木魚歳時記第4768話
(四)吉水僧庵では、不善の者の到来に促されてその以前から底流していた戒律風の色調がいよいよ勢いを加えて来て、それが念仏者として何か特別な意義があるかの考えが動いて来ているのを見た法然は、今さら改めて念仏のほか異事ありと思うべからずち一同に力説する必要を感じたものであった。
(佐藤春夫『極楽から来た』)1403
12 鷹鳩と化すや空海捨聖
「捨聖」(すてひじり)で決まり! けれどもきつい! しかし、読者の読みが定まらない「鷹鳩と化す」(春季)とい季語を助けて「捨聖」が効いている? しかし、まあ、なんという独尊居士(ひとりよがり)なのでしょうか! 弘法大師さまに「捨聖」などの楚辞を用いるとは(汗)。