木魚歳時記第4715話 

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 式子内親王は、後白河天皇の第三皇女として、権大納言藤原季成(すえなり)の女従三位成子(しげこ)をおん母としてお生まれになった。母方の一統に歌人が多いから、そのたぐい稀な詩魂は御両親から享けさせたものであろう。
(佐藤春夫『極楽から来た』)1352

               突然の大往生や今朝の春    

 「ボクの細道]好きな俳句(2452) 矢島渚男さん。「満月の大きすぎたる螢かな」(渚男) なるほど、満月と比べると蛍は小さ過ぎます。さて、三月三日、或る人の訃報に接しました。(お住まいが遠方で)詳しいことはわかりませんが・・年末に電話で話した時はお元気でした。享年九十一歳「誰しもかくありたい」と、願うような大往生でした。

  さいちや、あなたに、すくわれて、
  あなた、さいちを、すくいなさるか。
  ごをんうれしや、なむあみだぶつ。
  『定本 妙好人 才一の歌』(楠恭編)