木魚歳時記 第1837話

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 赤山禅院(せきざんぜんいん)

 赤山禅院は、平安初期に円仁(えんにん)が、唐より帰国するとき、唐の赤山の泰山府君(たいざんふくん)が海上にあらわれて航路を守護したことに因むそうです。円仁の遺命をうけた弟子の安慧僧都(あんねそうず)が、仁和四年(888)、比叡山延暦寺の別院として、比叡山西麓の現在地に創建したと伝えらえています。赤山禅院は、都の鬼門の方角にあたるところから、都の守護神であるとともに、本尊・赤山明王(せきざんみょうおう)は法除けの神として信仰されてきました。由って、転宅などの際<神札(おふだ)>を家に張ると鬼門を封じるご利益があるとされます。(左京区・修学院開根坊町)

    白い息出るこそうれしなむあみだ