木魚歳時記第4221話

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 鵯(ひよ)合せの翌年の秋九月の夜な夜な法住寺殿の広御所で今様合せが行われた。これは鵯合せの時のような反目の気分もなく一同しめやかに息をころして聞き入っている。
   秋の夜明けなんとすなにがしの西に
 と歌い終わったのを、感じ入った様子で聞いている人々がいた。
(佐藤春夫『極楽から来た』)878

       ワン公と赤ん坊いて風薫る

 「ボクの細道]好きな俳句(1963) 岡本 眸さん。「赤い羽根失くす不思議を言ひ合へる」(眸) いわれて気がつきました。羽は(はね)は、いつ、どこで外したのか? さて、「孫俳句」に限らず、作者の身内を詠んだ俳句は凡作が多い、なるほど(汗)。まっ、でも、幸せですから・・

  ほとけのをんが、むねにきて、
  なむあみだぶつ。
  なむあみだぶとあらせられ。
  『定本 妙好人 才一の歌』(楠恭編)