木魚歳時記 第2361話

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 (マーガ) ブッダ(釈尊)は答えた「安らぎに帰して、貪欲(とんよく)を離れ、怒ることなく、この世で(生存の諸要素を)捨て去ってもはや(迷いの生存)に行く道のない人々がいる。そのような人々にこそ適当な時に供物をささげよ。バラモン(修行者)が功徳を求めて祀(まつ)りを行うのであれば。」(スッタニパータ)
[ボクの細道]好きな俳句(132)  渡辺水巴さん。「かたまって薄き光の菫かな」(水巴) ひとかたまりに咲く菫(すみれ)の花は、ほのかな光を纏(まと)いながら、それでも存在感を感じさせるように咲いています。その周辺に足を踏み入れることすら憚(はばか)れるような気高さすら感じます。 一本一本の小さな命を寄せあうようにして咲いているのが菫の花なのです。 

         ごきぶりのかういふことになるのだな