木魚歳時記第4232話

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 入綾(いりあや)というのは舞い納めの部分を繰り返し舞って退場するのである。維盛(これもり)は青色の上の衣,蘇芳(すおう)の上の袴に、美しい顔の色、表情などあたりにまばゆく、観衆を魅了すること、かざしの桜さながらであった。
(佐藤春夫『極楽から来た』)889

  天道虫つれて土塀を蝸牛  天道虫(てんとむし) 蝸牛(かたつむり)

 「ボクの細道]好きな俳句(1974) 岡本 眸さん。「腹の立つ人にはマスクかけて逢ふ」(眸) 「毛虫のきか季節エレベーターに同性ばかり」(眸) 「嘘ばかりつく男らとビール飲む」(眸) 一見、皮肉、辛口とも取られかねないように見えて、気にならないのはこの作者のお人柄のせいでしょうか。俳句はおのずから作者の人柄がにじむので面白い。さて、「重季」について。ときにより重季もいいのでは? これからいくつも挑戦してみたい(汗)。

  なむあみだぶつは、わしがぶつ、
  みだになるぶつ、なむあみだぶつ。
  『定本 妙好人 才一の歌』(楠恭編)