木魚歳時記第4223話

 

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 「幸なの里や」といったものであった。
 京極殿は俊成の女、隆信の異父妹で、もと俊親の妻であるが、寵臣俊親が院の寵姫山城守教の女を賜って以来、去られて久しく別居だから、この時の「幸なの里や」の一句は当座一場の座興か、往年の恨みの片鱗かは知らない。(佐藤春夫『極楽から来た』)880

      昼前に二度寝うとうと山椒魚

 「ボクの細道]好きな俳句(1965) 岡本 眸さん。「北陸や海照る屋根の干布団」(眸) フェーン現象というですか? 日本アルプスの尾根は乾いた上昇気流となります。つまり、日本の背骨に蒲団を干して乾かす・・と、スケール大きな作品となります。さて「半裂きの晩を待たずに打って出る」。そんな元気なのは、もう、昔のことです。(汗)。

  なむみだぶつ、
  なむあみだぶは、なむあみだぶつ、
  しゆ上(衆生)あみだ、
  あむあみだぶつ。
  『定本 妙好人 才一の歌』(楠恭編)