木魚歳時記 第1820話

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 護王神社(ごおうじんじゃ)

 護王神社といえば、平安京遷都(せんと)に貢献したといわれる和気清麻呂(わけのみよまろ)とその姉広虫(ひろむし)を主神として祀る神社です。明治十九年に御所の鎮守社として現在地に移転しました。諸々の厄除けご利益を授かることはもちろん、とりわけ、広虫は慈悲深く、京中の孤児を養育したことで有名であり「子育て明神」と呼ばれたたそうです。そうしたことから、護王神社は育児の神としても信仰されています。また清麻呂が、皇位継承にからみ道鏡の怒りを買い、大隅国(おおすみのくに)に流され、宇佐八幡に参詣した折に野猪(やちょ)が現れ苦難を守護したという伝説に基づき、神社に多くの猪を置きます。(上京区・烏丸出水上る・桜鶴円町)

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