木魚歳時記第4211話

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 (二)鵯(ひよ)を飼うことが当年の流行で、しれを集めて、左右に分けて鳴きの数を競わせる鵯合わせの催しが院の南殿の寝殿南面で行われた。
(佐藤春夫『極楽から来た』)868

    もういちどかをりにひたり菖蒲風呂  菖蒲(しょうぶ)

 「ボクの細道]好きな俳句(1954) 岡本 眸さん。「日曜といふさみしさの紙風船」(眸) 折り紙で作った風船のことでしょうか? こうした何気ない「紙風船」が、無上の「安らぎ」を与えることがあるものです。さて、菖蒲(しょうぶ)湯に入りながら思いました。ボクの師僧(父)は、晩年は痩(や)せていました。 そして「できることなら痛い病(やまい)に罹(かか)りたくない」が口癖でした。ボクも「痛い病気には・・」と祈りながら暮らしています(汗)。

  よろこびは、
  むねにもうかぶ、
  しんじん(信心)のつき、
  つきにてらされ、なむあみだぶつ。
  『定本 妙好人 才一の歌』(楠恭編)