木魚歳時記 第1831話

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 真如堂(しんにょどう)

 真如堂は、正式名を真正極楽寺(しんしょうごくらくじ)と称する天台宗の寺院です。円仁の開創と伝えらますが、正歴五年(994)年、一乗天皇の勅願(ちょくがん)により天台宗の大寺として栄えたようです。その後、移転、改宗(浄土宗)などあり、元禄六年(1693)現在地に戻ったようです。現在の建物は江戸期の再建とねります。とりわけ有名なのは、この寺で十一月五日から十月十一まで、十日十夜にかけて修される<十夜念仏>の行事であります。後世、念仏系の各宗で行われる<十夜>の行事の発祥の寺院であるともいえるでしょう。したがって、称名念仏を行い、念仏をによる「極楽往生」を祈願することが、この寺の最たるご利益であるといえるでしょう。(左京区・浄土寺真如堂前町)

    しばらくは月のひかりにてらされて