木魚歳時記 第1811話

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 松ヶ崎大黒天(まつがさきだいこくてん)

 「松ヶ崎大国天」は、日蓮宗妙円寺の山内に祀られています。この寺は、久遠実成本願釈迦牟尼仏(くおんじつじょうほんがんしゃかむにぶつ)を本尊に、元和二年(1616)に、北野の立本寺(りゅうほんじ)の日英上人により、京都の子丑(ねうし)、つまり、鬼門の方角を守るために建立されたと伝えられます。都七福神の一つに数えられています。この寺の大黒堂に祀られる大黒天は幸せを招く神として信仰され、京都の人々に「松ヶ崎大黒天」として親しまれています。因みに、夏の各山の精霊「送り火」のうち<妙>は、妙円寺を中心とした松ヶ崎一帯の地域の協力で、実施・保存されきたといわれています。(妙円寺・左京区・松ヶ崎東町)

   月光をちぎりて走る終列車