木魚歳時記 第1826話

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 壬生寺(みぶでら)

 壬生寺は、地蔵菩薩を本尊とする律宗(りっしゅう)の寺です。この寺の中興(ちゅうこう)の祖、つまり、歴代住職の中で寺をとりわけ発展させた円覚上人(えんがくしょうにん)の始めた「融通念仏会」(ゆうずうねんぶつえ)は有名です(融通とは地力・他力の念仏を融合した<念仏おどり>を中心とする布教の形式)。これは、悪疫駆除の目的で始められ、現在、国の重要無形文化財に指定されている「壬生狂言」の起源となります。それともう一つ、この寺のご利益(りやく)として、二月の節分会(せつぶんえ)に行われる「鬼払い狂言」の厄(やく)除け<炮烙奉納(ほうらくほうのう)>には人気が集まっています。(中京区・壬生椰ノ宮町)

      猪肉と卵を五つもつてきた