぼう)が、笠取山(醍醐山)に草庵を結んだのが始まりと伝えられます。延喜七年(907)に醍醐天皇の勅願寺となり、諸堂伽藍(がらん)の整備が行われました。…

木魚歳時記 第1849話

城南宮(じょうなんぐう) 城南宮。この神社の創設については、平安京の南の守護神、城南寺(当時)の鎮守社、応徳三年(1086)「鳥羽殿」建立時に守護神として創設された・・など諸説があるようです。ともかく、城南宮は古くから<方除け>の神として信…

木魚歳時記 第1848話

随心院(ずいしんいん) 随心院は、真言宗善通寺派の本山です。この寺は<小野門跡>と呼ばれるように、密教の一派である「東蜜」(とうみつ)に基ずく小野派の発祥の地であります。西暦二年(991)、仁海(にんかい)がこの地に曼荼羅寺(まんだらじ)を…

木魚歳時記 第1847話

六孫王神社(ろくそんおうじんじゃ) 六孫王神社は、応和元年(961)、六孫王こと源経基(清和源氏の祖)の霊廟として「六孫王神祠」として祀ったのに始まります。その後の変遷を経て、元禄十五年(1702)徳川家の援助で再興、宝永四年(1707)に…

木魚歳時記 第1846話

東寺(とうじ) 東寺は、正式には、教王護国寺(きょうおうごこくじ)と称します。延暦十三年(794)、平安京建都の際に、羅城門を中心として、その東西に,、東寺、西寺(さいじ)の二大官寺が創建されました。弘仁十四年(823)、弘法大師「空海」に…

木魚歳時記 第1845話

松尾大社(まつおたいしゃ) 松尾大社は、松尾大社(まつのおたいしゃ)とも呼ぶようです。大宝元年(701)秦忌寸都理(はたのいみきとり)松尾山大杉谷の磐座(いわくら)の神霊を勧請して創建したと伝えられます。平安京に於いて、賀茂の巌神、松尾の猛…

木魚歳時記 第1844話

法輪寺(ほうりんじ) 法輪寺は、嵯峨・渡月橋東の嵐山中腹にあります。和銅六年(713)年、元明天皇の勅願(ちょくがん)により行基(ぎょうき)が開いた葛井寺に始まるそうです。天長六年(829)、道昌が生身の虚空蔵菩薩(こくぞうぼさつ)を安置し…

木魚歳時記 第1843話

了徳寺(りょうとくじ) 了徳寺は、大水四年(1524)正西により創設されました。現在の地に移った由来は、建長四年(1524)、親鸞(しんらん)が月輪寺(つきのわでら)参詣と途中に立ち寄ったときに、住民が大根を煮てもてなしたのに謝して、薄(す…

木魚歳時記 第1842話

化野念仏寺(あだしのねんぶつじ) 化野念仏寺は、古来、都の葬送地でありました。化野(あだしの)に葬られた多くの無縁死者の菩提(ぼだい)を弔うために、空海が、弘仁年間(810~24)に開創したと伝えられ、元は五智山如来寺と称する真言宗の寺であ…

木魚歳時記 第1841話

嵯峨釈迦堂(さがしゃかどう) 嵯峨釈迦堂は、浄土宗・清冷寺(せいりょうじ)が正式の呼称です。寛平七年(895)に源融(みなもととおる)の山荘を棲霞寺(せいかんじ)としたのが創設とされます。後に、天慶八年(945)、重明親王がこれを新堂に改め…

木魚歳時記 第1840話

愛宕神社(あたごじんじゃ) 愛宕神社は、全国に八百余社あるといわれる愛宕神社の総本社です。その沿革については諸説があるようです。大宝年間(701~04),、役小角(えんのおずめ)が天狗大魔王の示現に始まるという説。和気清麻呂(わけのきよまろ…

木魚歳時記 第1839話

梅宮大社(うめのみやたいしゃ) 梅宮大社は、主神に酒解神(さけとけのかみ)、酒解子神(さけとけのこかみ)を祀る<酒の神>の神社です。平安遷都(せんと)後、仁明天皇の時代に、山城の国・相楽郡井手からり現在地に移ったと伝えられます。檀林皇后(橘…

木魚歳時記 第1838話

安井金比羅宮(やすいこんぴらぐう) 安井金比羅宮は、崇徳天皇社、安井神社とも呼ばれています。祭神は、大物主神、、崇徳天皇、源頼政となります。元禄八年(1695)、安井門跡・蓮華光院を現在地に移転させるとき、その鎮守として崇徳天皇を祀り、讃岐…

木魚歳時記 第1837話

赤山禅院(せきざんぜんいん) 赤山禅院は、平安初期に円仁(えんにん)が、唐より帰国するとき、唐の赤山の泰山府君(たいざんふくん)が海上にあらわれて航路を守護したことに因むそうです。円仁の遺命をうけた弟子の安慧僧都(あんねそうず)が、仁和四年…

木魚歳時記 第1836話

蓮華王院(れんげおういん) 蓮華王院といってもわからない?「三十三間堂」といえば有名です。それは、お堂の内陣(ないじん)柱間が三三あることに由来します。長寛二年(1164)、後白川上皇の勅願により創建されました。現在の本堂や仏像の多くは、天…

木魚歳時記 第1835話

若宮八幡宮社(わかみやはちまんぐうしゃ) 若宮八幡宮社は、天喜元年(1053)に後冷泉天皇の勅願で左女牛西洞院に創設されたと伝えられます。由って「左女牛(さめうし)八幡宮」とも呼ばれることがあるようです。その後、変転を繰り返し、慶長十年(1…

木魚歳時記 第1834話

楊貴妃観音堂(ようきひかんのんどう) 楊貴妃観音堂は、真言宗泉涌寺派の大本山・泉涌寺(せんにゅうじ)の山内にあります。寺歴は、斎衡三年(569)、神修上人が創建した法輪寺(後に仙遊寺と改称)にまでさかのぼるようです。その後、幾多の変遷(へん…

木魚歳時記 第1833話

吉田神社(よしだじんじゃ) 吉田神社は、貞観年間(859~77)に中納言(ちゅうなごん)藤原山蔭が自宅に奈良の春日神(かすがしん)を勧請(かんじょう)し、氏神として祀ったのに始まると伝えられます。以来、藤原氏の京都における氏神であると同時に…

木魚歳時記 第1832話

満足稲荷神社(まんぞくいなりじんじゃ) 満足稲荷神社は、秀吉が文禄(1592)の役(えき)の戦勝を稲荷神社に祈願したところ、霊験が著(いちじる)しくあったところから、伏見城内に城の守護神として稲荷社を祀ったのが始まりと伝えられています。社名…

木魚歳時記 第1831話

真如堂(しんにょどう) 真如堂は、正式名を真正極楽寺(しんしょうごくらくじ)と称する天台宗の寺院です。円仁の開創と伝えらますが、正歴五年(994)年、一乗天皇の勅願(ちょくがん)により天台宗の大寺として栄えたようです。その後、移転、改宗(浄…

木魚歳時記 第1830話

須賀神社(すがじんじゃ) 須賀神社は、永治二年(1142)に美福門院(鳥羽天皇の皇后)が建立した歓喜光院(かんきこういん)の鎮守(ちんじゅ)として祀られたと伝えられています。当初は、日安神宮東北の西天王塚の付近にあったそうです。その後、中世…

木魚歳時記 第1829話

貴船神社(きぶねじんじゃ) 貴船神社は、神武天皇の母后・玉依姫(たまよりひめ)が黄船で淀川・賀茂川・貴船川を遡りここに祠(ほこら)を営んだのに始まると伝えられています。賀茂の大社も含めて、まさに「神は河川を遡る」であります。平安遷都(せんと…

木魚歳時記 第1828話

古知谷阿弥陀寺(こちだにあみだじ) 古知谷阿弥陀寺(浄土宗)は、阿弥陀寺が正式の名称ですが、もっぱら、土地の名称の「古知谷」をつけて、古知谷阿弥陀寺として親しまれています。慶長十四年(1609)に弾誓(たんぜい)上人により浄土宗の念仏道場と…

木魚歳時記 第1827話

狸谷不動尊(たぬきだにふどうそん) 狸谷不動尊は、真言宗の単立寺院で大本山一乗寺狸谷不動院と称します。都(平安京)の鬼門に方位にある山中に所在するところから、都の守護神として、桓武天皇の勅願により不動明王を安置したのが始まりと伝えられます。…

木魚歳時記 第1826話

壬生寺(みぶでら) 壬生寺は、地蔵菩薩を本尊とする律宗(りっしゅう)の寺です。この寺の中興(ちゅうこう)の祖、つまり、歴代住職の中で寺をとりわけ発展させた円覚上人(えんがくしょうにん)の始めた「融通念仏会」(ゆうずうねんぶつえ)は有名です(…

木魚歳時記 第1825話

清明神社(せいめいじんじゃ) 清明神社は、平安中期の陰陽博士(おんみょうはくし)安部清明(あべのせいめい)を祀る神社です。清明は陰陽道(おんみょうどう)・天文学の奥義(おうぎ)に通じ、職神(しきがみ)、すなわち、精霊を駆使してさまざまな未来…

木魚歳時記 第1824話

宝鏡寺(ほうきょうじ) 宝鏡寺は、臨済宗の尼門跡の寺院として、また、人形供養の寺として超有名です。本尊は聖観世音菩薩さまであります。もとは五辻大宮で創設され、応安年間(1368~75)に現在地に移転したと伝えられます。寛永二十一年(1644…

木魚歳時記 第1823話

本隆寺(ほんりゅうじ) 本隆寺は、法華宗真門流の総本山です。長享二年(1488)日真(にっしん)が六角西洞院に草庵を結んだことに始まり幾多の変遷を経て現在地に至ったと伝えられます。日蓮宗洛中21ヵ寺の一つに数えられます。天明三年(1657)…