木魚歳時記 第2369話

f:id:mokugyo-sin:20150618041925j:plain

 (マーガ) 尊き師(ブッダ)は云う「かれ(祀りを行う者)は貪欲(とんよく)を離れ、憎悪(ぞうお)を制し、無量の慈(いつくしみ)の心を起こして、日夜つねに怠らず、無量の慈(いつくしみ)の心をあらゆる方向にみなぎらせる。」(スッタニパータ)

 「ボクの細道]好きな俳句(140) 茨木和生さん。「悪食の骨の強さよ岩魚酒」(和生) 作者の言によれば「岩魚を悪食と思ったのは、谷川の葦が揺れ、水音がするので覗いてみると、岩魚が小蛇を呑みこんでいるところであった」とあります。岩魚でも、山女(やまめ)でも、渓流に生息する魚はたいてい顎(あご)が尖って、眼光も鋭いような気がいたします。悪食の沈む「岩魚酒」をいただくのも、また、格別でしょう。

         わつと来てさつと去りたる斑鳩かな 

                        斑鳩(いかる)