木魚歳時記第4827話 

 さて数日間、彼は吉水僧庵の客人(まろうど)であった。法然が彼をとめたのである。客人は一日で師と仰ぎ定めた法然に向かって、六角堂参籠中の一夜のなやましくもあさましい夢を、この人にこそ明かそうとくわしく語った。
(佐藤春夫『極楽から来た』)1460

        牛蛙もう出るころや会ひにゆく

 「牛蛙」(うしがえる)は夏季となります。かなり遠くに離れた、二つの池からラブコールを交すその野太い声に、ひとときを楽しみました。あの牛蛙たちにともう一度会いたい(汗)。職場の仲間たちともできれば会いたい!