木魚歳時記 第1829話

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 貴船神社(きぶねじんじゃ)

 貴船神社は、神武天皇の母后・玉依姫(たまよりひめ)が黄船で淀川・賀茂川・貴船川を遡りここに祠(ほこら)を営んだのに始まると伝えられています。賀茂の大社も含めて、まさに「神は河川を遡る」であります。平安遷都(せんと)以降、貴船は賀茂川の水源であるため<水神>として祀られるようになりました。日照りや長雨のときには朝廷より使いが派遣され、日照りには黒馬が、長雨には白馬が奉納されたと伝えらえています。とりわけ<雨乞い>のご利益があると古くから信奉されてきたようです。因みに、貴船神社のある貴船一帯は<京の奥座敷(川床)>として納涼の時期には多くの観光客に親しまれています。(左京区・鞍馬貴船町)

     老仙の月の鼠となりにけり