木魚歳時記 第2367話

f:id:mokugyo-sin:20150616045358j:plain

 (マーガ) マーガ青年が云った「この世で施しの求めに応ずる在家の施主、福徳を求め福徳をめざして供物をささげる人が、他人に飲食物を与えるに当たって、どうしたならば祀りが成就成功するかということをわたくしに説いてください。」(スッタニパータ)

 [ボクの細道]好きな俳句(138) 橋爪鶴麿さん。「道なりに行くしかなくて大夏野」(鶴麿) 霧ヶ峰高原でこのような風景と出会いました。見渡すかぎりに生い茂る夏草の中を、数本の小径が見え隠れしています。かならずどこかには通じているのでしょうが、そのルートを確かめるすべはないようです。こうなれば、そのうちの一本を道なりに行くよりしかたありません。人生の岐路(きろ)にさしかかったときも似たようなことが起こります。

          どんがめの息がだんだん荒くなり 

                       どんがめ=田甕(たがめ)