木魚歳時記 第2368話

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 (マーガ) 尊き師(ブッダ)は云う「マーガよ、祀(まつ)りを行え。祀りの実行者はあらゆる場合に心を清らかにせよ。祀りの実行者の専心することは祀りである。かれはここに心を安立して邪悪を捨てる。」(スッタニパータ)

 [ボクの細道]好きな俳句(139) 鷲谷七菜子さん。「睡蓮をもたげし水のうねりかな」(七菜子) 睡蓮は、未(ひつじ)の刻(午後二時ごろ)に花をひらくので「未草」(ひつじぐさ)の別名があります。それはともかく、睡蓮が水面(みなも)に群生して咲くようすは、耽美的で、モネが好んで描いたのもわかる気がします。水のうねりで睡蓮もうねる。これは原因・結果を示すのでなく「うねり」という現象にすべてを託したのです。この一言で躍動感が生まれました。

           短足で猫背すがめの子負虫  

                      子負虫(こおいむし)