木魚歳時記第4764話

 吉水の学問部屋にいた遊蓮房円照というのは入道信西少納言通憲の子、少納言是憲であるが、平治元年、父信西の謀反の罪に連座して佐渡に流されて後、二十一歳の時発心出家し、はじめは『法華経』を読んでいたが、後には、上人の弟子になって一向に念仏していた。
(佐藤春夫『極楽から来た』)1399

      8 大杯の月を飲み干し月に飛ぶ

 これだけ「月」が続きますと(汗)。「月に飛んでみたい」そう思うのは、今も昔も同じでしょうか? 違うのはその方法です。杯(さかずき)に月を浮かべ、それを飲み干すことで「月に飛んでみたい」! と考えたわけです。そのようなことで、ぼくの妄想俳句は遠慮なく進められます(汗)。