木魚歳時記 第2360話

f:id:mokugyo-sin:20150609022614j:plain

 (マーガ) ブッダ(釈尊)は答えた「欲望を離れ、諸々の感官をよく静かに保ち、月がラーフの捕われから脱したように(捕われることのない)人々がいる。そのような人々にこそ適当な時に供物をささげよ。バラモン(修行者)が功徳を求めて祀(まつ)りを行うのであれば。」(スッタニパータ)

 [ボクの細道]好きな俳句(131) 能村登四郎さん。「子にみやげなき秋の夜の肩ぐるま」(登四郎) なんらかの事情でお土産を買うことができず、そのつぐないからでしょうか? 帰宅すると肩車をして遊んであげる。父親の気持ちがよく伝わってきます。それはともかく、揚句は、一瞬「みやげなき」と、句またがりかと見え、実は、上五で軽く切れる。そこで句意と一体となり、しかも心地よいリズムが生まれて読者をなごませでくれます。

         またすぐにもとのかたちに蟻の道