木魚歳時記 第2392話

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 (サビア) 師(ブッダ)は答えた「内的には差別的(妄想とそれにもとづく名称と形態)とを究め知って、また外的には病いの根源を究め知って、一切の病の根源である束縛(そくばく)から脱(のが)れている人が、まさにその故に(知りつくしただと人)と呼ばれるのである。」(スッタニパータ)

 [ボクの細道]好きな俳句(163) 小笠原和夫さん。「この山の好きな男と蝮酒」(和夫) 山の好きな男とは、林業とか猟師とか杣人(そまびと)など、山仕事を生業(なりわい)とする男のことでしょう。そんな山の隅々までを知り尽くした男と、偶然に親しくなり、その男と、男が作業小屋に愛蔵する蝮酒(まむしざけ)をちびりちびりと交わしながら過ごすひととき。それはまた格別な趣のあることでしょう。

          山猫ののんどごろごろ夏館  

                         のんど=咽