木魚歳時記第4220話

f:id:mokugyo-sin:20200524054310j:plain

 この清宗を院は日ごろから愛撫していらせた。その後十年、寿永(じゅえい)二年四月五日、頼盛が権大納言になった時、十三歳の清宗は、この大叔父のくことして公卿の列に入り花やかな人生の門出と見えたが、同じ年の七月には一門の人々とともに都落ちして行方も知れずとなった。
(佐藤春夫『極楽から来た』)877

        豆の花寺に赤子の気配かな

 「ボクの細道]好きな俳句(1962) 岡本 眸さん。「昔男にふところありぬ白絣」(眸) 昔から、男の中の男を称して「ふところが深い」など称したようです。あれ、少し違うかな? 男気? それはともかく、 「白絣」(しらがすり)をきりっときめた男衆はさぞもてたことでしょう。昨今の男たちよ・・もう少し「脇を閉めてかからねば」(笑)。

  ねんぶつに、こころをおかの(ぬ)、
  ねんぶつはわ、をやのもことのしん(眞)のねんぶつ。
  『定本 妙好人 才一の歌』(楠恭編)