木魚歳時記 第1809話

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 因幡薬師(いなばやくし)

 「因幡薬師」を安置する因幡堂は、真言宗智山派の平等寺の俗称です。因幡堂縁起(えんぎ)によると、長保五年(1003)因幡守行平(いなばのかみゆきひら)が薬師如来を私邸に安置した、後にこれを光朝(こうちょう)が寺に改めたと伝えられています。本尊、薬師如来像は歴代天皇の厄除け祈願はもとより、広く、庶民からも厄除けの信仰を集めたと伝えられています。以上、薬師如来の縁起(えんぎ)に基づいて「京のご利益(りやく)さん」のいくつかについて触れて来ました。今後も、折に触れ「薬師利益」については、随所に触れてみたいと考えています。(因幡堂・下京区・松原通烏丸東入る・因幡町)

     大物をさぐりあてたる蓮根(れんこ掘り